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結局自分を満足させないといけない

最近読んだ本の中に面白い話がありました。


※この記事は1〜2分で読めます。


「満足」と「没満足」

どんな本かと言うと、楠木健さんの著者「絶対悲観主義」という本です。


タイトルが物凄いネガティブな本ですが、今回は置いといて(笑)、この本の中で紹介されているアメリカの心理学者ハーズバーグの二要因理論が、不満が溜まっているときのいい処方箋になると思い、ご紹介です。


二要因とは何か。ひとつは人間の幸福や満足を促進する「動機付け要因」です。もうひとつは人間の不幸や不満足を少なくする要因で、ハーズバーグはこれを「衛生要因」と名づけました。この二要因が相互に独立の関係にあるということがポイントです。つまり「満足」の反対にあるのは「不満足」ではない。それは「没満足」という満足がない状態だとハーズバーグは考えます。

絶対悲観主義 (講談社+α新書)


例えば「テストで90点以上取れたら満足!」という人が、それを達成できなかったとしたら、それは不満足ではなく、ただ満足がない状態(没満足)である、ということですね。


逆もまた然りで、不満足がない状態を「没不満足」と定義されているのですが、僕にとってはこちらの方が生き方のヒントになる考え方でした。

綺麗なお花で心を清める


自分自身にとっての「満足」

  • 給料が低い

  • 税金が高い

  • サービスが悪い

  • パートナーが理解してくれない

  • この道はいつも渋滞している

などなど、誰しも少なからず不満を抱えていると思いますが、不満とは、当たり前/当然/日常といった、ある種の基準からマイナスに振れたときの差分から生じるものだと思います。

そう考えると、確かに不満が解消されることは、あくまで元の基準値に戻るだけで、「没不満足」の状態にすぎないと言えますね。

不満だらけの2歳児


何が言いたいのかというと、

一つひとつ不満を解消していくことが満足に繋がるわけではなく、幸せになるためにはやっぱり自分自身にとっての満足を追求していかないといけない。

なぜなら、満足と不満足は1次元上に無く、それぞれ独立しているものだから。

(1本のバーで左に振れたら不満足、右に振れたら満足、というわけではないということですね)


ちょっと難しい話になってしまいましたが、誰かの気持ちが少しでも休まれば嬉しいな。。


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