第12回、毎日続ける!短編小説「ゆうウォンとキルみー」
夏の始まり、蒸し暑くなる頃だった。そして後もう少しでやってくる夏休みに浮かれる私たちは、少しばかり思考を怠っていた。
ノートを忘れて教室に戻った私はあるものを目撃してしまう。滅多に人が入ることのない倉庫になっている部屋。そこにメガネをかけた、ビクビクしているやつと、ヘラヘラしながら周りを見渡しているのが二人、そこに入った。
怪しい、昨日先生が朝のHRで言っていた。最近イジメが急増しているらしい。全く持って許せない。見てしまったからには助けてあげないと。あのビクビク