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風の詩


心ふるえながら あちらこちらと

風 色舞いて

光散らしながら あの場所へ還る


 昨年の冬になってからというもの、しばらく、色が出てこなかった。

出てこない、というより絵を描く気分にもあまりならなかった。

思い返すと、毎年冬になると色は眠り、春が芽吹きだすと同時に顔を出す。

季節が巡りクレパスを握った時、
色が出てきた時、

私の色たちは、まるで越冬する生き物みたいだなと思った。

だから 流れに身をまかせてみる

時には 舵をにぎり

時には 流れ

そうしながら

いつだって自分で選択して 
生きていけることに 気がつく 

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