角を曲がった先で(平手友梨奈「角を曲がる」)
皆が期待するような人に絶対になれなくてごめんなさい
角を曲がるのこのフレーズを聴くたび、自身の中高生時代のことを思い出す。
期待されるイメージがある。自分らしくあれとも言われる。けどそのまま生きてしまったら周りの期待する風にはなれないという矛盾。
そんなものを抱えつつ、実際は画一的で面白味のかけらもない、期待されるイメージに沿おうとするどこにでもいる凡庸な女の子だった。角を曲がった先で思う。
そういう意味でこれは女の子ではなく、女の子だった人の曲だ。女の子の気持ちは女の子しか分からない。
何をどう育てたって子どももいつかそんな思いを抱くんだろうな。でもいつか、生まれてきてよかったって思ってくれたらいい。自分がそう思ってるみたいに。夜な夜な抱っこしながら思う。
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