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お金の心配をしない生活って何?

シリーズ「心を解き放つ」では、私が自ら心のままに生きられるまでの軌跡を描いた進行形ルポライティングです。
今回は「心のままに生きることはできないのか?」という記事で書いた「心のままに生きるとは?リスト」のひとつである、お金の心配なく生活したいという願いをもう少し具体化してみようと思います。


お金の心配なく生活したことがありますか?

私は今でこそ少し減ってきましたが、幼少の頃からずっとお金のことがモヤモヤ頭にこびりついて離れない生活をしていました。
自分の両親が自営業のため、収入が不安定で常に「お金がないお金がない」と両親が言っている姿を見ていたからです。
祖母も自営業で、商売家系に生まれたため、「お金が稼げない奴は一人前ではない」という価値観がなんとなく家族内にありました。
勉強するのもお金を稼げる人間になるため、そのために人生ってあるんだくらいお金に執着がありそうな家族に囲まれていたんで、幼少期はすごく家族の考えに反発していました。

「人生にはもっと大切なことがある!」そう思いたかったんですね。
でも実際、大学を出て普通に就職したくなくてデザインの専門学校に行きたくなった時、そんなことがあったから親にはお金を借りたくなくて、自分で学費を稼ぐために、朝〜夜勤までバイトをしていたら体調を崩して…。
結局、親に学費を援助してもらうことになりました。
それでお金の問題は終わりと思いきや、デザインの専門学校って材料費とか道具の費用で、めちゃくちゃお金かかるんです。それで材料費のために、1日の半分以上をバイトで費やして、ほぼバイトばっかりでデザインの勉強が少ないなんてチグハグな生活をしていました。

なんとかデザイナーとして就職ができたら、今度はとにかく仕事になれるためにまた勉強が必要だったり、会社こそすべて!みたいな感じで先輩や同期との飲み会やご飯にお金を注ぎ込んだり、恋人との生活にお金を使っていました。貯金という概念は私にはなかった笑。
この時が一番お金の心配をしなかった時期でしょうか。

そこで当時付き合っていた人と結婚することになりました。結婚式の費用がかかる、引越しの費用がかかる、引っ越したら家具やらなんやらのお金がかかる。あっという間にお金がなくなっていきました。
ただ、夫婦でお金の話をすることがなくて、私も相手もだいぶお金には無頓着だったんです。
それである日、元夫が「手元にお金がないからカードで払ってほしい」って言ってくることが多くなりました。生活費も払ってくれなくなり、何かおかしいな…と思い始めました。
当時元夫は会社を立ち上げたばかりで、お金がないのはわかっていたんですが、以前は払わなくていいと言って買った物の分まで「半分払ってもらうのが当たり前でしょ?」と請求してくるようになったくらい、お金に余裕がなかったんだと思います。
おかしい…と思って話をしても誤魔化されるし、挙げ句の果て「会社用の銀行口座開設にまとまったお金が足りないから、以前預けていた貯蓄用のお金を全部返してほしい」と言われるようになりました。
結局、お金以外の問題もあり、元夫とは離婚。

そこからビンボーアパート生活が始まり、「1日の食費を500円に抑えなきゃ…」と考えるような生活が始まります。
なぜなら、当時私には貯蓄がゼロ。引越し代と敷金礼金はカードで支払い、レンタル家具もカードで支払っていたので、先払い借金状態だったからです。
さらに当時転職もして給与がそれまでの8割くらいに下がっていました。
なんとかしなきゃと副業を始めて、生活費を最小にする工夫をしました。毎日家計簿をつけて、友達と遊ぶとお金がかかるからなるべく遊ばない生活に。心もどんどん内向きになっていきました。
お金のことを考えれば考えるほど、「お金がない!」という気持ちで自分がいっぱいいっぱいになってしんどくなりました。

お金との向き合い方にはコツがある

ここまでの話を読んで、すでに気づいた方はいるでしょうか?
私の失敗談には共通して、お金との向き合い方にはあるコツがあるんですが、当時の私はそれを全く拒否していました。

先取り貯金とか、1割貯金とか、家計簿をつけて可視化とか、そういうノウハウの話ではないんですね(もちろん全部やったけど笑)。

私の両親も、元夫も、私も、お金に対してどんな向き合い方をしていたと思いますか?
「お金は道具だ」「お金がある自分は、なんとか格好がつくし、生きていける」そんな考えを持っていたんです。

私の両親は、お金を稼いだらドカ〜っと使う人でした。バブル期を過ごした世代ということもあって、お金があることがステータスでしたし、お金をモノに変えることが喜びでした。だからお金がある自分が好きでしたし、お金を持っている状態を目に見えるようにし続けていました。
でも、本当にお金に好かれていたかというとそうではないのかなと思います。バブル期のおかげで稼げたこともあると思いますが、当時の働き方を今しても結構厳しかったのではないかと思います。

じゃあお金ってなんなのさ?

え…言ってる意味がわからないんですけど…と思っていらっしゃる方もいると思います。じゃあお金ってなんなの?どうやったら上手く付き合えるの?って思いますよね。では私の見解。

「お金は目に見えないエネルギー」
これが私の見解です。

え、いきなりスピリチュアル?!って驚かれた方もいるかもです…(苦笑)違うけど合っているっていうかなんていうか笑。

お金って、道具じゃないし、モノじゃないんですよね。金貨とか紙幣とか物体じゃん!って思われるかもだけど、じゃあそれを換算した時の価値に決まりがあるかというと、至極流動的です。
1ドル=100円の価値も日々変わるし、あなたがこの記事の価値をいくらで買うか?っていう価値と、私がこの記事にかけた労働対価は絶対に異なっているはずです。そう、目に見えないエネルギーなんです。

だからお金は、自分を上手く使ってくれない場所には住み着かないし、大事にしてないところにはいないんですよね。そもそもお金は流れているから同じ場所にほとんどいない。
私たちが毎日食べている食べ物が咀嚼されて、消化されて、排出されて、また循環して…っていうものと同じなんですよね。

お金の心配をして生活するとはなんだったのか

そう考えると、お金の心配をして生活するってなんなんでしょう。
循環し続ける流動的なお金に、無理やりここにいて!!って言うことなのか、はたまた腐っていく食べ物を腐らないように頑張って囲っておくことなのか。でも、そういうことに近いと思いませんか?

私の言葉の「お金の心配をしないで生活をしたい」って言い換えると、「お金を留めておきたいんじゃなくて、有効に使いたい。お金と仲良くなって、豊かさを感じて生きたい」ってこととも言い換えられるんじゃないかと思います。
だから「老後3000万円問題だから貯めなきゃ…」とか、「1億円貯めて億り人になって人生リタイアしたい」とかそういうんじゃなくて、目の前にあるお金とどう向き合って、自分の人生を豊かにしていこうかって考えられるのが、私の希望だったんだと思います。

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