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カーテンの隙間から漏れる陽の光が、思いの外強いことに寝ぼけ眼でも気づいた。7時半を回ったところだった。転がるように布団から抜け出して、重い体を支えて洗面所へ向かう。暖かい日が続いていたが、フローリングは素足から容赦無く熱を奪っていく。 顔を洗う水の冷たさが心地よい季節がやってきて、手早く洗顔を済ませた私は、そのまま化粧も始めた。目元は桜色のようなシャドウ、締めには深い空の色を。バーガンディを目の際に垂らす。 顔の準備だけ済ませて、パジャマを着ている時のちぐはぐ具合は、鏡を