【lyric】「 」

春が来て今年もまた
ただただ空気に流されて
柄にもなく私も何か変わったんじゃないかって
何も変えてないのに何も変わってないのに
柄にもなく柄にもなく思ってしまうのです

今日もまた変化もなく
ただただ惰性に身を委ね
ありもしない理想像が
明日の自分と信じきって
何かを成すことも無しに
何かになろうとしている
旧態依然の自分を目にするだけだった

「新しい」なんて言葉に踊らされてるんだ
何も変わらないって分かってたはずだろう
「新しい」ものが溢れるこの場所で私は
「新しい」自分を見出せないでいるんだ

いつからかこの形がなりたいものと思い込んで
何かを成して何かになるのはおかしい気がして
「変わる」ことを「新しい」を
「似合わない」「柄じゃない」って
信じてしまったんだろうか
「新しい」を探す私は「柄にもない」んだろうか
ならば理想像なんてはなからないだろう
それでも変化を求めてる辻褄の合わない
私の思考も「柄にもない」のだろうか

「新しい」なんて言葉に踊らされてるんだ
「柄にもない」自分だって自分じゃないのか
「こんな思い全部無価値だよ」って誰かが不意に言って
答えも出せぬまま思考は止まった

by ソカベ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?