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空蝉

普通の人間だったらば。
そう考えることが多くなってきた。

ちょうどよく吐き出せたなら。

人の感情を受け取るのが敏感すぎて、どうも生きることが辛くて。

場の雰囲気に、空気の圧迫に息苦しくて。
見えないものに追われ追われの日々から脱却はしたものの。

人が他人に怒っているものも自分に起こっているのではないかと錯覚して悲しくなって。

生きてる意味なんてあるのだろうかと考え込んでしまう。

勝手に涙が出てくるのもやめてほしい。
泣きたくて泣いているわけでもないのに。


死に方のアイデアが沢山出てきてわくわくして

でもいざとなったらふと家族が思い浮かぶんだ。だからそれの実行ができない。

しかし、死への恐怖が薄れているのは事実である。

何故それでも僕は生きているのだろうか。

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