初めてのモノクロフィルムと、憂鬱
最近も調子が良い日は写真を撮って歩いています。
つい先日、私のおすすめで写ルンですを使い始めてくれた友人と近所を散歩して回りました。
友人は写ルンです、私は初めてのモノクロフィルムに挑戦したときの記録。
初めてのモノクロフィルム
合流してまずは腹ごしらえ。
近くの喫茶店に入りました。
お気に入りの喫茶店で、おばあちゃん二人が営む昔ながらの喫茶店という雰囲気。平日の昼間というのにも関わらず、お客さんの出入りは結構ありました。
私はサイフォンで淹れた珈琲を注文したのですが、友人が注文したベリーのサイダーがとても美味しそうで、ついぱしゃり。
道路沿いにひとり、女性が座っていました。
その横にはベビーカーが1台。
お会計の際におばあちゃんがベビーカーを覗き込んであやしていて、そこから少しだけ見える小さな手に、思わずほっこりしてしまいました。
子供を産むって、すごいことですよね。
最近、生や死について考える局面に遭遇して、実はちょっと参っています。
人間ってどうしてこんなに愚かなのに、新たな生命が生まれる瞬間を美しいと思ってしまうのでしょうか。
それとも、美しく見たいと思っているだけであって、本当はただ愚かだということに気付かないフリをしているだけなんでしょうか。
どっちなんでしょうね。
「栗」の看板の赤がよかった。
本当はこの鉄柵と友人の着ている服の色が同じで、それが写したかった。
モノクロフィルムに挑戦したはいいものの、こういう日に限って色味が良い場所が目について、それが写せなかったのが残念です。
写真を好きでいて良かった。
今ふと思いました。
ちょっとつらいときに、あとからこうして撮った写真に元気をもらうことが出来る。少し前までの私には無い価値観でした。
「必要なときに思い出せばいい。わざわざモノに残しておく価値はない」
寂しいですが、これが私が今まで生きてきた人生です。
でも、写真を見返していて、好きになってよかったと、
ちょっと思いました。
生きていてよかったと思うのと
同じくらい。
友人はよく笑う。
もう10年近くの付き合いになりますが、本当にこれだけは変わらない。
喧嘩もしたし、今は近いとは言えない距離に住んでいるけど、なんだかんだ関係が続いていて、私はそんな関係が心地よくて。
久々になんにも考えることなく笑いました。
友人よ、ありがとう。
そんな友人に私のことも撮ってもらいました。
被写体って、緊張しますね。
でも写真のセンスあるの、ちょっとずるい。
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