見出し画像

T・E・N・K・I・N・O・K・O

(この度は、台風で被害に遭われた方々に心からお見舞い申し上げます。)

台風19号の影響で家がへし折れそうになった夜が明け、いつものように自宅でゴロゴロして時が経つのを待ち、夕方に某友人(O君)と2人で品川に出かけた。

まずは路地裏というなんともディープな居酒屋で1杯生ビールを摂取しつつ、絶品とされる牛すじ煮込み ではなく角煮丼?(イマイチ思い出せない)を掻き込んだ。あえて嫌いな表現を使うと、雰囲気「良き」、「(準)優勝」。

そしていよいよ、夏から観よう観ようと決心をしていた「天気の子」を観賞。ディレイが過ぎたか。リアルでは一発でぶち抜かれるのに。クソが。

実は寝溜めが限界値に達した影響で、前日あまり寝れず、映画館に着いた頃にはうたた寝寸前。
それでもいざ映画が始まると眠気は吹っ飛び、あっという間に2hが経過したのである。快挙。

台風の次の日に観たのものめり込んだ一因!?

思ったことを素直に残しておく。(考察なんぞできる頭脳はないのであっさい感想しか書かないよ。)


結論から言うと、「君の名は」より好きだ。

その理由は4つ。

1. 「君の名は」の異常な大ヒットによる抵抗感

これは自分がただの捻くれ者なせい。気持ち悪いほど大盛況した「君の名は」も観たのが遅く、ミーハーになりたくないという愚かな心境のせいか、曲で過大評価されていると感じてしまった。それに比べれば「天気の子」はまだ前評判も高騰しすぎていなかったので純粋に楽しめたのか。おのののか。

そういえば最近名前すら聞くことが無くなったな。顔可愛いと思うんだけどなぁ。芸能人は大変だ。出てくるのは時間がかかるけど、消えるのは一瞬。

ちなみに自分の中の「女優版M・S・N(サッカーでいうメッシ・スアレス・ネイマール)」は宮崎あおい・新川優愛・長澤まさみだから。覚えておいて損ないよ。


2.  展開が簡単に読めるくらい単純なストーリー

かっこつけて「君の名は」をディスってたけど、実はいまいち本質を捉えきれなかったからこそ楽しめなかったアホです、はい。
その点、「天気の子」は様々な人への取材からこの世には晴れ女が存在して、異常気象を直すためには人柱が犠牲になることが必要。そしてその人柱は陽菜である。つまり陽菜はやがてこの世から消える。といったように話の展開が簡単に読めてしまう、若干お子ちゃま向けのストーリーになっていたように感じる。だからこそ軽い気持ちで見ることができた。結論、捻くれてない もしくは頭が柔らかい人間が「君の名は」に熱中する訳だ、きっと。


3. 痒いところに手が届かない感じのもどかしさからくる感情移入

まだまだ年齢的に恋愛ストーリーには心を動かされる(キュンキュンまではいかない!?)身分であるので、帆高と陽菜の無意識の中で結ばれそうで結ばれ切らない、そんな歯痒い関係が続くことに気持ちが引き寄せられた。やっすい指輪を選ぶのにすら入念な準備をする帆高の純粋さをみたら、ついつい応援したくなる。
ただ、恋愛っぽい感じに偏ってた気がするので、大人世代にはウケないのかも。万人受けって感じはしなかった。

そいや某大阪アイドルグループには
「届かなそうで届くもの」
って曲があったなぁ、なんて。

結局帆高と陽菜は届かなそうで届いたのか!?
届きはしたのか。一応。


4. 人が繋がり、支えてあっていくストーリーのメッセージ性

正直この点が一番大きい。
象徴はやはりラストシーン。
可愛がってくれたはいいものの、最終的には自分の保身を優先した脱力感満載の圭介、庇ってはくれていたが圭介に追い出されたことで関わることがなくなると思われた夏美、最初は二人で暮らす姉に近づく謎の男として敵対心丸出しだった凪パイセン、みんなが自らの立場を犠牲にしてまで帆高の脱走に力を貸した。
特に「帆高、走れ」は震えた(夏美か凪なんだけど忘れた)。

熱い想いがあれば人を動かせるってのはマジなんだなと。

しまいには完全に敵の立場の刑事までも

「そこまでして会いたい子がいるってのは、私なんかにゃ、なんだか羨ましい気もしますな。」

なんて台詞を残している。

そのくらい熱い想いは人を動かすモノなのだ。


ついでに・・・


「自分のためじゃない、誰かを思ってこそ大きな力が発揮できるんだ。」


超名作サッカー漫画「イナズマイレブン 」のベルナルドもこう言っていた。


警察の前で銃を打って(銃刀法違反?周藤法違反?)まで、陽菜を救うために逃げる。
せっかく軌道に乗ってきた自分のキャリアに泥を塗ってまで帆高を守る。

結局帆高の行動って天候回復による不特定多数の人の幸福を犠牲にして、自分の愛する陽菜を守った訳で、自分のため疑惑は出るけど、

大事なのは誰でもいい「誰か」じゃなくて、only oneの「誰か」のことを思うってことなんよ。


水も同じ。
スプリンクラーは広範囲に水をまけるけど威力は弱い。
一方超細く出すことで多数に影響をもたらせないが、缶を切れるくらいの威力も出せる。


密度を高くして狙い撃ちすることで想いは伝わる。

そんなことをアホに教えてくれた映画。


ヒットするものにはそれ相応の価値がある。
たまには、ミーハーになることを恐れずに生きていこう。


あとは小栗旬になりたい。本田翼は声だけでも可愛い。

小栗旬になりたい。小栗旬になりたい。小栗旬になりたい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?