心ふるえながら あちらこちらと 風 色舞いて 光散らしながら あの場所へ還る 昨年の冬になってからというもの、しばらく、色が出てこなかった。 出てこない、というより絵を描く気分にもあまりならなかった。 思い返すと、毎年冬になると色は眠り、春が芽吹きだすと同時に顔を出す。 季節が巡りクレパスを握った時、 色が出てきた時、 私の色たちは、まるで越冬する生き物みたいだなと思った。 だから 流れに身をまかせてみる 時には 舵をにぎり 時には 流れ そうしながら
星が また一つ産まれた それはそれは 綺麗な光の産声をあげて 星々の中に溶けこみ 流れ 瞬き 命となる 君はもう知っている その星の名前を 行方を 在りかを