見出し画像

2024.5.25 フジファブリック 「おにクル グランドオープンシリーズ フジファブリック特別公演」 @ おにクル ゴウダホール

フジファブリック大阪城ホール公演以来、実に約5年ぶりに大阪へ行きました。
しかも今回は、総くんの故郷である茨木市へ初めて降り立つことができました。


先日会った友人に「大阪の茨木市に行ったんだ〜」と言ったら、「おおさか…?いばらき…?」と若干戸惑っていました。以前私も同じことを思ったことがある。

茨木市に昨年できた、「おにクル」という施設内にあるホールで行われることとなった地元凱旋ライブ。
友人にチケットを確保してもらい、さらには新幹線から宿から色々なものを準備してもらったうえで当日を迎えました。ありがとう友人。

茨木市、ありとあらゆるところに鬼のイラストやモニュメント?的なものがたくさんあって(施設名も"おに"クルだし)、なんでだろうと思ったのですが、茨木童子ゆかりの地なんですってね。その茨木童子を知らなかったんですけども。


なかなか愛しいフォルムである


この日は土曜日ということもあってか、普通に市民の方が多かったです。しかも親子。それもそのはず、子育て支援に特化したような設備が充実していました。茨木市民が羨ましく感じましたね。地元にもこういう施設があったらなあ。


カフェもあったの。美味しかった。良いなあ。

ライブ会場であるゴウダホール、良いホールでした。新しい施設ですから綺麗なのはもとより、見やすさも、さらには音響も抜群に良かったです。これはMCでメンバーたちも言ってましたね。
(強いて言えば、2階席で観たのですが、1列目の人たちは立って観るにはなかなか勇気のある席だったと思います。落ちたら大変。)


-----

ライブの感想〜。

・「ショウ・タイム」始まり、やっぱり好きだ〜。これから始まるライブへのワクワク感を高めてくれる曲。

・ダイちゃんのピアノから始まる「電光石火」。あのリフ聴くとテンション上がるね。

・「WIRED」、嬉しい!ライブで聴くこの曲は音源の100倍良い。まあ他の楽曲もそうなのだけれども。

・「楽園」の中盤くらいで総くんがギターをキーーーンと鳴らすところ、この日はちょっとうまくいってなかったぽくて珍しいなと思った。エフェクト?間違えたのかな?

・MC。総くんが途中でビックリしてたから何かと思ったら、どうやら1階席後方で"おかえり"みたいなことが書かれた横断幕?を持っていた方がいたらしい。見たかった。

その後何を言うかと思ったら、
「納税してくださっている茨木市民の皆さんのおかげです!」と結構真面目なことを言い始めてワロタ。そうだよね、納税大事だよね。

・「徒然モノクローム」によって、今まで何度も前向きな気持ちにさせてもらってる。ありがとう。

・超問題作(良い意味で)、「KARAKURI」。この日も最高に異彩を放っていた。この曲できた時、絶対ガッツポーズ出たっしょ(?)。

・「Green Bird」のストリングスがいつも以上に綺麗に聴こえたんだよね。やっぱり音響良いなと思った瞬間。

・ここのMCでやたら総くんが「理想」というワードを使うもんだから、次の曲のフリかな〜なんて悠長に考えていたら、「10年振りくらいにやる」という言葉でまさか……と身構える。そのまさかが実現した。

「理想型」だった。

どうしようもなく嬉しかった。この1曲だけでも、このライブに来た意味が大いにあると思った。
音源で何度も聴いていたからわかる。総くんの歌は当時よりもめちゃくちゃ上達している。そのことにも感動した。音源の、少し荒削りな歌声ももちろん好きだけどね。

・「理想型」の余韻を引きずったまま聴く「カタチ」が、今まで聴いたそれよりもなんかグッときてしまった。アルバム『LIFE』の曲たちは、歳をとるごとに好きになっている気がする。

・「ブルー」のアウトロ、いつも以上に気合い入ってると思っていたら、総くんいわく「これ以上ない演奏だった」とのこと。わかるかもしれない。

・「ブルー」の歌詞"レールは君を運んで行くから"がピッタリ合うじゃないか、ということで
総くん「鉄道会社の偉い方!(接近音に)どうですか!?😃」とアピールする総くん。
やってみてよ、と無茶ぶりをされるダイちゃん。
その無茶ぶりに戸惑いながら頑張って応えるダイちゃん。
かーなーりピッタリだった。どうですか?鉄道会社の偉い方。

そして、デビュー日ライブの時にもあった、会場の椅子の感触を堪能しようのコーナー(座るターン)。新しい施設だから、もちろんふかふかだった。

・地元の風景を思い浮かべながら作ったと言っていた「月見草」。私は1度も地元から離れたことがないから、どうしても故郷を懐かしむ気持ちというものを抱くことができなくて、そういう気持ちを抱ける人たちが羨ましいと思うことすらある。
この時にメンバーたちを照らしていた照明が植物のような模様をしていて、あれは狙ってやったのかなあ。綺麗だった。

・「音楽」「音の庭」と続く。座りながら観るライブも良いよね、とこの歳になって気づく。(足腰が年々弱くなっているのでは…?という現実からはまだ目を背けていたい)

・この時だったかな〜って感じだけど(いつものこと)
ダイちゃんはライブで料理したり(FM802と癒着していると言っていた)、かとをさんは怪談したり、本業以外にも色々やっている2人に対し、
総くん「サイドビジネス、俺にはできないな〜。」←言い方

かとをさんが大阪に来て何をしたかという話で、「天満橋でやっている呪物展に行った」と言い始め、会場が"もしや、怪談…?"という空気になる。
私的にこの話が本当に本当にツボすぎて、めちゃくちゃ覚えているので書き残しておこうと思う。

呪物展を訪れたかとをさんに刺さった呪物、「KISSのメイクを施された日本人形」。

とあるバーのマスターがフリマサイトで日本人形を落札し、面白半分でKISSのメイクを日本人形に描き加えたところ、そのバーの従業員が次々に体調不良に悩まされることになってしまったとのこと。

そこでバーのマスターは、お祓いに行く等一般的な処置をすることなく、なんとKISSの曲を三日三晩聴かせ続けたとのこと。なんで???笑

すると、体調不良者はぱたりといなくなったそうな。なんで??????笑笑

かとをさん「自分はKISSのメンバーなんだって思ったんだろうね。笑」

あんなに笑ったMCは久々でしたわ。

・ここからは盛り上がりパート。「Small World」「ミラクルレボリューションNo.9」「バタアシParty Night」「Feverman」と続く。こういうパートで毎回じんわりと汗をかくのが、運動不足の身体にはありがたかったりする。そして毎回飽きずに楽しい。

「Feverman」の時にかとをさんがものっすごいニコニコしててキュンとしちゃった。あの笑顔はズルい。

・大阪に向かう時から、きっとこれは演奏するだろうと思っていた曲、「手紙」。
総くんの大切な故郷で、総くんが故郷を思いながら書いた曲を聴けているのだという事実で、泣けてしまった。
約5年前に城ホで聴いた時よりも大人になったからなのか、歌詞ひとつひとつが身に染みてしまって。先にも述べた通り、私は故郷を離れたことがないから、どうしてもわからない感覚もあるはずなのだけれど、この曲が教えてくれている気がしたんだ。

・アンコール。総くんが1人で出てきて、そういえば城ホの時は「ハートスランプ二人ぼっち」を歌ってたっけと思い出す。
この日歌ったのは、おにクルからもう少し歩いた先にある会場(総くんが方向を指さしていたけど、「本当にあっちか?気持ちとしてはあっち」と言っていた)で、総くんが中学生の頃に合唱コンクールで歌った「心の瞳」(坂本九の曲だと、この日初めて知った)だった。

まさかこの曲を歌ってくれるなんて予想もしてなかったから、聴きながら泣いてしまった。
大人になって、合唱ってすごく貴重な体験だったんだなとたまに思い返すことがあって。大人数で、パートを決めて、同じ曲をピアノと声だけで奏でる。あの頃にしかできなかったことなんだよなって。そして、大人になってから聴く合唱曲ってまーじで良すぎて泣けるんだって。すごくすごく良かった。

・総くんが「小学校の時、サッカーを始めて…辞めて。すぐそこ(おにクルの近くにあった)の中学校の体育館で剣道をやってて…それも辞めて。そんな奴がここに立ってて良いのかなあって感じですけど…」と言っていたけれど、総くんこそあの場所に立つべき人だったんだよ。フジファブリックを、そしてフジファブリックファンを、茨木市に連れてきてくれてありがとう。

・総くんの好きなところの1つが、ライブをつくりあげてくれる人々にしっかりと感謝の言葉を述べるところ。
この日は茨木市の職員(職員の方のことを思ったら、なんかじーんときた)と、納税者に感謝していて、それが印象に残っている。後者は特に。笑

・「LIFE」と「SUPER!!」で〆。総くんがボーカルになってからの曲で固めたセトリ、凱旋公演らしくてとても良かった。もうとっくに総くんボーカル曲の方が多くなったもんね。
総くんが歌う覚悟を決めてくれたからこそ、フジファブリックは今も歩みを止めずに続いているのではないかと思っているので、感謝してもしきれないのだよ。

終始温かな空気が流れる、非常に素敵なライブだった。おにクル、最高!


-----

ライブはもちろん心の底から楽しかったし、前に大阪に行った時には堪能することができなかった大阪グルメもたっっっくさん食べて、非常に楽しい1泊2日の大阪旅行でした。
茨木市、とても穏やかな気持ちでいられる場所で、そりゃああんなに素敵な人(総くんね)も育つわな、なんて考えました。また行きたい。

最後に美味しかったもの達の写真をひたすら載せて終わろうと思います。


ライブ後に食べた串カツ。お酒とともにいただいて、身体に染み渡る美味さだった。



わなかのたこ焼き。たこ焼きの概念をひっくり返された。写真を見るだけで恋しくて恋しくて仕方がない。


みんな大好き、551の豚まん。実は初めて食べた。そりゃあ愛されますわ、な味がした。


あざした!大阪!!また11月に!!!