【lyric】くすぶり

捉えようのない感情にだって
「燃やせないのならゼロに等しい」って
吐いた息が黒に染まってたんだ
腑に落ちぬ日々を夕日が焼いた

例えようのない感傷があって
明日が来なけりゃいいのになんて
「つまらないことでクヨクヨしたって」
見知らぬ誰かが針を刺しちゃって

つまらないこと 懐かしいこと
嬉しかったこと 寂しかったこと
新しいこと 変わらないこと
いつまで経っても忘れないこと
未来のこと 幸せのこと
悲しかったこと 辛かったこと
痛みのこと 僕のこと
いくら願っても叶わないこと

「ありがとう」とか「愛してる」とか
からっぽなもの からっぽなもの
ナイフ片手に踊ってる人
「かわいそうに」なんて言葉を
伝えたいこと ありふれたこと
言葉にすれば 笑われるもの
田舎の焚き火 声がくすぶる
僻む夕日の隙間に

逃れようのない現実があって
綺麗なものを見せてくれよって
「辛いのなら逃げ出していいよ」って
言えるならまだ簡単なもんさ

つまらないこと 懐かしいこと
嬉しかったこと 寂しかったこと
新しいこと 変わらないこと
いつまで経っても忘れないこと
未来のこと 幸せのこと
悲しかったこと 辛かったこと
痛みのこと 僕のこと
いくら願っても叶わないこと

「消えたい」だとか「世界死ね」とか
からっぽなもの からっぽなもの
ナイフかざして震えてる人
「バカみたいだ」なんて言葉を
伝えたいこと ありふれたこと
言葉にすれば 笑われるもの
燃えるアルバム 声がくすぶる
歪む夜更けの隙間に

笑えない過去 今も変わらない
会いたかった人 絡まらぬ糸
誇れない声 望まない僕
いつまで経っても治らない傷
いつか見た夢 数瞬の夜
悲しかったこと 辛かったこと
痛みのこと 僕のこと
いくら縋って叶わないこと

「向いてない」とか「諦めろ」とか
からっぽなもの からっぽなもの
ナイフを声に歌ってる今
落伍者だなんて言わせない
伝えたいこと ありふれたこと
言葉にすれば 笑われるもの
一人の部屋に 声はくすぶる
滲む夜明けの隙間に

by 100エーカー