なつき

自分の身体を取り戻すための自己療養記録

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はじめに ー食へのコンプレックス

過食、正確に言うなら、食べることへの苦手意識・プレッシャーと過食に悩んで8年くらい経とうとしている。 人と食事をするのが苦手(評価されてる気持ちになる、残しちゃいけないプレッシャー) ジャンクフードへのコンプレックス(お菓子やファストフードは体に悪いという強い忌避感、でもそんなこと気にせず嗜めるのかっこいいという憧れのような) 時々やってくる過食の波(嘔吐なし、吐こうとしたことあるけど吐けなかった) 自覚していることとしてはこんな感じ。 ちなみにわたしの簡単なプロフ

    • 現在(おすすめ書籍・動画②)

      劇的とは言わないまでも、確実に影響を受けた本をあと2冊紹介したい。少しセンシティヴな内容になると思うので、無理そうだったらそっとページを閉じてください。 川上未映子さんの「乳と卵」、それから「夏物語」。この2冊はセットというか同じ人物が登場する物語です。「乳と卵」を初めて読んだのは、大学卒業直前くらいだったかな。その時受けた衝撃といったら!「出版物にこんなことを書いていいのか……?!すごいぞこの本……」と思いながらページを繰った。テーマは女性の身体や母性、「生」にまつわる全

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      • 現在(おすすめ書籍・動画①)

        前回書いた友人と話して以来、過去を振り返ったり、自分の中にある思いや言葉を吐き出したりすることに対する抵抗が減った気がする。 前は学生時代の写真を見るのも嫌だったし、食について考えるのも嫌だった。でも今は、人間食べないと生きていけないのだから、食べることについてじっくり考えたっていいじゃないかと思えるし、自分自身と距離を置いて外から眺めることもできる。 友人との話以外で助けとなったのが、本やYouTube。わたしが初めて本の中で摂食障害について読んだのは、リリー・コリンズ

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        • 社会人④

          さて、ここからはかなり最近の話になる。 noteに綴り始めたのはだいぶ整理ができてからだから言語化できているように見えるけれど、それまではアウトプットということを殆どせず、ずっと頭の中(あるいはiPhoneのメモ帳上)でぐるぐるぐるぐる考えていた。 過食を封印できた日々が続いても、「いつかまた落ちてしまう」という怖さから逃れることができない。精神論的に言ってしまえば自分のことを信じきれず、プレッシャーに耐えられずぷつんと糸が切れてしまう。 数ヶ月ぶりにスーパーで買ったチ

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        はじめに ー食へのコンプレックス

          社会人③

          仕事の悩みからメンタルがブレイクダウンしたわたし。初めてメンタルクリニックに行って、泣きながら症状や仕事のことなどを話した。冬季鬱っぽくて過食もしてしまうんですよね、とは言ったけれど初診で少し触れただけで、その後しばらくは先生が仕事や家族の話を引き出してくれ、自動思考や客観視することの重要性を説かれるパターンが続いた。 仕事の悩みがなくなっても、食の悩みが消えなければ変わらないのだろうと、自分ではわかっていた。診察のタイミングでちょうど過食の波が来ていた時、思い切って「過食

          社会人②

          転職を機に一人暮らしを始めてちょうど3年になる。この期間はアップダウンが激しく、特に冬(1〜3月くらい)と仕事の負荷が高い時期はメンタルが不安定になり、過食の波も何度もやってきた。 コロナ禍もあり、新しい土地で友人や知り合いのいないことも災いし、寒さが苦手なわたしは冬の間閉じこもりがちになった。加えて今度の職場は在宅可・コアレスのフレックス制なので、生活リズムも崩れやすく。仕事自体は性に合っていて面白いのだけど、どこの職場でも避けては通れない人間関係や役割分担の関連でかなり

          社会人①

          大学卒業後、友人と4人でシェアハウスに住むことになった。気心の知れた仲で寮の延長のようなところもあり、共同生活はスムーズに軌道に乗った。 1年ちょっとでシェアハウスを抜けることになるのだが、食の面で振り返るとこの時期が一番安定していたかもしれない。ごはんは各自にしていたけれど、同じタイミング食べたり一緒に外食したりすることもあって、人と食事を楽しむことに自然と慣れることができた貴重な時間だった。 仕事帰りにコンビニで買ったホットスナックを食べたりおやつにポテチを一袋開けて

          大学

          大学では寮に入り、環境的にも気持ち的にも自分の好きなように食事をできるようになった。過食のきっかけはよく覚えていないのだけど、たぶんいくつかの要因が重なっていたと思う。 生理不順で処方された薬を飲んでいたが、副作用がきつくて続ける気にならなかった。(授業中にトイレに吐きに行って、こんなしんどい思いして、さらにしんどい生理こさせることに意味を見出せなかった。) 「自分の身体は欠陥があるんだ」という思いから「わたしと一緒にいたら幸せになれない」というアクロバット論理が展開され

          中学〜高校②

          「普通この時期は太るんだよ」と友達から警告(?)を受けながら中学を卒業し、高校でも陸上部に入部すると、練習は中学の頃よりずっとハードだった。 体づくりだと思い、栄養バランスの取れたごはんをもりもり食べていた(母にはずいぶん苦労をかけた)けれど、やっぱりお菓子や脂質の高いものをまったく食べず毎日走っていたので、体重は増えなかった。おみやげでもらったクッキー1枚ですら、家族にあげていた。友達が作ったお菓子を受け取らず、困惑させたこともある。最低だったな。

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          中学〜高校②

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          中学〜高校①

          食べることに苦手意識が芽生えるようになる種まき期間となったのが、陸上部に所属していた中学と高校の頃だった。 その時期自体はしっかり栄養のある食事を摂っていたのだけど、長距離をやっていて毎日10キロとか20キロ走っていたのでとにかくガリガリだった。たしか高3で引退するまで40kg行かないくらいで、体脂肪率も5%くらいだったと思う。 いくら走っていたとはいえここまで痩せていたのは、「徹底的にムダを排除」していたからだ。そのせいで自分だけでなく周りの人もたくさん傷つけたし、身体

          中学〜高校①