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2024年弾き語り練習 自己分析、目標、計画

学生時代の20歳〜修了する24歳まで、夜の大学で毎日のように生アコギ弾いて遠慮なく歌っていました。20年以上前とはいえ無法者でしたね。そして、それが如何に贅沢な環境だったことか、当時は解らなかったです。まぁ、その後就職してからほぼ20年弾けなかった…弾くこともないと、用具やスコアブックも人にあげたり、せっかく持っていたアリアシンソニードギターも売ってしまっていました。そんな僕が、20数年ぶりに2023年の春から弾き語りを再開して四苦八苦しているわけですが、漠然と考えていることを新年にあたり出来るだけ書き出してみようと思います。

動機
色々あって少額の小遣いで日々無趣味に過ごしていました。タブレットでのアークナイツ(タワーディフェンスゲーム)と漫画アプリで過ごすだけ。音楽は好きでしたけど、昔聴いていたゴンチチ、河島英五、zabadak、そしてずっとファンの遊佐未森さんを繰り返して聴くだけでじゅうぶん満足の、人生早回しで終わればいいのにと思いながらの暮らしでした。
最初の小さな転機は年始2月頃に、久しぶりに会った他部署の会社の後輩から「ぼっち・ざ・ろっく!」のアニメを激推しされ、ABEMAの無料キャンペーンで観てみたら内容も楽曲も良くて、時期的には放送後でしたけどYou Tubeの解説動画で「とみといびーch」に辿り着いて、toybeeというバンドに自分の手で火を消していた人生の趣味、楽しみを点火してもらったという出来事がありました。人生には大きな出来事ですけど弾き語りというテーマではまだ繋がっていきません。ファンとの交流もありましたけど、toybeeはロックバンドでアコギの弾き語りはほぼ無縁の世界だったのです。

ここで元々やっていた僕の孤独な趣味としての弾き語りについて語りますと、遊佐未森さんというメジャーの中のマイナーなシンガソングライターのファンだった事と、1990年代後半のカラオケブームが大きな動機となって弾き語りを始めたのでした。当時は学生の遊びの中でカラオケはウエイトが大きく、バイトもカラオケ屋だったりしましたが、自分の歌いたい歌が入ってない事への憤りや渇望が大きな動機でした。「こんないい歌を認めないこの世界は何なんだ」と。そして二十歳になる頃にギターと教則本を買い、効率の悪い長い独学生活を送ることになりました。周りに経験者も居らず、動画も高額な教則ビデオしか存在しなくて買えず、教則本を見るのと2冊だけ買えた遊佐さんのスコアブック、練習用に買ったスピッツのギター弾き語りスコアブックを頼りに、遊佐さんやzabadakのコードを耳コピしてコード譜を作ろうとしながら一人で弾き続けていました。その後、遊佐ファン友も出来てスダジオ練習オフ会にも2、3回だけですがちょっと参加させて貰い、人と合わせる為の貴重なアドバイスを貰えたのはいい経験でした。大学の後輩や先輩も僕が弾いてるのを見て何人かギター始めましたけど、やってる人が近くに居るだけでこんなに順調に上達するんだというのを実感しました。僕が2年ぐらい掛かっていた内容が3ヶ月もあれば通過していたので…。今ならYou Tubeとか沢山溢れて逆に情報の迷子になりそうですね。なので5年弾いたというキャリア程には弾けてなかったと思います。右手がもの凄く不器用な重度の左利きですが右用ギターを最初に買って、左手のFやBでは挫折しませんでしたけど右手の不自由さは相当で、アルペジオは指でもピックでも出来なくて、やってる内容はピックでのストロークでの弾き語りだけで、綺麗な歌声との合唱や声楽の技法をポップスいかしていのが特徴の遊佐さんの曲を、1オクターブ下の男声で勢いだけでアコギで歌うという、他のファンから冒涜だと非難されかねない内容でした。それでも言霊のような歌の魂があるとしたら、カラオケ店や有線放送やラジオで聴かれて歌われる歌の命が大きく生きている一方で、自分が好きな歌は人知れず消えていくんじゃないのか、自分が歌えばこの歌は生命が増すんじゃないのか、とか思ってやってました。でも何より弾き語り自体が気持ちよかったのがとにかく大きかったのです。アコギを抱えて良い音を鳴らすと身体が気持ちいいし、良い歌声を響かせると頭の中まで快楽が満たされていました。当時はカラオケに行ってもギターが無いと物足りなかったですね。そもそも歌いたい曲が入ってないという事もありましたけど。

話は戻って、最初はtoybeeクルー(toybeeファンの呼称)の弾いてみた動画をYou TubeやTwitterで視聴して満足していました。エレキ楽器もバンドも経験していないので単純に凄いなぁと思っていましたし(それは今でも)、歌ってみてる人が居なかったのも、後にはアカペラバンドや弾き語りの方も現れて、自分がやらなくても満足だったものの、本当に好きになった曲は歌ってみたいという気持ちも半分、高音過ぎて無理というのも半分ありました。
きっかけのもう半分は、20年以上前には無かったYou Tubeの遊佐さんやザバ歌のファン動画に満足出来なかった事も大きな要因でした。自分が弾き語っていればド下手でも気持ちがいいものですけど、You Tubeで見かけたものは自分より上手くても試聴して満足出来なかったのです(自分が出来てないのに本当にすみませんが…)。ギター弾き込んでいる人でも歌声が響いてなかったり、ギターはしっかり弾けているようでも響きが僕の好みでは無かったり。じゃあ結局自分が弾くしか楽しめないという思いで、荷物の山から埋もれていたギターを発掘しました。譜面立てやメンテナンスのオイルにクロス、たくさんあったピックに滑り止めのクリーム、チューナー、交換弦セット。もう二度と弾かない、弾けないと思っていたのでだいぶ無くしていました。まるでBUMP OF CHICKENのグングニルの歌詞「自らその手で破り捨てた地図の切れ端を探して拾い集めだした」この部分は、そんなシチュエーションある?とひっかかっていた部分に共感する日が来るとは思いもしなかったです。

かつて出来ていたこと、出来なかったこと
ピックでのストローク弾きで弾き語りカバーして、歌って楽しんでいました。何処かで披露することもなく、モテたいとかもなく、好きな歌を歌いたい、歌うと気持ちいいというだけで、苦手な高音も無理せずいい響きの音域で歌っていました。コードは基本のオープンローコードで◯.◯7.◯M7.◯add9.◯m.◯◯m7.◯sus4.を一回り覚えて、add9は不確か、dimとaugは調べないと弾けない、ハイポジションの方は考えたら移動していけるけど使ってない、オンコードもやってない、ジャズ系の数字の多いコードとパワーコードも覚えてない、という具合でした。
ピックでのストロークは4/4,16/16,6/8,5/8の刻みまでは演れていて、左手カッティング、ブラッシング、右手の強弱、右手ミュートでストロークパターンを増やしていました。8のストロークに16を混ぜるのはリズムキープが難しそうでやりませんでした。
歌に関しては高いラまでギリギリ出るかぐらいで、地声よりは高くまでミックスボイス?のような響かせ具合で歌っていました。裏声はワンポイントのみでほぼ歌えなかったです。中学から大学まで柔道部だったので体幹が強かったお陰か、声量は異常にあってカラオケ店ではマイク無しで奥の方の、客室で歌ってレジでよく聴こえる程だったようです。ただし小さい声で歌えなくて、実家にギター持って帰ったときに何か歌ってと言われて歌い始めたらすぐ止められました。そして普通に歌う分には2時間3時間行ってましたけど、全力で歌うと2曲ぐらいで貧血のようにクラクラしてました。
弾き語りの具合は、市販のコード譜雑誌を見ながら知ってる曲なら初見で歌って遊べる程度、ラジカセで
聴きながら合わせる練習もして、拘っていたのは歌い出しの音はしっかり出すようにと、クリアな和音を鳴らす事に気をつけていました。左利きの右ギターなのと元柔道部なので指力は有ったので、利き手でコードをしっかり押さえるように気をつけて押さえて、気をつけて出してる音を聴いていました。ずっとコード譜見ながら弾き語りしてたということで基本的に両手とも見ずに音だけ聞いて弾けていたんだと思います。

練習環境
Seagull 12S cederというアコギを1本持っていて、12弦ギターに今は6本だけ弦を張っています。学生時代は律儀に12弦張っていましたが、音量が増すのと、ネックの反りが怖くて毎回緩めて毎回12弦チューニングするのが時間足りなくなるので、今のところまだ6弦しか張れません。今の住居は急な転勤で越してきた古い賃貸マンションで、ペット可の物件で猫が飼えるところが1件しか無かったので選択肢無く住んでいますが、契約は会社なので問題あるとヤバイので一応大家さんとか周りの部屋に気を遣って住んでいます。それでピアノ不可の契約条件があり、当時は全然ですけど弾いてなかったけど気になってギターについて訊いてみたら「五月蝿くしないでくださいね」だったので、消音の工夫に悩んでいます。弦のブリッジ側をマジックテープで挟むミュートを付けて減音していて、ずっと右手ミュートしてるみたいな状態ですが一応和音に応じた音は出ますし、サイレントピックでさらに音を小さく弾いていて、時間も早朝深夜は苦情が来そうなので避けています。土日の昼前か夕方か、家事の合間に15分ぐらいなので、チューニングして2曲分くらいの時間ですね。近所の公園はちょっと離れた河川敷があり、1時間以上自由時間がある時で雨じゃなければ行けますが今まで2回ぐらいしか行けてません。深夜の就寝時間を削ればコード譜作りに充てられますが、最近体力無くなったのか夜更かし出来なくなってきました。
昔は発達して無くて、今便利になったと思うのがコード解析アプリとU-FLETとYou Tubeですね。コード解析アプリは、昔は練習時間の大半を和音の耳コピしてコード譜打って…という作業に費やしてたので、完璧じゃなくてもだいぶ助かります。オンコードは苦手みたいでココアシガレット(ウエダアオイさん)はだいぶ違ってましたけど、You Tubeのお陰で弾いてるのを何回も見られる時代に感謝です。
練習時間があまり無いので、これが全くの初心者だったら弾けるようになるのは諦めるしかないかもしれませんが、かなり忘れたり出来なくなったりしてるのをリハビリしてると考えれば、まだなんとかポジティブに取り組めるんじゃないかと思います。

今出来ること、出来ないこと
長いブランクでかなり忘れていましたが、教則本を読み返したりして思い出してきた部分を振り返ってみたので、現状を自己分析したいと思います。

弾きながら歌うのは出来ました。手元を見ずに弾けるのは出来るコードの種類がだいぶ少なくなって居ます。コード自体基本以外は忘れてます。再開して特に失っていたのは、小節の区切りと歌詞の連動が判らなくなっていた事で、取り戻しつつありますがまだまだ不安なところです。コードを弾くのに必死でストロークのパターンが少なくなっているのと、やっぱりアルペジオ出来ない問題も避けて通れないです。

練習課題
ピックでストロークのパターン増やしたいけど、ミュートしてるとカッティングやブラッシングが使えないので、ストローク自体のパターン増やす方向で頑張ってみます。
アルペジオは特にミュートしてるとペシペシプツプツ切れた音がして、コード押さえるの失敗してるかよく判らないのが辛いですが頑張りたいです。
コードも色々弾いて増やしたいです。
練習時間が足りないので、最大限効率を上げるように、一曲通して弾くのと、録画録音出来たらやる!という目標で。
歌の練習は仕事で運転中にある程度歌えるのでギターよりは環境が良いですね。声量も息の持ちも落ちてますけど、そこは前が異常だったので普通を目指して、高音への挑戦は継続します。

あと、資金が細すぎて複数年計画になるけどサイレントギター買いたいですね、やっぱり。カッティング、ブラッシング混ぜたストロークの練習やアルペジオ成功失敗問題もありますし、案外響くので深夜にまでは弾けないにしても練習時間増やせそうですし。デメリットとしてアコギ特有の弦へのアプローチに悪い癖がつく問題も理解してるので、大丈夫なはずです。サイレントギターは弦の振動をピックアップで拾うのでエレキなんですが、アコギは弦がボディに対して平行に振動するとあまり響かないので、弦を出来るだけ垂直方向に弾く癖をつけてないと、サイレントギターだけで弾いてていきなり生アコギを弾くと良い音が出ないかも知れません。しっかりよく弾かれているアコギのピックガード周りが削れているのは、調子に乗って粗く弾いているからでは無いのです。

最後に思いっきり横道に逸れましたけど、ギターを再開して、年が明けてからの練習の方向性が見えてきたように思います。

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