わたしと音と、
音楽が好きです。
と言っても歌を歌えるわけでも、楽器を演奏できるわけでもなく、流行りの曲やオススメをきいては浸っているだけで、ライブや演奏会に足を運んだりすることも少ないから、音楽が好きなんて言っていいのか分からないけれど…。
それでも
曲を作る作曲者作詞者、歌い奏でる演奏者歌い手のつくる世界観と、そこに篭っている気持ちや工夫とか、弾き方 歌い方 指の運び方や息の間さえ、他のものなんて目に入らないくらいには魅了されています。
もっと言うと その曲を聞きに来る人達の気持ちの昂りや曲の解釈、リズムのノリ方、手拍子、照明に 音の響き方、ステージに詰まったこだわりや愛、期待、躍動…それらを愛おしいと思うほどには。
自分の呼吸も存在も、雑音だと思ってしまうくらい、わたしは音楽という大きな分類が好きなのだとおもいます。
と言いながらも音楽というものから離れた時期があって、まぁそれが前推しが活動を辞めた時期なのだけれども。
わたしの音楽はあのひとによって広がって、たくさん助けてもらえて。
だからあの人がいない音楽の世界を見たくなかったのかなって今では思います。
わたしが進めば進むほど置いて行っている気がして、離れていく気がして、必死に手繰り寄せた結果が音楽から離れることだったんだろうなって。
それでも結局、音楽と絶縁できたこともなかったし、街に流れる歌もギターやピアノの音も足を止めてしまうし。
音楽はほんとうに、ふわふわして温かくて、重くて冷酷な呪縛霊のようで
それがまた、どうしようもなく愛おしい
それを受け入れることができたから、わたしは今の推しと出会えて、音楽が更にすきになって、ギターの音色の良さも教えてもらえた。
前の推しが音楽の門を開けてくれた人なら、今の推しは音楽の深海へいざなってくれた人だと思う。
音楽の世界へ救ってくれたひと。
(こんなこというと大袈裟で困ってしまうのだろうけれど)
推しの音楽は、そうだなぁ……愛に溢れている、
説明するのはとても難しいのだけど、推しの奏でる歌からわたしがいちばん思うのは、愛と誠実さと、、あとは内緒です。
愛と誠実と、それから少しの……、と、その不完全で歪なようで、それでもとても綺麗なカタチのしたソレを わたしはとても美しく思っているし、ここに広がる人間性がわたしは好きでたまらないのだろうなと。
音楽は、もっというと弾き語りは、
答えの無い問題の解答を探し続けているよう。
色んなひとの気持ちや解釈があって、心理描写があって、どれも不正解で、セイカイで、そんなところが好きで、推しの歌はそれがとても美しく心地いい。こんなにも綺麗な答えを導くひとがいるのかとおもう。
音楽を届けてくれるひとが純度100%で放ったものを、わたしはどれくらいその純度を保ったまま受け取れているんだろうな。
もしかしたら5%にもならないくらい、酸化して不純物も付いてしまっているのかもしれない。
求めても分からない答えに、わたしはずっと悩みながら、その純度を100%に近づけるためにがんばるのだろうね。
口下手で恥ずかしくて、言葉では伝えられない本音や愛を、歌にのせているひとがきっといる。
その世界は美しくて暖かくて、すこしだけ脆い
でもだからわたしは、音楽が好きなんです。
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