Hanaito喫茶 夜の珈琲 #7
こんばんは。今週もおつかれさまでした。
祝日がお休みだった人も、お休みじゃなかった人も、一息つきましょうね。
今夜はJack Johnsonの『Better Together』をどうぞ。
Jack Johnsonはハワイ出身のシンガーソングライターです。息の混ざった声とアコースティックギターのリラックスした音色が気分を緩めてくれます。
彼は高校生の頃にプロになるほどの腕前のサーファーだったそうです。しかし怪我をしたのをきっかけに、それまで趣味だった映像や音楽などの創作に力を入れます。友人のプロサーファーを撮影した映像作品が話題になり、同時に映像作品に使用した彼の作った音楽も話題となり、シンガーソングライターとしてデビューします。
この曲は2005年に発売されたアルバム「In Between Dreams」の1曲目に収録されています。全然古くなってないように聞こえるのは私の時が止まってるから…?いえ、いい曲だからですね!
歌詞を読んでみました。今回の愛はちょっといつもとちがうようです。
it's always better when we're together
直訳だと「一緒にいる時はいつもいい調子なんだ」のニュアンスでしょうか?
和訳を調べてみると「一緒にいたほうがいいよ」「一緒にいよう」と訳してる方もいらっしゃいました。ちょっとニュアンスがちがうような?
一緒にいると何故か私の調子がよくなる人、考えてみました。家族や親友、尊敬する人たちと結構たくさん思い浮かぶのです。なんとありがたいことでしょう。感謝……。
もしかしたら相手は恋人とは限らないのかも?と考えましたが、曲の後半で
You look so pretty
sleeping next to me
と歌っているため、おそらく恋人ではあるのでしょう。
冒頭と曲終わり、2回も「ふさわしい言葉が見つからないし、歌える歌もない」と言っています。この曲の主人公は恋人との関係について、よくあるラブソングや口説き文句は似合わないと感じているんでしょう。「ずっとそばにいるよ」や「愛してる」、「君を抱きしめたいよ」などのアツい言葉たちではないようです。「愛してる」って言えない恋人ってなに!?愛してないってこと!?
「愛してる」って言葉はなんかちがうけど、でも恋人のことを愛してないわけでもなくって.......、うまい言葉が見つかんないなぁ。そんな気持ち、想像できますか?
恋人同士でもイチャイチャラブラブな関係や、親友みたいな関係、阿吽の呼吸だから口数が極端に少ない関係、などなどなど………。お互いが心地よく感じる関係でいるならば、もうそこに愛はあると思うのです。それは愛だと思うのです。
この曲の2人は甘い愛の言葉をかけ合うような関係ではないのでしょう。手紙の最後に書くような気の利いたフレーズはちょっとちがう、よくあるラブソングは似合わないから歌えない。
けれども「一緒にいたらいつも調子いいんだよね」という言葉だけははしっくりくる。だから何度も何度も繰り返し口にします。
「忙しない毎日でも、星を見たり木の下に座ったりして、焦らずにいようよ。2人でいればきっといいようになるよ。一緒にいたら調子いいじゃん。」
主人公と恋人との関係の愛の形です。
明後日はバレンタインデーですね。大切な人へ「大切だよ〜」と伝える日。私がこの歌詞を聞いて親友や家族を思い浮かべたように、大切な人は恋人とは限りません。
しかも無理に贈り物をしなくてもいいのです。「どうしてる?」なんて連絡だけでもいいのです。2人の関係にちょうどいい「大切だよ〜」の伝え方をしてみてくださいね。
それでは、いい夢がみられますように。
おやすみなさい。