ak
「Shibuya Marble Texture -PCCS-」を初心者なりに展開してみた

「Shibuya Marble Texture -PCCS-」を初心者なりに展開してみた

ak

ヒプノシスマイク、今話題の男性声優キャラ×ラップバトルなニュージャンルです。
最初はなんとなーく見ていたのですが、気が付けばみるみるうちにハマっていき、CDを買って投票したり、コラボカフェの抽選予約を申し込んだり、ニコ生に課金したりと新しい世界の扉を開け続ける日々を送っております。
友達に薦められて配信で楽曲を聞きながら、へーめっちゃ曲いいじゃん!と気軽な気持ちで楽しんでいたら、出会ってしまいました、こちらの一曲。

Fling Posse「Shibuya Marble Texture -PCCS-」

好き!!!!!!!!!!!好き以外の何者でもないですよこんなの…。
ハマっていくうちに出会ったオリラジ藤森×ハライチ岩井によるヒプマイ対談で話されていた岩井さんの「シブヤはスチャダラパーを感じさせる」とあって納得しました。天才てれびくんとポンキッキーズ育ちなんで。ポンキッキーズに出てたBOSEくんってヒップホップの人だったんですね、全然知らなかった…。

そんなこんなでこの曲を入口にあれやこれやとハマっていき、冒頭のような状態に至るのですが。折角ヒップホップを扱うジャンルを好きになったのでもっと勉強したいと思い、ヒプノシスマイクもヒップホップも初心者ながら、曲の魅力をきちんと形で確信するためにこちらの記事を書き始めました。
至らない点も多々あると思いますが、その都度修正していければと思いますので宜しくお願いします。

Fling Posse

シブヤディビジョンのチーム名は「Fling Posse
「Posse」は友達や仲間、つるむような関係を指すそうで、ドラマパートで乱数が「僕たちはPosse」と強調するように唱えているため、3人の関係性がチーム名に込められています。
頭の「Fling」は通常の意味ではなくヒップホップで用いられる「束の間の」を意味するようで、チームディビジョンバトルのために乱数が選出した「一定期間だけの仲間」であると言えます。
リーダー飴村乱数率いるFiling Posseのメンバーはギャンブラーの有栖川帝統一、作家の夢野幻太郎の3人。
現在ヒプシノスマイクのストーリーは発売中の CDのドラマパートでのみ語られ、チームリーダーがメンバーをスカウトするところから始まっています。各ディビジョンそれぞれのストーリーがあるのですが、シブヤディビジョンはリーダー・飴村乱数がは唯一メンバーを自力で見つけ出し、自力で勧誘して組んだチームになります。

キャスト全員で歌うオールスター曲、各キャラソロ曲、ドラマトラック、ティビジョンバトル曲の他にチーム曲があるのですが、そのシブヤディビジョンFling Posseのチーム曲として掲げられたのが「Shibuya Marble Texture -PCCS-」です。
作曲はAvec Avecさん、作詞はAFRO PARKERの弥之助さん。現役でヒップホップで活動されている方からの提供なのですが、私自身ヒップホップに全然明るくないのでどれくらいすごいことなのかは正直わかりませんが、とにかくめちゃくちゃいい曲なので毎日聞きまくってます。
あと作詞の弥之助さんはシンジュクディビジョンの観音坂独歩ソロ曲「チグジリア」も提供されてらっしゃるんですね。チグジリアも大好きなので同じ方なのうれしい!ストリーミングでも配信されているのでAFRO PARKERさんの曲も聞き始めました。こうやって知っていけるのもうれしいたのしいです。

曲の展開

曲運びはイントロ→サビ→乱数ソロ→サビ→幻太郎ソロ→サビ→帝統ソロ→C&R→サビ→アウトロと分類させて頂きます。違ったらごめん。

イントロ

曲の頭で刻まれる一定のリズムは曲中ずっと後ろで鳴っていて、同じリズムを繰り返しながらその上で曲の色を塗っていくのはヒップホップだとよくある技法なんですかね?メインのリズムを刻んでいるのは木琴(マリンバかシロフォンかはわからない…)ですかね。一定のリズムを刻むマリンバの上でトランペットやフルートが舞っている音がシブヤの自由さを表しているようで、曲だけでもかなり聞き応えがあります。

サビ

溶け出すくらいもっとFreeStyle
染め抜いていくImage
パレットの上ゆらめいていたいのTake your time
揺らめくLightと振りスパイス
交わって色めくMaze
Daydreaming醒めそうにない
微睡みで滲んだSmile

「くらい・(揺らめ)くLight」「(もっ)とFree・(ひ)と振り」「Image・Maze」「Style・スパイス・Smile」と頭からガンガン韻が踏まれていきます。
歩くようなテンポの中で歌う歌詞の中で、いつの間にかライムが組み込まれていたことに気付いたときの嬉しさはヒップヒップならではのものですかね。ヒップホップってもっとオラオラゴリゴリなイメージだったので、この曲はそんなイメージとはかなり違っていて、だからこそ自分の中にすっと入れることができました。

乱数ソロ&幻太郎ソロ&帝統ソロ

PCCSでは各ソロパートでは各ソロ曲「drops」「シナリオライアー」「3$EVEN」の世界観をそのまま引っ張ってきたような言葉が印象的です。
乱数・幻太郎ソロ前には帝統、帝統ソロ前には乱数が「らむだー!」「げんたろー!」「だーいすぅ!」と名前を呼んでいるのも超かわいい。ポッセかわいいよポッセ。

(乱数ソロ)
欠伸したくなる退屈な日常に
サブリミナルするファンタジー
お姉さんたちも一緒にshall wedance?
夢色に染めちゃうから近くに来なよ
僕がEasy R Dopeかつオリジナル
この通り君の景色ごとリデザイ
鮮やかな飴玉みたいにカスタマイ
世界はもっと面白いはずじゃない

「欠伸・サブリ(ミナル)・ファン(タ)ジー・Shall we」「(リデザ)イン・(カスタ)マイ(ズ)・(じゃ)ない」とキャラに合わせながらしっかりライムが組まれていてすごい。

(幻太郎ソロ)
木漏れ日を巡ろうとする百舌の
微笑みを象るような六花のひとひ
ゆく河の流れその泡の中で
いつかの約束を忘れまいと日々を奏で
不意に幻は溶け 風ごと華やいだ
またデタラメ集めには事欠かないな

百舌(もず)はスズメ目モズ科、鳥の名前ですね。肉食で「小型の猛禽類」。漢字の通り、様々な鳥の鳴き声を真似出来るようで、縄張りに新融資的な敵を威嚇して鳴くそうです。
六花は雪の異称。幻太郎ソロ曲「シナリオライアー」によると幻太郎は雪国生まれ。この二つは帝統と乱数のことを表しているのかなーとは思うのですが、用いてる単語を使って説明できないのが歯がゆい…。
小説の朗読のような抒情的な詩の中でも「木漏れ日・微笑み」「瞳や・ひとひら」「河の流れ・泡の中で・奏で」「華やいだ・事欠かないな」としっかり韻が踏まれているんですねーすごい!

ソロではリズムを打つ楽器が減るんですが、ワイワイ賑やかな乱数・帝統ソロの後ろでトランペット、一歩引いて宥めるような幻太郎ソロではフルートの音が舞っているのが、楽器の違いとキャラの違いを表しているようで面白いです。

C&R

やあやあ皆今日は何して遊ぼうか
ストレートにいこうや **Showdown!Like a **Poker!
騒がしい余興だけれど付き合いましょうか

台詞パートに聞こえるここも「(遊)ぼうか・(い)こうや・Poker・(ま)しょうか」と乱数の誘いに帝統と幻太郎がライムでも乗っかっています。
そのあとに続く楽しい楽しいC&Rタイムの最後に、突然現実がやってきます。

リズムの合間で また逢う日まで

リズムの合間で また逢う日まで、とは…?!一定のリズムで気持ちよく並んで歩いていたはずなのに、ここの一節でいきなり足を止められるので困ります。
現場行けてないのでレポでしか見てないのですが、3rdライブでシブヤが退場する間際にこのセリフを言っていたと聞いて思ったのが、ライブ中の、特にこのC&R中はお客さんもposseに含んでくれるのかな、シブヤとお客さんみんなでPosse。だから曲が終わる最後のサビの前に「さよなら、またライブで逢おうね」って挨拶なのかなーと。アイドルみたい!
ただ問題は最後のサビ後のアウトロです。

アウトロ

Mondayto Sunday 彩りは移り変わって
並んで見るSunset 帰り道少し遠回り

「Monday・並んで」「Sun(day)・Sun(set)」「彩り・移り・帰り・少し・回り」と非常にわかりやすく組まれていますが、個人的に「(彩り)は・(移り変)わ(って)」の「は」と「わ」の隙間の重なりに哀愁を感じてもんどりうちます。

3人で歌うサビパートのメインボーカルは乱数ですが、アウトロでは突然帝統のボーカルが前面に押し出されます。乱数・幻太郎も歌ってるっぽいんですけど、それでもこのパートのメインボーカルは帝統。他との差分が明確につけられています。さっきの「リズムの合間で また逢う日まで」でふと過った寂しさが、ソロパート前に賑やかしていた帝統ひとり(のように聞こえる)のボーカルで夢じゃなかったことを思い出させて、さっきまでの楽しい時間が夢で、この寂しさが現実なんだ…って凄まじいノスタルジーに襲われます。ポップに捉えるとライブが終わって3人が現実に帰っていく心境を映しているのかもしれませんが。どっちみちいきなり寂しい…。


■「Shibuya Marble Texture-PCCS-」 作詞担当 弥之助(from AFRO PARKER)
 シブヤ以外の他ディビジョンが友情や畏敬、あるいは共依存、利害の一致といったニュアンスを含む結束であるのに対し、Fling Posseはつるんでいること自体が不思議な3人ですよね。

あの違和感ない自然なまとまりを僕なりに咀嚼した結果、3人ともが自身の置かれた世界に対して許容も悲嘆もなく「どうなってもいい」「取るに足らない」という冷ややかな視点を持っているのかなと。そういったどこかニヒリスティックな部分で同調している3人なので、色彩豊かで甘美なAvecAvecさんのトラックに、笑顔で崖に向かってスキップしているような空虚さを添えられていたら幸いです。

『ヒプノシスマイク』ラッパ我リヤ、弥之助、KEN THE 390ら「Fling Posse VS 麻天狼」作詞家インタビュー

狙い通りすぎる~~~~ただ楽しい気持ちだけで曲が終われなかったことが一層夢の時間への執着を煽られるし、リピート再生するとさっきまで鳴っていた音楽がさっきの記憶通りまた同じリズムで鳴り出すから、現実だと思っていた虚しさの方がやっぱり夢だったのかも?と都合よくまた新しく夢を見てしまいます。
各キャラの個性だけでなく、「Fling Posse」というチームの楽しさと儚さをも曲で表現されていて、曲が好きなのかPosseが好きなのか、でもこの曲に関してはイコールだと思うので曲もシブヤもどっちも好き!!!!ってなります。

PCCSをチーム曲に持つFling Posseの音楽性に期待しまくりなので、これからの音楽展開にも非常に期待しております!以上おしまい!ありがとうございましたー!

この記事が気に入ったら、サポートをしてみませんか?
気軽にクリエイターの支援と、記事のオススメができます!
ak
本や映画や音楽や舞台など。