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「アイドル人生は最高でした」と言って去る君を見て

9月19日正午、職場でお弁当を食べていた私の目に「髙橋優斗、事務所退所」という文字が飛び込んできた。脳が反射的に嘘だ!と判断しつつも、真偽を確かめるために震える手を抑えながらファンクラブサイトにログインしたら、本当だった。

「髙橋優斗、事務所退所」は事実だった。

そこには「HiHi Jetsから皆さまへご報告」という文章と共に22分にもわたる動画が公開されていた。この時、BINGOのスペシャルムービーが27分だったことを思い出した。こんなことで長尺のFC動画は見たくなかったのに。

過去のnoteでも言及しているように、私がHiHi Jetsを本格的に追いかけるようになったのはここ1年半ぐらいの話。現・HiHi Jetsの原型であるHiHi JETから数えると、そろそろ結成10周年を迎えるグループのファンとしては超新規であろう。新規のくせにと自分でも思いながらではあるが、周りに誰もこの思いを吐き出せる人がいないので、この場を借りたいと思う。

早速ではあるが、HiHi Jetsは私の生き甲斐だった。
生き甲斐とか大層な言葉で表すのも性格上なんか好きじゃないし、社会人にもなってアイドルが自分の生き甲斐だとか言うのは自分軸で生きていない感じがしてやめた方がいいと思っていたが、今の私においては間違いなく生き甲斐だった。

私事だが今年に入って仕事で色々とあり、残業時間が去年に比べて2,3倍に増えた。帰りが遅くなり夜9時に帰路につくこともしばしば。そんな時、私にお疲れ様と語りかけてくれるのは9時に更新されるブログだった。日曜日は夕方から「Hiしか言いません」とYouTubeを見るのが習慣になり、サザエさん病に陥る私を救ってくれたのもHiHi Jetsだった。仕事や人生がしんどくて、このまま消えてしまいたいと思った時、

「今週のYouTube面白そうだったな」
「来年のライブも行きたいし…」

とHiHi Jetsのことが頭に浮かんだ。

「じゃあ私、ここで終わるわけにはいかないな」

明日を迎えることに怯えていた私に光を与えてくれたのはあの5人だった。

HiHi Jetsの何が好きかって、あの5人が好きだった。
全員が個性の塊なのに、何故かまとまりがあって見える。
BINGOでoh yeah!を歌う5人を見て、この5人なら嵐になれるんじゃないかって。Dear Womanを歌う5人を見て、SMAPになれるんじゃないかって結構本気で思いました。でも、「先人の後を追うな、先人の求めたものを追え」ってコンサートの挨拶で話していた髙橋優斗くんからすれば、嵐やSMAPではなくて、その先の景色を求めていたのかなと今になって思います。

そんなHiHi Jetsのセンターを務めた髙橋優斗、うちらのゆうぴーがグループからいなくなってしまうんだって。グループの中では入所が1番遅くてアイドル歴が短いのに、産声をあげた時からアイドルなんじゃないかっていうくらいの輝きと人を惹きつける力。ジジイの最後のスペオキとも言われた髙橋優斗くんがデビューしないまま、この事務所を去ることになるなんて、誰が想像していたでしょうか。言葉になりません。
他担の目から見ても、髙橋優斗の主人公感には誰も勝てない。帝劇の0番に立つべくして立った人だと思う。今の時代にこの表現をして良いのかわからないけど、現ジュニアの中で1番”ジャニーズらしい”と感じていました。

今の年齢になるまでデビューできなかったから事務所を辞めるのか、新しい夢ができたからなのか、それとも何か他の理由があるのか、たかがファンには知る由もない。ただ、5人の顔が並んだCDを店頭で見たかったし、見せてあげたかった。新規の私ですら、その未来は絶対やってくると思っていたし、それに値するグループだと思っていた。全てをぐちゃぐちゃにしたジジイにこんなこと言うのは悔しいけど、見る目あるじゃんって。

実は退所を知った瞬間から、午後の仕事を終えて家に帰るまで、私泣かなかったんですよね。勿論、何度も涙目にはなったけど、デスクで泣くわけにいかないと上を向いて涙が溢れないようにしていました。これが限界社会人の意地。
でも、家に帰ってそのまま床に座り込み、優斗くんのブログを読みました。そしてその最後に「髙橋優斗のアイドル人生は最高でした」って書いてあるのを見て、堪えていた涙が止まらなくなった。
昨今、不祥事で辞めるアイドルも多数いる中で、これまで誠実にアイドルを全うして「自分のアイドル人生が最高だった」と潔く言い切れるかっこよさ。でも、その潔さが何故か胸に深く刺さって痛い。あなたにはもっとすごいアイドル人生をこの事務所で送って欲しかった…

どうやら退所の話は昨年から行われていたらしい。それを聞くと、色んな出来事たちが勝手に脳内で繋がって物語を作ってしまうからさらに辛い。恐らく5人で歌う姿はBINGOのオーラスが最後になるみたいだけど、メンバーたちはそれを分かっていてインスタライブをしたのだろうか。この夏、はしみずがサマステやったり、いがさくも映画やバラエティに出演したりと積極的に活動していたのに、ゆうぴーだけ目立った活動がなかったのも兆候だったのだろうか。数週間前のYouTubeの動画が「髙橋を探せ!」だったのも何か意味があったのかな。探される側は大体作間くんが多いのに。何より、”髙橋優斗が退所する”という大きな秘密を抱えたまま約1年間、表舞台ではそんな素振りを一切見せず、笑顔を絶やさず活動していたメンバーたちはどんな心境だったのだろうか。
あれもこれも様々なことが脳裏をよぎる中、5人の姿を見るとを胸が締め付けられる。なのに何故か今、5人がわちゃわちゃしている姿を求めている自分がいる。不思議でたまらない。

そんなことを思いながら、怖くて見れていなかったFC動画の再生ボタンを押すと、そこには少し緊張した姿の変わらない5人がいた。ここでも優斗くんは最高のアイドル人生だったと言っていたこと、しんみりした雰囲気にならないように所々でみんながふざけていたこと、これからもメンバー同士で会うことはあると言っていたこと。何より4人が口を揃えて「髙橋の夢を応援したい」と言っていたこと… 悲しくて苦しくて息もままならないのに、見終わった後の感想が「最高のグループだな」なんてあり得ます? 私って、とても素敵なグループを好きになったんだなって。

HiHi Jetsで1番野球帽が似合う少年なのに、いざという時はグループを引っ張ってくれる最年長で、最強のシンメ2組に挟まれた無敵センターを失う穴は大きい。
だからと言って、5人じゃなくなったからもうHiHi Jetsは…とは言いたくない。HiHi Jetsは優斗くんだけのものではないし、4人はこれからも変わらずエンターテイメントを届けてくれると言っていたから。
だけど、やっぱり寂しくて泣けてくる。もっと5人の夢を応援していたかった。もうゆうぴーの口から「どうも〜!HiHi Jetsです!」という挨拶が聞けないと思うと涙が溢れる。出来ることなら今から嘘だって言ってほしい。全部、聞かなかったこと・見なかったことにするから。

でも、ファンが何を言っても、どれだけ嘆願しても、事務所の前でデモを起こしても、この事実は変わらないんだよね… 黒魔術であのジジイを蘇らせて、「YOUはアイドルやるべきだよ」って説得してもらったら何か変わるかな。いや、変わらないかもなぁ、きっとそんな生半可に下した決断じゃないだろうから。他方で、HiHi Jetsのファンという立場を完全に置いた、あくまで”髙橋優斗と同世代の1人”という立場で考えると、自分の人生を見つめ直す気持ちも痛いほどわかる。だから「どうして進む道をここで変えるのか」と責めることなんて一切できない。

ああ、なんか文章が止まらなくてこのままいったら地球1周しちゃいそう。そろそろまとめないといけないですね。

最初に書いた通り新規の私でもこれだけ悲しいのだから、ずっと応援してきた人のことを思うと何も言葉が出ない。私がこんな長々と文章を書いて良いのかという気もする。
ただ私自身、人生の大半をアイドル好きとして過ごしてきて結婚や脱退、活動休止など色々経験してきたが、「好き」の熱が高い時にこういったことに直面したことがこれまでなかった。しかも、HiHi Jetsに関してはまだ自分の中で満足できるくらい応援出来てないない、そんな不完全燃焼状態での今回の発表だったから、悲しいと同時に後悔も込み上げてくる。"推しは推せる時に推せ"っていうけど、推せる時には全力で推してたのに、その"推せる時"が短かった場合はどうしたらいいのでしょうか。もっと早くに好きになっていれば…という気持ちはあるけど、「出会うべくして出会って、好きになるべきタイミングで好きなる」が私のオタクとしての信条なので、運命の悪戯ということにしようと思う、たぶん。

今回のようなアイドルを節目を見ていると、アイドルほどに"青春"を体現化したものはないんじゃないかと思うことがある。死ぬまで青春とか言う人もいるけど、多分それは綺麗事なんじゃないかなって個人的には思う。
ほとんどのアイドルが若い頃から"アイドル"という職業に青春をかけ、各々が掲げる大きな夢に向かって活動している。私たちは声援や時間、時には金銭と引き換えにその青春をお裾分けしてもらう、そんな関係。あくまで商売の上に成り立っている関係ではあるが、私たちに見せてくれるその青春はとても眩くて、なぜか根拠もないのに永遠を夢見てしまう。
しかし、私たちが永遠を夢見ている間にも時が進み、アイドル達は歳を重ねて大人になる。見える景色や考えが変わる中で、それぞれが新しい道を選んでいく。それまでの期間が1年なのか20年なのか、どのタイミングなのかはわからないけど、アイドルという名の青春にピリオドを打つんだなと。FC動画のガリさんの言葉を借りるとすれば「美しい過去」になるということなのかも。儚くて切ないけど、だからこそアイドルは人々を熱狂させるかもしれない。

締めに入るとか言いつつ話しすぎました。
あと文章が支離滅裂すぎるけど、心の整理なんて1ミリたりともついてないから仕方ないか。

私が目で追っていた期間は決して長いとは言えないけど、優斗くんをはじめ5人のHiHi Jetsに感謝を伝えたい。本当にたくさん救われました。

BINGOに参戦した時に、目をキラキラ輝かせながら地声で「盛り上がれるでしょ?!いけるでしょ?!」と声をかけてくれた優斗くんを忘れません。
どうか、どこにいってもその輝きがそのままであることを祈っています。

そして、HiHi Jets5人の未来が美しいものでありますように。

ああー 泣きすぎて明日腫れた目で会社行かないといけないじゃん!
優斗のせいだからな!


【9月30日追記】

ええーっとまず、作ちゃん、お誕生日おめでとう。
まさかのタイミングで22歳を迎えた作ちゃん…笑顔溢れる1年になることを心から願っています。絶対幸せになるんだよ!!(泣)

ちなみにあの日は泣きすぎて、どうやって眠りについたのか今も思い出せない。ただ、朝起きて鏡を見たら、案の定、目が腫れていて外に出られる顔じゃなかった。それよりもなんか笑いたくなくて、会社なんて休んでやろうとしました。
でもその時頭に浮かんだのは、またもやHiHi Jetsだった。約1年間、グループや将来のことを話し合う中で笑いたくない時もあっただろうに、ちゃんと自分の仕事をこなしていたんだと思うと、自分も目の前のことから逃げてはいけないなという気になった。急ぎホットアイマスクと自己流マッサージで血流を良くし、最終的には化粧と眼鏡で誤魔化して会社に向かいました。HiHiのみんな、私偉いでしょ?

この12日間、すべてのものに「最後」という文字がつくようになり、ついに10月1日0時を迎えようとしている。

優斗くんがHiHi Jetsを去る後ろ姿、
そして5人としてのHiHi Jetsの幕引きはあまりにも綺麗だった。

5人が5人を信頼して想い合っているからこそ生まれる言葉たち。新しい道に進む仲間の背中を押す4人、それに応える優斗くん。尊いなんて言葉が薄っぺらく感じるほどだった。そして、1人の”ジュニア”が、所属するグループの名前が付いたラジオ番組とバラエティ番組で自身の最後を締めくくることの凄さ。ただ、本来のジュニアの枠なんてとっくに飛び越えていたのに、最後まで"ジュニア"という名前だけが取れなかったことがやっぱり悔やまれる。5人で"ジュニア"じゃなくなる瞬間を見たかった気持ちはどうしても消えない。5人が「最後だね」って言う度に、「そんなこと言わないでよ、5人でデビューするんじゃなかったの?」と思ってしまう。ブログや動画、番組、ラジオも全部見て、もういいよってくらい泣いて笑って、自分なりに飲み込んだつもりだったけど、まだ消化できていないみたい。

でも、こうやって私たちが5人としての「最後」を噛み締められるこの時間は、HiHi Jetsのこれまでの努力の結晶であり、それを享受できる私たちはとても恵まれているに違いない。最後だからって必要以上に悲しい雰囲気にせず、普段通りを最後まで貫いた5人は本物のエンターテイナーだよ。本当にありがとう。

今後のことは何ひとつわからないけど1つ確実に言えることは、5人で馬鹿をする姿に、「ダメって言われてないから」と言いながら大人たちを困らせる姿に、5人でローラーを履いて会場を走り回る姿に会いたくなるということ。そんな時は今日まで走り続けてくれた5人の軌跡を見ながら笑って、そっと泣くことにします。

そして、5人で守ってきたHiHi JetsがさらにJETなDOするLIFEを送るグループになりますように。それを優斗くんと一緒に見守ることができるなら、これ以上今望むことはありません。

HiHi Jets愛してるぞ!これからも、ずっと。

ゆうぴー愛してるぞ!いってらっしゃい!


最後はゆうぴーのいつもの言葉を借りて、

じゃ!!!!!





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