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この世の中は情報で溢れすぎている



日曜日の仕事が終わって家へ帰って速攻荷物を持って、彼と山の中のコテージへ向かった。月曜日、火曜日の休みをそこで過ごすために。

山の中にぽつん、ぽつんと、離れ離れに5軒だけあるコテージ。一軒ずつに暖炉があって地下にはジャグジーがある。インターネットは山の中だから繋がっていない。

そんな場所で2泊してみて思ったことがいろいろとある。まず、インターネットが使えないから、わたしたちのスマホは時間を確認するのと写真を撮る時にしか使い物にならない。時間もとくに気にすることはなかった。写真も、カメラを持って行っていたからセルフィーを撮るときぐらい。充電は1回しただけで十分だった。


普段の生活でスマホを触っている時間が丸々空く。ボードゲームがいろいろあったから2人でやって遊んだり、ジャグジーに1日のうち何回も入ってリラックスしたり、ウトウトしたり、立ち寄りスポットへ行ってみたり。料理したり、ただぼーっと暖炉の前で火を眺めていたり。なーんにも考えずにただリラックスして時間が過ぎていく。滞在中、頭の中はからっぽだった。朝起きて、目に入ってくるのは外の緑。鳥の鳴き声だけが聞こえる。車の音や、生活音なんかはもちろんなし。オーストラリアは本当にいろんな種類の鳥がいる。いろんな種類の声で鳴いている。その音の中、朝食を食べる。なんて素敵で贅沢な時間!って何回も思った。


わたしと彼の目標は、まずはビザを取得すること。無事に取得出来たら、海の見えるアパートに住もうと決めていた。だけど、今回緑の中で生活してみて、こんな贅沢な生活はないと思った。彼も、将来のビジョンが見えた、と言ったくらいにわたしたちは緑に囲まれた生活がしたいとおもうようになった。でも海も捨てがたい。これはまたその時が来たら考えよう。

本当に、本当に2人にとってとても贅沢な時間だった。2泊終えて、自分たちの家に帰宅するために車で山を降りて進んでいくと、見慣れた建物たち。ガソリンスタンドやマクドナルドなど、そんな建物をみて、あぁ現代社会に戻ってきてしまった、と感じた。家へ着いて、インターネットがいつも通り使えるようになってまずスマホチェック。SNSを一通り見て、メッセージなどを返して、ずーっとスマホを触る。会話もせずに。SNSを見てもとくに有益な情報はない。分かってはいるけどなんの気なしにずっと時間がある限り見てしまう。そうすると、頭の中にたくさんの情報が入ってきて、頭の中がまたフル稼働しだした。あれやこれやと見た内容に対して思ったり、考えたり。

山の中でインターネット無しで過ごしていた時にはなかった感情が戻ってきてしまった。頭の中は常になにか考えている。なにかに意見している。どれもこれも重要ではないのに。なんの気なしに見ていたと思っていたけど、たくさんの情報に触れていたんだと改めて気付いた。

虫に関しても、普段生活していて虫に遭遇するとギャッ!と叫んでしまう。うわーきもちわるい!と思ってしまう。でも山の中にいたときは、自然の中にいるので虫がいて当然というか。そりゃ虫もいるよな、くらいの感覚だった。きもちわるいとかいう感覚もなくただ自然と共に暮している、という感じ。

山の中で過ごした3日間はわたしにとってとても贅沢で最高の時間だった。SNSを見るのを控えようとも思った。それよりも、そこにある限りある時間を過ごしたいし、いろんな情報に自分の時間を左右されたくないなと思った。



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