紫陽花の詩

あたしは紫陽花のようだと、きみは言った。それならあたしは、六月の、けだるく重たい空気のなかで、きみの流した涙を、一粒も残さずにぜんぶ吸収するね、そしてそれは、あたしが生きていくための養分になる。

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