ナミの恐怖のどん底
最近、ナミの心情を考えていて気になったことがある。
ナミが恐怖のどん底に突き落とされたのは一体どのシーンなのだろうか?
考えられる答えは3つある。
①サンジが一方的にルフィを攻撃した場面
②ナミがサンジに睨まれた時
③プリンから「サンジにプロポーズされた」と聞いた時
実は、プリンから「サンジさんにプロポーズされたの」と聞いた時のナミとルフィは、やや反応が異なる。
それは直後の「だから安心して……私結婚しないわ」という台詞を聞いた後の2人を見るとわかりやすいだろう。
ルフィは意味がわからないといった表情なのに対し、ナミの表情には明らかな変化がある。
次に、プリンが本性を見せた場面だ。
2人とも絶望や恐怖といった表情を浮かべているが、
ナミは「まんまと私に惚れたあのバカは」という台詞、
ルフィは「あんた達もどの道生かしちゃおかない」という台詞のコマに描かれている。
結婚話を聞いた時も、ルフィは当初嫁ごと船に乗せる気でいた。
台詞の通り、ルフィは「サンジが誰と結婚しようがどうでもいい(どちらでも構わない)」。
ナミは「サンジが本気で他の女を好きになってしまったこと」に恐怖を感じている。
(当たり前だがその後命の危険も心配している。)
また、サンジの結婚話を聞いたゾロの「話が小さい」という発言に反論している様子からも、ナミにとってサンジの結婚は小さな問題ではないことがわかる。
もし、単なる仲間として助けに来たのなら、サンジがプリンを好きになったと聞いてナミは絶望したりするだろうか?
尾田さんは小さくても描きたいものはきちんとコマに入れている。
ゾウでミンク族との宴のコマにナミが描かれていなかったことや1人だけ妙に焦っていたことなどからも考えて、
やはりナミにとってサンジは他の女性に取られたくない存在なのかもしれない。
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