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居場所。

吉本の現会長の大﨑洋氏による著書、
「居場所。」を読みました。


発売から間もないのにすごいレビュー数。
私は偶然Amazonを徘徊していたら発売予定の情報をキャッチして、図書館で予約した感じです。現在の予約は17件。

数年前に闇営業問題があった当時、何が起きていたのか全く分からなかったし、そもそもお笑い業界のことも全然知らなくて、「NSCってこういういきさつでできたんや」って分かったりして新鮮でした。

芸能を支える社員の激務や、精神的プレッシャーがひしひしと伝わってきて、、
読んでてちょっときつい部分もあったり。

現代の、この情報大洪水時代。
やたらと他人を裁く人が増えましたよね。


敢えて大﨑氏が「しないこと」について書いてありました。

1.置かれた場所で咲こうとしない

2.孤独を見つめすぎない

3.競争しようとしない

4.限界まで頑張ろうとしない

5.白黒はっきりさせようとしない

6.友だちをつくろうとしない

7.相談しようとしない

8.目的地を決めようとしない

9.合理的にしすぎない

10.みんなにわかってもらおうとしない

11.ルールを決めすぎない

12.居場所を場所に求めない



20代の頃は自分のいまの仕事が向いているのか、芽が出るのか、10年後も自分が必要とされる職場なのか、ずーっとそんなことを考え(すぎて)いました。

その悩んだ時間が無駄だったわけではないけれど、世間や会社の状況も流動的に変わるわけであって、自分だけが変わらなければならないんだ!!と躍起になる必要はなかったな。と思います。

なんとなく過ごしていく、というのも技術だったんだ

と、今となっては分かる。

大﨑氏は昨今の転職ブームにも触れていて、

「今いる場所を変えれば、花が咲くという保証もありません。転職が問題解決にならない多くの例を見ればわかるように、移った先にもルールがあって、勝てるとは限らない。同じ物語の繰り返しならまだマシで、さらに悪くなることもあるはずです」


と、こんな風にも仰っていました。


また、人生の浮き沈みに飲み込まれない為に、「自分専用の避難場所」を持っておくこと。

文句なしに大好きな場所、大勢なのに1人になれる場所、すぐに行ける場所…。

つらいときばかりでなく、

「何もかもが順調にいっていて、むしろやる気に満ちてがんばっているような時、それがプレッシャーとして逆流し、襲いかかってくる」



こういうときこそ避難場所に1時間行く、というのが大事なんだそう。

私にとっての心の棲み家は

①近所のスタバ
②書道に向き合う時間


この2つだと改めて思った。

断言できるほどに育ったのは
他でもなくコロナ禍の3年間、、

何もやることがなくて(笑)、
淋しくて、心細くて、
内省に内省を重ねた結果生まれたお守りみたいな2つ。


わたしにとっての「居場所」、これからも大切に育てていこう。






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