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2022.7.30 フジファブリック「LIVE TOUR 2022~From here~」 @日比谷野外大音楽堂

ライブへ行く度に、"私はあの時夢を見ていたのではないか"というような、どこか現実味がない気持ちを抱くのですが、今回は今まで史上最もそう感じているかもしれません。


いつかは行ってみたいと思っていた野音で、1番好きなバンドであるフジファブリックのライブを観て来ました。

時勢的に本当にギリギリまで行くか悩んだし、一旦は諦めたのですが、どうしても諦めきれませんでした。友人にわがままを言って、滞在時間を極力減らすために車で連れて行ってもらいました。ごめんね友人、本当にありがとう友人。

そんな訳で、開演ギリギリに到着したのですが、夏の野音を舐めすぎてた。めっっっっっちゃ暑い。
滝汗ってこのことかってくらい汗が止まらなくてびっくり。メイクもヘアセットも一瞬にしてボロボロになった。結構時間かけたんだけども……笑。

知るか!そんなこと!とでも言わんばかりに、1曲目に「SUPER!!」を持ってくるフジファブリックさん、駄目です(褒めている)。

フジファブリックのライブを現地で観るのは、なんとあの伝説の()ダイちゃん生誕祭ぶりでした。
去年の冬にLINE CUBE SHIBUYAで観る予定だったのですが、その時もコロナの波が押し寄せてしまって、断念していました。あの時は本当に悔しかった。

「楽園」は初めて生演奏を聴いたのですが、こんな色っぽい曲も出来ちゃうのね、と謎に感心。照明がまたえっちだった(言い方よ)。

「東京」、前にもどこかで記した気がするけども、とても言い間違えから出来た曲とは思えない。笑
サビで会場が一体化する感じ、本当に堪りません。

「スワン」、最初のダイちゃんのピアノが鳴った瞬間、来た!!!と思いました。好きです、スワン。このライブを諦めなくて良かった〜〜〜と強く思いました。

道はどれが続くのかわかるなら簡単だ
でも選ぶ楽しみがなくなると嫌だよね

\そうですねー!/(笑っていいとも!風)


ダイちゃんの「今日は暑いぞ!」という一言で始まった最初のMC。メンバーも暑そうだった。そりゃそうだよね。

総くんがツアータイトルに込めた思いの話をしていましたが、シンプルだけどその思いがしっかりと伝わってくる良いタイトルだと思いましたよ、「From here」。ここから。

その話の後に、フジファブリックの始まりの曲である「桜の季節」を演奏したのは、今思い出してもエモさの極み。適当に決めることなんて絶対ないということは理解していますが、改めてセットリストというものはしっかりと考えられて組まれているものなんだなと感じました。誰目線だよって感じだけど。

個人的テンション激上がりポイント
→ラスサビ前の「心に決めたよ」の後がシングルバージョンと同じで、一瞬演奏が止まったところ。最高。

「徒然モノクローム」も"始まり"の曲ですよね。高校生の時、この曲にかなり支えてもらった記憶があります。(同時に発表された「流線形」もまた同じく。ライブでやってくれ〜〜〜!私が死ぬほど喜ぶ!!頼む!!!)

次の曲のイントロで、私は倒れそうになった。暑さのせいではなく、度肝を抜かされたせいで。

「モノノケハカランダ」!!!

野音といえばこの曲だ。確かに。
そして謎に焦った私。もしこのライブを諦めていて、「モノノケハカランダ」が演奏されたことを知ってしまったなら、私は悔しすぎて二度とフジのライブに行かなくなっていたかもしれない。
諦めなくて良かった……(2回目)。

総くんがFAB FOXのタオルを持ったお客さんを見て「ありがと〜☺️」って言ってたのが、本当にお客さんのことをよく見ているんだなとわかってほんわかした。

「Water Lily Flower」。私は私が思っていた以上にこの曲が大好きなんだとわかった。ちょっと泣いたもん。

ちなみにこのくらい好き。笑

暖かいコーヒーを飲もう さあもう進んでくんだろ
昨日を追っているよりも 明日を待っているよりも

この歌詞が私の中でずっと印象に残っていて、支えになってくれているような気がしています。コーヒーが飲める大人になれて良かったとも思う。
(ちなみにフジファブリック・エキシビションでの脱字はこの歌詞で起こっていました。尚更根に持つやつ。笑)

「今日はなんか蝉とセッションしてるみたいだね」という総くんの一言(確かに蝉の鳴き声が凄まじかった。野音ならではって感じ。)の後に始まった「透明」。

この曲も好きなんだ〜。聴けて嬉しかったな。ここでもちょっと涙ぐんだ。

続く「若者のすべて」は、やっぱり名曲だなあと。

フジファブリックを好きになったばかりの時は、周りにフジファブリックを知ってる人があまりいなかったんですよね。フジファブリックの音楽の中でも、特に若者のすべてはもっともっと知られるべきなのに!と歯痒い思いを抱いていました。

時が経ち、今ではたくさんの人がこの曲の存在を知っていて、色々な場面でこの曲を耳にするようになって、挙句の果てには教科書にも載るようになって、この曲が信じられないところまで広がっているなあと感じられるようになりました。凄いね。

「志村くんも喜んでると思う」って総くんが言っていたけれど、志村さんが生きていた頃からこのくらい
知られていたら、どうなっていたんだろうなあとか考えてしまいますけどね。もしものことを考えてもどうにもならないけどさ。


若者のすべて後のMCでの"ここが好きだよフジファブリック"まとめ↓↓↓

・総くん「さっきここにトンボ飛んできたん。シオカラトンボ。俺はシオカラトンボが大好き。」(可愛すぎ)

・総くん「何か向こうで音楽やってます?」(たぶん皆気になってた)

・かとをさん「ジャケットなんか着てらんない!」(でもニット帽は脱がない)

・喋り始めたダイちゃんに対する総くんの「まだ紹介してないから喋らんといて!」(厳しすぎワロタ)

・かとをさん「こんな暑い日になるとやっぱり皆不思議な話が欲しいんじゃないかと……」(今から話しだすんじゃないかみたいな口調だった)

・ツアー前半のドラムを担っていた、黒猫チェルシーの岡本さんに拍手を送る会場(やさしいせかい)

・総くんと豊夢さんのほんわかトーク(とてもほんわか)

・ダイちゃん「蝉ーーーーーっ!」(蝉にコールアンドレスポンスするダイちゃん、マジでダイちゃん)


2年後にはフジファブリックが20周年だっていう話がありましたけれど、20年続けてくれて本当にありがとうっていう気持ちしかないな。本当に。20周年は何をしてくれるんだろう。今から楽しみです。


MC明けの「STAR」。3人体制の始まりの曲。私個人的に、3人でもフジファブリックはフジファブリックなんだと確信した曲。

ちょうど日が落ちてきて、辺りが暗くなってきたからか、照明が眩しくてMVと同じ感じになってたのが良かった。眩しすぎたところもあったけど……笑

「LET'S GET IT ON」は、本当に偶然ライブ前に聴いていて、これライブでやったらさぞ盛り上がるんでしょうね〜とか思ってたから、マジでびっくりした。
やっぱり良い感じに盛り上がってた。

盛り上がりをさらに加速させた「Feverman」。この曲マジで凄い。一瞬にしてライブ会場が祭り会場になる。頭を空っぽにして踊れるのが超楽しい〜〜〜。
アルバム『F』が名盤っていうことも実感出来た瞬間だった。トップレベルに好きなアルバムなので。

「電光石火」、これまた偶然ライブ前に聴いて、こんなに良い曲だったかと再確認していたところだったので驚き。ライブでも聴けちゃったラッキー。
「愛すべき yesterday〜」のところが特に好き。

「星降る夜になったら」、総くんイヤモニ不調だったのかな?付けたり外したりしていた気がする。
野外で聴く星降る夜になったらはまた格別でしたね。星全然見えなかったけど。(ちなみに地元に帰ったら、もの凄く綺麗な星空が見えました。さすが田舎。)

本編最後の曲の前に総くんが話していたことの中で、とてもとても心に残った言葉があって。

「この中に、こういう現状ですから、なかなか現実は大変だぜみたいな人もいるとは思うんです。
例えば、職場だったりとか、友人関係もそうだし、家庭でもそう、学校でもそうだと思うんですが、こういった不穏な時に自分の心の居場所が無いなみたいに感じる瞬間がもしかしてある人もいるかもしれないんですけど。
フジファブリックのライブであったり、フジファブリックの音楽っていうのが、あなたにとっての居場所です。あなたの心の居場所です。
僕らは、フジファブリックは、そのあなたの心の居場所を、これからずっとずっと作っていくと、作り続けていくと約束しますんで、また会いに来てください。」

きっとこの言葉に救われた人が何人もいると思う。私もその1人です。

まさに人間関係とか仕事のことでかなり悩んでいて、私って1人なんだなと思っていた時だったから、この言葉が温かく優しく私を包んでくれて、涙が出ました。

正直な話、ここ最近他のバンドやアーティストの方ばかり聴いていたこともあって、フジファブリックから気持ちが離れている瞬間が多々ありました。
でも、このライブ、そして総くんの真っ直ぐな言葉を通して、やっぱり私にとってフジファブリックは特別なのだと、私の心の居場所・原点なのだと、強く強く思いました。

居場所を作り続けていくと約束されちゃったもんだから、これはもう一生のお付き合いですわ✌🏻️。


心に残る言葉の後の「光あれ」。この曲こそが光そのものだと思うのです。聴けば聴くほど。
フジファブリックに、会えて嬉しかったぜ〜〜〜!

フジファブリックでは初の特効を体験出来たのも嬉しかった。憧れの銀テ!

しかし、私のところに真っ先に降ってきたのは……

面白すぎ。滅多に無いことだろうから、大事にとっておこうと思います。笑


アンコールでは恒例の(?)グッズ紹介があり、定番の「ってあーーーーー!」だけでなく、かとをさんからの「ふろむひあーーーーー!」も頂けました。かとをさん、過去イチの声量だった。帝国ホテルのチョコ、食べてみたい。


アンコール1曲目は、ライブ終盤の定番曲「LIFE」。お手振りで会場が一体化していたのが壮観だった。

アンコール2曲目、そしてこのライブ最後の曲は「虹」!!!はいもう完璧!!!!!

この曲も野音といえばって感じ。あと個人的には、フジファブリックをほぼ最前で観た思い出のラブシャで、1番最初に演奏された曲でもあるので、かなり印象深い。

ラスサビで総くんが前に出てきて、皆の心の歌声を聴きに来たのが凄くジーンと来た。私も心の中で大声で歌いました。早く実際に歌いたいね。

最後にそれぞれがソロで演奏する場面があって、豊夢さんが手でドラムを叩いてかっこ良かった!と友人が言っていたのですが、私の角度からは残念ながら見ることが出来なかったんですよね。
アーカイブで見たらバチくそかっこ良かった……。


最後に写真撮影があり(顔も髪もボロボロだったので、ハッキリ写ってなくてちょっと助かった)、野音公演終了。心を鷲掴みにされた、本当に本当に素晴らしいライブでした。
アーカイブを観ながら振り返ってこの文章を書いたのですが、やはり夢を見ていたかのように感じられました。こんなに良いライブを現地で観ていたのか、私は。信じられん。


何度でも言うけれど、本当に行くのを諦めなくて良かった。
何があっても自己責任のつもりで行って、結果的に何も無く終えられたので良かったですが、今後も引続き気を緩めずに過ごそうと思います。そんな風に考えなくても良い日がすぐにでも来てくれたら本当は良いんですけどね。


唯一残念だったのが、野音限定のTシャツを手に入れられなかったこと!悔しい!通販で再販してくれないかなあ。してくれたら絶対買います……。


野音、良い会場でした。また行きたい!
出来れば今度は涼しい秋頃にお願いします!!!笑