___それ、分かっててやってるんでしょ?
「なぁ、今度釣り行かへん?」 電話をしてきてそう私を釣りに誘うのは釣り仲間の山下健二郎。 『うーん、別にいいけど』 「じゃあ、明日朝4:00に迎えに来るわ」 そう言って切れた電話。 『……4:00とか早すぎ。起きられるかな』 普段は朝が弱い私でも釣りに行く日だけは何故か起きられる。 ううん、違うや。 山下と、釣りに行く日だけは起きられるんだ。 お察しの通り、私は釣り仲間の山下が出会った頃から好きなのだ。 でも山下は私のこと、ただの釣り好きな奴くらいにしか思ってい
ライブが終わってバクステとファンミと、エリーとのターミナルを終えたあと、楽屋に行ってスマホを手にした。 そして、メールを送信した。
メール……か。 今どきメールって俺と、メールの彼女くらいかと思ってた。 普通はラインだよな?
お風呂から出て明日のために早く寝ようとベッドに横になった時だった。 スマホにメールが来たという通知音が鳴った。 メルマガかなと思いつつメール画面開くと彼からで、
え、ちゃんと臣くんと話せてた?? 大丈夫だった?? ファンだってバレちゃったかな??
『おはようございます』
あまりにも驚きすぎて、今起こったことが夢だったんじゃないかと思えるほど衝撃的すぎて臣くんが出ていったお店のドアから目が離せずにいた。
2019年が押し迫った年末。 三代目からのカウントダウンが始まって私は何が始まるんだろうとわくわくしていた。
『つーかーれーたー』
「いらっしゃいませ」