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『海をあげる』上間陽子|読書感想文

結構痺れる話だったなぁ
心を寄せて書く人の文章だった



「もっと広げて、もっと直接社会に訴えるような活動をすることも必要だと思います」
私はあの夏、元山さんにそう言われた。それはたぶん、元山さんだけの言葉ではないのだろう。元山さんにバトンを渡しただれかがいて、バトンを受け取ったひとはなにかをやって、それからほかのだれかにバトンを渡してリレーは続く。

私もいつか、元山さんの言葉に追いつくことができるのだろうか。これまでだれかがそうしてきたように、拳をあげるだけではなく、吹きさらしのどこか、座るひとが求められる場所、元山さんがあの日ああしてひとりで座ったように、私もまた、ひとりでどこかに座ることができるのだろうか。

『優しいひと』



自分にできることは何か、と考え、身近な人や友達、はじめましての人になるべくその答えを、私なりに今行動にしてみる。上手く出来なくても、私の思うこの世界はこうだを全力で体現してやってみる。優しさやあたたかさ、美しさが伝わればいいと思う。少しでも意味を持ってみる。そんなことを繰り返している。
遠くで悲しいニュースや傷ついた人の顔を見かけると、「きっとそこまではできない。」「今の私のしていることは、届いてはいないし、届かない。そこまでの力はないとどこかで諦めている。」と思う。まだ自分に何かできるんじゃないかともう一度考える。そんなことを繰り返している。

私は仕事をする中で、なりたい姿や生きたい人生のことを知り、と同時に「助けて」「救われたい」という声を聞く。その人たちが、ハッと目の前が開けたり希望を持てたりする、閉じている心が開いてもいいかなと思ってくれる、そんなことのできる力が、私の中に、外にあるかと探して少しずつ身に付けてきたこの4年間。

最近私が転換期だから、もっと角度高く射程範囲を広く、届かせようと、改めて私がすべきこと、これからしたいことを探した時に、まずもっと私が自由になるはずだ、そこが第一だと感じた。人それぞれが本来持っているパワーや美しさを信頼した上での、もっと私自身に合った、いちばん楽しくてワクワクなれることをするのだ、と。私を1ミリも無駄遣いせずに、明るくてやさしくて楽しくて軽やかになれるエネルギーをそれを通して実現させるのだと。
私が今一番自由になれるのは芸術で、私の中の自由を刺激してくれる音楽(私にとってはIUとか。)、絵画、食事(美食のジャンルがそうかしら。)はとても好き。これも一つの手なんじゃないかという思い。
枠にもはまらず、純粋な気持ちで創ったものを通して、それを見た衝撃と、込めている熱量、ワクワクした高い周波数のエネルギーを与えて、人って変われるし動くんじゃないか。触れて、心の目が開くんじゃないか、と。心の目が開くっていうことは、この世界が本当はどう明るくて、どう美しくて、こうなのだと知って明るくなれること、それを知れる状態だということ。
なんか頑張りたいなぁ〜って、ぽやぽやと空想しながら人生の舵を楽しそ〜に切っている。

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