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Hanaito喫茶 夜の珈琲 #39

こんばんは。

今日は道端で青い柿の実がなってるのを見かけました。もうすっかり秋ですね。朝晩は涼しく、時に寒いと思うほどになりました。台風の風で雲が流れるのが早く、夕焼けがとっても美しかったです。


先日ワクチンの1回目を打ってきました。しっかりと休みを取っておいたけど副反応はあまり出ず、よかったです。元気だったので、買っておいた生栗を渋皮煮にしてみたり、実家から山ほど届いたさつまいもをスイートポテトにしてみたり、ゆったりと手をかけるお菓子作りをして過ごしました。
おいしくできて幸せです。



「秋の曲といえば」でこの曲を思い浮かべる人も多いのでは?
スピッツの『』です。


スピッツは説明もいらないくらい有名なバンドですよね。『ロビンソン』や『空も飛べるはず』など、ギターやバンドを始めるならこの曲から!ってくらい初心者向けなのにキャッチーで退屈になりにくい素晴らしい曲ばかりです。
ポップスバンドはみんなスピッツを通ってきてると言っても過言ではないほどですが、Wikipediaには「ロックバンド」として載っており、スピッツという名前は「パンクっぽいから」という由来がついているほど、意外と激しいものが元にあるようです。


いま、何人かの生徒さんに『』を歌ってもらっています。ちょっと暗めのサビのメロディーと「さよなら」から始まる歌詞から暗く歌ってくださる方が多いのですが、この曲はどちらかというと明るく歌ってほしいとお願いしています。


私個人の解釈なのですが、スピッツって「擦りむいた怪我に貼る絆創膏」のようなイメージがあるのです。………伝わりますかね…?

切なかったり、悲しかったり、そういう記憶や出来事をあたたかく包み込んだり、優しいものに変えるパワーをくれるというか。「悲しいことは忘れて次行こ☆」ってら元気ではなく、「悲しいことあったけど、それも含めてあなただから。全部大切。」って言ってくれてる感じがするのです。

「つらいことや悲しいことも自分の一部。大切に持っていよう。」そう思えるようになったのは最近だと、いつかのHanaito喫茶に書きました。それまでわからなかったこの感覚。同じようにスピッツのよさもわかっていませんでした。

いまならわかる。このあたたかみ、この優しさ。


悲しいことを悲しく伝えるより、悲しいことも大切だねってあたたかい気持ちで言ってほしいのです。「傷が痛いよ」と叫ぶより、「傷があっても好きだよ、でも早く治ったらいいね」って絆創膏を優しく貼ってほしいのです。

絆創膏は傷があるからこそ存在するのです。傷がなければ用はないのです。


なぁんて、ややこしい歌い回しのお願いをするのですが、みなさんなりのやさしい声で歌ってくださって本当に素晴らしいのです。

絆創膏の上からそっと手で押さえてくれる人、
「好きなキャラクターの絆創膏貼ったげるね」とかわいいデザインのものを貼ってくれる人、
傷が痛まないようにふわりと貼ってくれる人、
「剥がれたら貼り替えてね」ともう一枚くれる人、、、

私の中でこんなイメージで聞いています。



10月1日の今日は大きな台風も来て調子が悪くなったり、秋が来て肌寒くなって何故か寂しくなったり悲しくなったりすることもあると思います。そんな時に同じ温度感で寄り添いにきてくれるのがスピッツの曲ではないでしょうか。

ゆっくりとあたたかいものを食べて、飲んで、聞いて、どうか明日も(大袈裟かもしれないけど)生きてください。



今夜はゆっくり眠れますように。
それでは、おやすみなさい。


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