ふーことユーレイシリーズ【完結編】について思うこと①

ふーことユーレイシリーズの完結編は出るのに相当時間がかかった様子。前巻からおよそ5年!それだけ待っててくれた人がいたってことで、いやはや根強い人気だなぁ。前巻はどんな終わり方をしたかざっと説明すると――。

ユーレイ・ミラクルへの招待状(前巻)

前々巻で和夫を呼び出すために、催眠術で過去へと記憶をさかのぼる能力を持つ天海山(てんかいざん)にどうにか交渉して、もう一度呪文を唱えることに成功したふーこ。しかし婚約相手は和夫ではなく「古賀流介」という別人のユーレイだった。もちろん指輪はついてしまっているし、和夫は和夫で他の女の子と結婚している状態。でも絶対にあきらめないんだから!という流れ。
(全巻通しで読むと「ふーこのあきらめなさ」が本当にすごい)
(そしてふーこが唱えたのは「婚約」の呪文で「結婚」の呪文ではないらしい。結婚はまた違うんだそう)

そして最終巻にも婚約者の古賀流介が出てくるし、ふーこのことを好きになっちゃうし、和夫とふーこは相変わらず両想い(それぞれ結婚・婚約してるけど)というカオス状態。
そして和夫は和夫で霊界の掟(人間の運命を変えることをしてはいけない)を2度も!破っています!!(ギャー)
1つ目はふーこが古賀流介のために警察に送った手紙を消す。2つ目は和夫の結婚相手である花野子のパパがトラックにはねられるのを時戻しして助けちゃう。気持ちは分かるけど結構ヤバいことやってる~~~!!
人間でもやっちゃダメだよ!警察の証拠品がなくなったなんて始末書だけで済む問題じゃないのよ。警察官の出世やらセキュリティやらについても恐らく言及されてるし減俸もされるだろうし下手すりゃ階級落ちるかもしれない~~~~!!ううっ、可哀そう警察の人……。

そしてさすがに霊界がブチギレて和夫を霊(人間の身体)じゃなくして鬼の身体にした~~~~!!
ちょっと霊界サイドの気持ちが分かってしまう社会人読者。
小学校6年生とはいえ、これはあかんて。2度はあかんて。
2度とも結構なことしてんじゃん(素)
そしてそんな和夫を責めることは一切ないふーこが強すぎる!「和夫君は優しいから」って、そりゃ優しいけど決まりを守らないのはちょっと……。しかも「俺も事故に遭った。そのときこうして誰かが助けてくれたらなぁ」なんて言うし(非常に笑えない)
そして怒った霊界の罰を受けて、地獄っぽいところで鬼になってる和夫のところに連れてったのは古賀流介。恐らくマジで鬼になってるはずなんだけど(挿絵の描写は毛むくじゃらな何かしか分からない)ふーこは「和夫くんの目よ!(略)わたし、鬼になんて見えない!」と、和夫に抱き着いて、それを見た古賀流介は呆れてふーことの婚約を解消。
そして和夫から離れないふーこに霊界が一つの条件を出した。
「ふーこが和夫のことを忘れる」つまり記憶をなくしてもいいなら和夫を鬼にしないよ、って。
冷酷だぁ~~~~!!そんなの絶対ふーこは飲むに決まってるじゃん!!
案の定、和夫のためにその話に承諾するふーこ。
そしてふーこは記憶を失って人間界へ。首筋には和夫が刻んだ歯型の傷跡。
そしてここから、和夫の視点。「必ず思い出させてみせる!」

で、5年続編が出ていなかった、と。
これで5年は辛い!!!辛すぎる!!!そんで出たのがこちらになります。

「ユーレイ・ラブソングは永遠に」

なんでしょうね……この……ハッピーエンドが約束されたタイトルと表紙は……(完結編を読んだので、そうとしか言えない)
さてさて、完結編も話したいし考察もしたいのですが流石に長くなったので今日のところはここまでとします。
正直、「こんな終わり方ってありぃ~~~!?」と、叫びたくなる終わり方でした……。


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