とーふ

小説家 お仕事のご依頼はメールに🙇 kitori46.northface@gmail.…

とーふ

小説家 お仕事のご依頼はメールに🙇 kitori46.northface@gmail.com

マガジン

  • 盛欲

    あらすじ 大学一年生になった渡は、夏休み前からずっと彼女が欲しいと言っていた。その男は年頃なのか、性欲が盛んな時期である青年期に溢れんばかりの性欲を抱えていた。そして夏休みになると、マッチングアプリを始め、そこで出会った女性にマッサージに招待された。 実際にマッサージのお店に行き、そこで働いている台湾人の女性に出会う。その出会いが渡の歯車を大きく動かし、性に対して初めて真剣に向き合うのであった。

  • note限定小説集

    僕のnote限定小説集です。

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曇りのち布団

 明日は布団が空から降ってくるんだって! その何気なく可笑しい一言が頭の中をよぎり我に返った。 「おい!玉木!授業中に寝るんじゃ〜ねぇ〜! 分かったな?!」こう僕に怒鳴ってきた先生の名前は華宮先生だ。華宮先生は授業中に寝たり、窓の外から景色を見て授業を聞いていないとすぐに怒ってくる。しかも他の学生よりも当たりが強い。  夏がまだ始まって間もなく、蝉の鳴き声が窓から教室に響き渡る。そして僕の耳にまできた。 「学生時代の中でな、中学生の時期がいっちばん楽しいんだぞ〜」と中学の入学

    • 盛欲11

       でもやっぱり台湾女にフェラして欲しかった。 あの人のポコチンのしごき方は凄く上手かったからだ。だから必然的にフェラも上手いとばかり思って「いつされるのだろうか、いや、まだか?!もうどんくらい待てばいいんや!」と心の中で葛藤していた。 …もう何もかも知らなかった純粋無垢な少年時代には戻れないのだろう…… それはそうだ。人間に限らず動物は性の悦びを知ってしまったら知らなかった前の自分には戻りたくないと思う。大人の店に行くことだって若い内に経験してその悦びや快感を覚えておけば、中

      • 愛慕

        自惚れていた。 叶いそうで叶わなかった恋。 叶うはずだったのにが正しいだろう。 そうやって小学生の時の恋愛の失敗を夜に 思い出しては涙するのが日課になっていた。 中学生にもなって未だに初恋の相手を忘れられずにいた自分がいたことにまだ気付けていなかった。ここで初恋の相手をSさんと仮定しよう。  小学生五年生の始業式の時、僕は同じクラスのSさんを好きになった。Sさんは僕より少し背が高く、足が速くて、綺麗な黒髪だった。幼稚園から一緒だったが好きになる前まではそこまで気になっていた

        • おかえり

           そうやっていつも甘い言葉に騙されてきた。 きっと僕が君の元に真っ直ぐに帰ってきたとしても、君は「おかえり」の四文字を言ってはくれないだろう。もう一度、最後でもいい、嘘でもいい、心に込もっていなくてもいい。もう一度だけ僕に言ってくれないだろうか。  そんな淡い期待をして家に帰る。でも玄関にはいるはずの君がいない。なぜなら僕は君と少し前に喧嘩をしてしまって、君が家を出て行ってしまったんだ。僕が浮気していたのが君にバレたんだ。よりによって君の親友と浮気してしまった。    

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        曇りのち布団

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        • 盛欲
          11本
        • note限定小説集
          14本

        記事

          ぐるぐる回る

           ぐるぐると何回転しているか覚えていないくらい回っていた。回りながら今日の晩ご飯の事を考えていた。今日は部活がオフだった。なんせテスト週間だったから。高校生の部活のオフは最高だと思った。 「今日は餃子が食べたい気分だから〜餃子が食べたいな〜、」 回っているとなせだか頭が冴えて沢山考えられるんだよね〜と小学生の時に友達が言っていたのを思い出した。なぜ今それを思い出したのかは分からない。そして、僕は「そんな訳ねーだろ〜?!」と茶化してしまい、その友達を怒らせてしまった事があったら

          ぐるぐる回る

          自死への道

          四月十九日  今日から二週間僕のある過程を日記として書き留めようと思う。 日々僕が思っている感情や言葉が飛び交う混沌とした日記になりそうだが、まぁそこは気にしなくてもいいだろう。 四月二十日  最近暑いのか、寒いのかどちらか分からない。 はっきりしてほしいものだ。親がしつこく大学の勉強をしなさいと言ってくる。 四月二十一日  何でもない日が続くと憂鬱な気分に襲われ、死にたくなる。まだ春のはずなのに気温は二十三度の日がある。春は四季の中から追い出された寂しい存在になりつつあ

          自死への道

          肌黒ない?

           ある日電車に乗っていた時のこと。 ある駅で止まって、ベビーカーを引いた 夫婦が入ってきた。探せばどこにでもいる ような夫婦かと思えば少し違った。 それは、ベビーカーに乗っていた子供のお肌が 少し黒かったのだ。いや少しどころではなかった かもしれない。だからつい、「え?この子肌黒ない?」と思い、すぐに日本人ではなく日本とどこかの国のハーフなんだろうと予想がついた。 ちなみに母親の方は日本人であった。  母親は日本人だが、子供の肌が黒いなら親父の方は外国人であり、肌が黒いだ

          肌黒ない?

          そっくりさん

           居酒屋バイトで店員をしていた時、ある三人組の若い男女が飲みに来た。男性二人と女性一人というトリオは中々見ないから珍しいと思った。 男性や女性と言える程大人びてはいない。かと言って中学生や高校生のような童顔ではないので、おそらく大学生だろう。だが最近の高校生はたまに大人びている人がいる。それでもどこか幼さが滲み出てしまう。  さて、この人達は何のドリンクを頼むだろうか。僕はこうやってお客さんが来店して、席を案内するまでに頼むドリンクを予想するのが楽しかった。案内する席は窓側

          そっくりさん

          盛欲10

           台湾女が僕から野口英世三枚を受け取ると、 ルンルンにスキップしながら別の部屋に消えた。そして、また僕の元に戻ってきた。完全にカモ客だと思われているだろう。それでもいい。女性との経験を増やしておけば損はないと思えば何も恐れる物は僕にはないと、そう願いたい。  そういえば今思ったが、アソコを触るのにいちいち許可を貰おうとしているあたり童貞くささが 滲み出てて自分で笑ってしまった。 台湾女のアソコを充分触ったら、僕は人差し指を中に入れてみた。よくエロ漫画であるグチョグチョのアソ

          鈍く光る

           古いデジカメのレンズの向こう側の景色は少し錆びていて、鈍く光っている。美しいと言えるのか分からない世界が広がっていた。自分でもなんと説明すればいいか分からない。どんな言葉を使って表現していいのかも分からない。でも"凄い"や"いい景色"と簡単に言いくるめられる世界とも言えない。朝、学校の登校をしていると、この景色を嫌と言う程見る。実際にはデジカメのレンズの向こう側の景色なんて見た事ない。  このなんとも言えない倦怠感が毎朝襲ってくる。眠ってもひっつき虫のように離れない。自分

          旅路

          "可愛い子には旅をさせよ" 昔の言葉か、最近作られた言葉かは分からない。 僕は14日と15日友達と四人で一泊二日の下呂旅行に行った。下呂は思っていた以上に都会ではなく、人の手が届いていない自然が周り沢山広がっていて見ていると力が湧き上がる。愛知とは比較にならない程自然の力は素晴らしいのだなと思った。自然を見たり感じたりするのが昔から好きだった僕からしたら下呂旅行は本当に行きたかった所だ。  一泊二日の旅では下呂を満喫できず、不完全燃焼で終わって名残惜しかなるのではないかと思

          盛欲9

           台湾女のこの反応はわざとなのか、それとも 狙ってこのリアクションを取っているのかわからなかった。とにかく乳首が少し黒かった。うん、 黒かったとしか感想が言えない。淡い黒と言うのか、薄い黒色というのか、微妙な黒さだから どういう色の表現をしていいのかが分からなかった。それに、ジロジロ見ないでと顔を赤らめて言われると余計見たくなるのが男の性分だろう。いや、全ての人間が当てはまる。  例えば、目の前にあるショートケーキを母親が 食べちゃだめと子供に言うが当の子供は目の前の ショー

          盛欲8

           初めて女性の乳を触った。「これがおっぱいってやつか、」と感動と興奮を覚えた。台湾女のおっぱいは結構でかかった。外国人だからデカいのかは分からないが、僕はデカいと思った。次は両手で鷲掴みするように乳を触った。僕はまだ童貞だったから大人のビデオを見ていても順序をすっ飛ばしてしまった。まだこの時は我に返っておらず、ただひたすら欲求に忠実な獣のようだった。そして乳首をコリコリと触った瞬間に台湾女が、 「あ〜〜ん、気持ちいい〜〜ですよ〜〜」と少し演技くさい感じに喘いだ。それを聞いてふ

          疲れる

          死のうと思った。 生きた心地がしない。 生き甲斐を失ってはいないが 本当の自分を見失っている気がする。 いまいち日常に溶け込めない。 自分の場所は最初からないのではないかと、 そう考える日があった。 もう疲れた、疲れ切った。 だから死のうと思った。 でもたまにはいいじゃないか。 生きるのに疲れる時だって誰にでもある。 それが今ってだけで永遠に続く訳ではない。 常に全力で前向きだから疲れる。 かと言って日頃から根暗では意味がない。 ますます死にたくなってしまう。 たまにはこ

          先輩

           僕は大学一年の六月から愛知にある居酒屋のアルバイトをしている。今も同じ所で働いていて僕には憧れであり好きだった先輩がいた。 僕の三つ上の四年生の人で大人の女性のような人だった。僕は年上の女性の方とお付き合いをしたいと思っていたから、ちょうど僕のタイプの人がバ先にいて嬉しかった。  その人との出会いは七月か八月のシフトが被った時に一緒にホールをしている時に少し話したの がきっかけだった。「◯◯族にもこんなに美人な大学生いるんだな」と思った。シフトが被った時は部屋の中で飛び跳

          朋友

          仲の良い友達がいる。 小学校、中学校が同じで、大学も一緒だから十三年間同じということになる。 しかもお互い同じAB型と血液型が同じ。  偶然だろうか、それとも運命だろうか、、、、 そんな親友にこの前酷い言葉を浴びせてしまった「お前まじでダサいよな〜」 多分その時の話で盛り上がりノリで言ったと思う。でも本人は相当傷ついた様子だった。 僕は普段あまり人の悪口を言わないし、馬鹿にする事もしない。勿論友達なら尚更だ。 だが、僕は言ってしまった。 その友達は嫌な事はあまり引きず