five realities 〜統合〜 (14)

人は出会うべくして出会う

意味のない出会いはなく
最高のタイミングで出会う

必然の法則

誰も知る人がいないこの地で
お店を始め
ご来店くださるお客様やご近所さん
日常生活での出会いや交流

出会ってくれた人が
繋げてくれる出会い

どんどん拡がっていく世界

自宅から車で片道四十分の場所にある
カフェでの集いに参加した

そこには二人の女神が待っていた

多種の占い
カウンセリング
回路を繋いでのヒーリング

急に別の要件が入り
三十分しか滞在できない

それでもここに来た
その事を伝えると
急いでカウンセリングの準備に入ってくれた

　今日は何故ここに来たの

　ミワさんに誘われたので来ました

女神は何も言わず
箱からエジプシャンオイルを選んでいる

そうしてもう一度
　あなたは何故ここに来たの

さっきの回答が
間違っていた事に気が付いた

一瞬息が止まる
そして息を吐くのと同時に
言葉が溢れ出した

私はツインレイに出逢ってしまった

その言葉を言い終わるや否
涙がこみ上げてきた

女神は私の目を見て
　今日のテーマはそれなの

遅れてきた私には
テーマがあった事も知らなかった

止められない涙と共に
第五チャクラが痛みだした

女神が私の腕を摩る
　大丈夫よ

回路が繋がった

女神に私の痛みが伝わったのだろう
喉が痛いね
と目を潤ませる

　私はこの地に来てから
　たくさんの前世の記憶が蘇りました
　そこでは何度も
女性性を傷つけられてきました

　それはツインの彼からではないのですが
　辛くてしょうがないんです

どんどん涙が溢れ出す

女神は自分の胸に手を当て
　ここにまだ沢山の涙が溜まっている
そう言うと
すっと一筋の涙を流した

数本のエジプシャンオイルが置かれ
　気になるオイルを選んでちょうだい

私が迷うことなく選んだボトルを手に
　五つの伝えるべき事

　伝えるべき事があるんじゃない

私を見つめる女神

私にはピンとこなかった

　お店のインスタグラムで
　私の思いや気持ちを配信しています
　そのことですか

女神は答えず
しばらくの沈黙

　あなたには伝えなくてはいけない
　五つの真実があります

　それは…彼にですか

女神はゆっくりと首を横に振る

　必ずわかる時がくるから
焦らないで
　そして嫌ならあなたから彼に
想いを伝えなくてもいいの
　大丈夫
そう言うと

私の胸に溜まった涙を
分かち合うかのように

大粒の涙を流していた