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ジェンガ

なぜ、私達は大切にしたい人ほど
傷つけてしまうのだろう。

放つ一言一言が、知らぬ間に相手や自分自身に
沢山の棘を刺していることに気づけもしない。

気づけないまま、「貴方とは分かり合えない」と嘆く。まるで自分には非が無いかのように。
分かり合えないのではなく、分かり合おうと
しなかったのだと気づいた頃には、
伝えたい相手はもういない可能性だってある。

素直になれず言えなかった「ごめん」や「ありがとう」
は、大きな手荷物だ。
そうならないよう、鉄は熱いうちに打てというが、
謝罪も感謝も想いが熱いうちに伝えるべきだ。

けれど、私達は生きていく中で沢山後悔する。
余計な一言、口に出してはいけない言葉、
余裕の無さから当たってしまった日。
感謝しているのに上手く言えず濁した日。

後悔は決して悪いことではない。
心に傷を負うことは、人を強くするし賢くするし、
そして優しくする。

ジェンガのように様々な苦楽を積み重ねていくことが
優しさの主成分になり得るのかもしれない。

途中で全部崩れたって何度だってやり直せるよ。