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映画『ラストマイル』公開初日に観てきました!

公開初日に『ラストマイル』観てきました!

私が行った回は、金曜にもかかわらず1人で見に来ている観客も多く、映画館はほぼ満席だったのだけれど、エンドロールが終わっても話し声はあまり聞こえず、そもそも動けなくなっている人が多かった。

なぜか。

余韻がすごすぎたから。
みんな、その余韻を少しでも長く噛み締めたかったんだと思う。推測。

私も全然動けなかった。劇場がだんだんと明るくなっても動けないくらい余韻がすごかった。今日ばかりは帰り道の長さに感謝した。

ちょっと1つずつ感想を書いていこうと思う。全然時系列順じゃない。備忘録的に列挙する形になること、ご了承いただきたい。
※以下、ネタバレしか書いていません。まだ観ていない方はUターンお願いします!

MIU404


しょっぱなラストマイルの話じゃなくて申し訳ないがMIU404オタクとしてはまず触れたい。
爆発が相次ぐ中、機捜として陣馬さん現着。「これがシェアードユニバースムービーか!!!」と全わたしは大歓喜したのだ。
MIUの最終回は松葉杖だった気がするから、元気にまた現場に戻っている姿を観て涙。
でも陣馬さんの相棒、さらに若い男の子っぽい…。そっか、九重は警察庁から出向で来ていて戻っちゃったことを思い出す。
じゃあこの子誰???ってよーく見たらまえだまえだの前田旺志郎くんじゃん!!!バシリカ高校の陸上部のあの子!(役名は勝俣君だったみたい)
あの事件を経て更生して、刑事になったんだね…。1話単独のゲストも出るなんて聞いてないから!!!もうびっくりしすぎて!!!映画館じゃなかったら声出てた。
未成年の時に起こした犯罪が不起訴処分になった場合、公務員になれるのか、はちょっと気になったけど…法律監修は安定の國松弁護士だったからきっとそこらへんも制度的に大丈夫なんだろうと思う。

そして毛利さんと刈谷さんが重大な手掛かりに気づいたところでMIU404のメインサントラが徐々に流れる…。

あっこれは志摩と伊吹来るぞ…!!!私の中のオタクが叫びだす。

そして待望の登場、志摩伊吹!!!
この4年でようやく新しい車が支給されたようでメロンパン号には載っていなくて残念だったけど、空気感は全く変わらず!!!!会いたかったよ~~~志摩、伊吹…。涙涙涙。
メロンパン号も一瞬映ったのでまあよし笑

だけど1個本当に残念なことが。。。
満島ひかりが配信イベントで言っていた通り「伊吹キター!志摩キター!ってなって内容あんまり頭入ってこないと思う」、本当にその状態になりました。今も機捜404号なのかどうかすら聞き取れませんでした…。無念。
(また見るときに耳ダンボにしよう…)

そしてわれらが桔梗隊長の登場。
わたしは聞き逃さなかったよ、伊吹の「署長」という発言を。
桔梗さん、隊長超えて、おそらく西武蔵野署の警察署長になったんだね…
相変わらず古臭い男社会で生き抜いているんだなと思って改めて尊敬しました。

アンナチュラル

まず久部くんの登場。
どうやら今は東央大で臨床医として働いているらしい。なんだ、法医学の道に進まなかったのか、正直ちょっぴりがっかりした。
けど、よく思い返してみるとお父さんの働いている大学病院って東央大だっけ??

ってことは…?お父さんとの確執が解消され、今は親子で(もしくはお父様は引退されたけど)、お父さんの道をたどっているということか。
やはりなんとも素敵な脚本を書くよ…野木亜紀子先生は…。

そしてミコト、東海林、(井之頭…アッ、じゃなかった)所長、そして中堂。坂本さんもまだちゃんと働いてたよ~~~~6年間「クソがッ」に耐えてえらいねえ~~~♡
「クソがッ」を言ったら契約違反、まだ続いてたそうです笑
緊張状態の続く映画で、たいへんほっこりしました。ほっこりをありがとう坂本さん。
みんな変わらず働いててうれしかった。7K(だっけ?)を6年以上も続けるってやっぱり本当にすごいことだと思う。
ドラマオタクだからこう感じるのかわからないけど、ミコトたちは作品の中で生き続けているんだなあと実感。

わたし、気づきました。
望月歩くん、バイクの運ちゃんとしてちらっと登場していました!
あのいじめの回、本当に強く印象に残ってます。あの事件でミコトに出会い、生きる道を選んで今はバイク便の運転手として元気に働いているっぽい。これまた1話ゲストが出るなんて聞いていないから本当にびっくり。元気で本当に良かった~~~!

ただ、これは私の解釈とちょっと違うなと思ったところなんだけども、望月くん(役名は白井くんらしい)はバイク便の運転手を職業に選ぶとは思えないんだよな~とちょっとしっくりこなかった。
ドラマの時は高2だったのかな?そう考えると今は6年後で22歳くらいだろうか?
そうすると大学に通いながらバイクの運転手のバイトをしているってことか!と思ったらかなりしっくり来た。
白井くんはどんな職業を目指して大学で勉強しているんだろうか。想像がはかどる!!!は~~~ほんと最高の脚本。


DailyFast、羊急便、下請け企業、物流を支える人々。

MIU404とアンナチュラルの強火オタが出すぎてしまってラストマイルの部分全然触れられていなかった。失礼。
今回の映画、何が一番すごいかと言ったら、物流とそれに付随する諸問題を見事に全部ぜーんぶ触れて、見事に回収していったところ。
ちょっと待って、全部思い出して書いてみる。

  1. 物流業界の多重下請け構造

  2. 配達業者の大手EC業者に対する過剰な依存関係

  3. 大手EC業者の限度の無い顧客満足度の追求

  4. 物流が止まらないことを前提とした社会生活

  5. 非正規雇用の労働力への依存(も触れられていたかな~という気がする)

こんな感じだろうか。
退場途中、「いやこれよく書き切ったよね」と言っているお客さんがいたけど私も本当にそう思った。よく全部書き切って見事に回収していったと思う。
1個1個どんな風に問題提起して回収したか触れたいけど、わたしの文章力が追い付かなさそう。メインの問題である1~3だけ後続で触れたいと思う。

突然の中村倫也、物流の2024年問題への切り込み

社員データベースを眺める舟渡エレナの目線の先には突然の中村倫也。
えっ、すでに豪華俳優の大渋滞が起きているのにさらに豪華俳優突っ込むんですか???

中村倫也出るって全く聞かされてないけど???

わたしの頭は大混乱。もういいって!!!すごすぎるってこの映画!!!

中村倫也の役は、DailyFastで正社員として働き、精神を病み、自らを犠牲にして物流業界に一石を投じようとしたキーパーソン。
やはりわれらが野木亜紀子、「物流の2024年問題」が話題となっているこのタイミングで物流業界の闇に大きくメスを入れてくれた。

日々止まらず我々の生活を支えてくれている、もはやインフラともいうべき物流業界に対して、
「『お客様のため』を大義名分に、物流業界で働く人々を軽視するのはもうやめにしないか」というメッセージを提起してくれたんだと解釈した。

再掲であるが、このメッセージに至るまで作中で触れられた問題は大きく以下の3つだったと記憶している。もしかしたらもっとあったかもしれないが、現時点で気づいたのはこの3つだったかなと思う。

  1. 物流業界の多重下請け構造

  2. 配達業者の大手EC業者に対する過剰な依存関係

  3. 大手EC業者の限度の無い顧客満足度の追求

3つ目が諸悪の根源であり、皆さんもよく考えてみてください、と野木亜紀子先生に問題提起されているように感じた。
この映画、明確に誰が最も悪い、というのは言えないなと思った。まあ、根本的な犯人を強いて挙げるとすれば、DailyFastのトップマネジメント層ということになるのだろうか。それとも、「もっと速く、もっと安く、荷物を届けてくれ」と商品を購入し続けている私たち消費者が諸悪の根源ということになるのだろうか。
映画は観終わったけど、問いは尽きない。

かなり乱文になったけど、今の新鮮な感想を文字に残したかったのでこれで良しとする。
すっかり遅い時間になってしまった。

てかさ、ぜんっぜん関係ないけど最近岡田将生過ぎるよね、という話。
『虎に翼』の星航一、『1122』の相原二也、そして今作の梨本孔。
さすがにわたしの日常岡田将生過ぎるんだが。
でも全然困ってません、むしろこの場を借りてお礼を言いたい。
供給ありがとうございます。

そんなどうでもいい話で締めになってしまったけど、おしまい。
おやすみ~。