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とにかく尊い宗像大社

今回は福岡県宗像市にある宗像大社を紹介します

2017年に世界文化遺産に登録されました。

世界文化遺産に登録と言っても建物が登録されたのではありません

長く続く固有の信仰や祭祀が現代まで続いていることが評価されて世界文化遺産に登録されたのです。

なので、世界文化遺産に登録された正式名称は「神宿る島」宗像・沖ノ島関連遺産群となっています

今回はそんな世界文化遺産に登録された一部ですね

宗像大社とひとことで言っても、規模がそんじょそこらの神社とは違います。

辺津宮(へつぐう)、中津宮(なかつぐう)、沖津宮(おきつぐう)と3か所あります

宗像大社と言うと九州本土にある辺津宮のみを指し、参拝する人も多いですが本来は3つのお宮があります

辺津宮は九州本土に、中津宮はフェリーに乗り25分ほど離れた大島という島にあります

沖津宮に関しては、大島からさらに49キロ離れた沖ノ島にあります

沖津宮がある沖ノ島は現在は神職のみ立ち入りが許可されています。

参拝できない神社!!行きたい!!

そんな宗像大社、

古くから海上・交通安全の神として信仰されていました。
しかし、現在では海上に限らず、あらゆる道、陸上・交通安全の神として信仰を集めています。

そのため、福岡県やその周辺では宗像大社のステッカーを貼った自動車が走り回っています。

新車を買った時も宗像大社で御祓いを受ける人も非常に多い。

また、車に装着する交通安全のお守りは宗像大社が発祥です。

尊い!尊すぎる!!

宗像三女神(むなかたさんじょしん)という言葉を聞いたことはありますか?

先ほども言ったように宗像大社は3つのお宮がありますが、それぞれ違う女性の神様が祀られています

辺津宮は市杵島姫命 いちきしまひめのみこと

中津宮は湍津姫神  たぎつひめのかみ

沖津宮は田心姫神  たごりひめのかみ  です

宗像大社、実は日本書紀に出てくる最古の神社の一つなのです

720年に出された日本書紀には、天照大神から宗像三女神へ「天皇をお助けすれば、歴代天皇が祀るでしょう」という言葉が残されています

これ、実はめっちゃ珍しいことなんですよ

何が珍しいのかというと、高天原という神様がいたところから、日本という国へ降りてきた神様ってほとんどいないんです

天照大神に言われて地上へ降りてきた神様って,天孫降臨で有名なニニギノミコトと宗像大社で祀られている宗像三女神だけなんですよ

めっちゃ尊いですよね!

さらに宗像三女神には別名があるんです「道主貴(みちぬしのむち)」という別名です。
「貴」という字は高貴な神様にのみ与えられる字なんですよ。

事実、「貴」という漢字が使われている神様は宗像三女神(むなかたさんじょしん)と伊勢神宮の大日孁貴(おおひるめのむち)、つまり天照大神の事ですねあとは、出雲大社の大己貴(おおなむち)つまり、大国主命ですね。 この神様だけなんですよいかに、宗像三女神が大切にされてきたのかわかりますよね尊い!尊い!!とにかく尊い! 尊いが溢れて止まらないです!

宗像大社はボリュームたくさんなので、今回は九州本土にある辺津宮をメインに紹介していきます

祀られている神様は、市杵島姫命です

広島県宮島の厳島神社と祀られている神様が同じですね『イチキ』はイツクの語源と言われてます
さらに市寸島は神様を祀る聖地であるという意味の『斎き島』(いつきしま)のことを指します

ここから、辺津宮おすすめスポット紹介します。

最後にあまり知られていない場所も紹介するので是非、最後までご覧くださいね
さぁ第一の鳥居をくぐりましょうっとそのあとにすぐに裏見て!

はいっっっ!!! 
そうそう、麻生太吉(たきち)という文字が。

そう、麻生太郎さんのひい爺さんです。奉納してましたね。立派な鳥居を。宗像大社)は福岡の人が贔屓にしていますね。
他にも宗像大社は大物が関わっていますよ。後で紹介しますね。

では、拝殿でお参りしましょう。
遠くに見える札に天照大神からの言葉のようなものが書かれていますね


天照大神からの言葉

高天原から降り立ち、天孫を祀りましょうという意味でしょうね。
期待の言葉ですね。
さぁ、ここだけで終わらない辺津宮 中津宮、沖津宮という遠方にあり、しかも立ち入り禁止の場所へもお参りしたいという人の為に第二宮(ていにぐう)、第三宮(ていさんぐう)があります

ここでお参りすることにより、中津宮、沖津宮のお参りを済ませることができるんです。
しかもしかもしかもですよ、
この建物はなんと伊勢神宮の古い社殿をもらったそうなんです!さすが!さすがの道主貴!!さすがすぎる!認められてますねー。
このことから宗像大社は裏伊勢ともいわれているんですよ。

ちなみに第二宮には沖津宮の田心姫神 たごりひめのかみ第三宮には中津宮の湍津姫神 が祀られています

そして、次のおすすめスポットは高宮斎場(たかみやさいじょう)です
高宮参道を通ります。
気持ちのよい緑の中を抜け、階段を上がります
何か撮らない方がいい感じがしたんです。
こういうのは直感に従いましょう。すっきりと凛とした空間でした。

ここは、辺津宮で祀られている市杵島姫命が降臨されたとされている場所で

実はここを整えたのは出光佐三(いでみつ さぞう)さんです
そう、出光と言えば、あのIDEMITSUです。ガソリンの出光さんであり、海賊と呼ばれた男のモデルとなった人です出光佐三さん、宗像市の出身だったのです
昭和の時代、宗像大社は今ほど整えられていたわけではありませんでした

そこに出光さんは登場です
建物や、高宮斎場を整えるためにお金を寄進しました

今の宗像大社があるのは、出光佐三さんのおかげと言っても過言ではありませんねちなみにこの場所があるのは、下高宮祭祀遺跡(しもたかみやさいしいせき)の一部です。下高宮という言葉ポイントになります。

続いて辺津宮には神宝館がありますここも、まぁおもろい!!とにかく見ごたえがあります。なんといってもあるものがほぼ国宝!

神宝館のチケット



しかも入館料800円これは800円の価値以上です。

教科書に載っていたものほとんどここにありますから!全部見終わったときに、これ800円?って声出ましたから…。こんなに価値ある800円あったでしょうか…しかも全部写真撮影OK。太っ腹。とにかく太っ腹すぎる。

器がでかすぎる宗像大社の神宝館!!これが世界文化遺産の器なのかと圧倒されました。ここにある国宝はほとんど立ち入り禁止の沖の島から掘り起こされたものだそうです。

恐るべし沖ノ島真っ暗闇の中、金ぴかの指輪が浮きだっている展示方法はうっとりでした。

写真でも金ぴかよ、伝われ



そして、最後にマル秘のおすすめ…いや、おすすめではないかもしれないですね人によっては体調崩すかもしれない場所なので無理しない方がいいとは思います

そんなスポットもお話しておきましょうか。
高宮斎場の横に一つの建物があります

そこには、そこでしか手に入らないお守りがあるのですがその建物の存在の意味が謎なんですよね

マル秘スポットはその建物ではなく、その裏にあります。

そこを道なりというか道もないですが進むと、山道に入れるとこがあるんですね。もちろん今は立ち入り禁止です。



しかし、道はその先も山の中へ続いています。

私は行ってませんが、地図上でも確認できますがこの山頂付近には『上高宮』という場所があるのです。

このことから、高宮斎場が神聖な場所であることは間違いないのですが、高宮斎場は下高宮祭祀遺跡でしたからそこよりも、さらに神聖な場所がある事が簡単に想像できます。

上ですからね…昔は立ち入り禁止の札も立っておらず、この道に気づいた人はその先へ進めたようです。

道を進んだ先には小さな祠があるそうですよ
この立ち入り禁止の札の場所にいるだけでも空気の違いを感じました。

空気がとにかく濃いですね。体調がぐらつきました。参拝客が行くような場所ではないので、どうか無理はなさらずに。

今回は宗像大社の概要と主に辺津宮について紹介しました!

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