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新しい時代の音楽

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LIVEの感想・音楽について
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#関ジャム

時代に消費される音楽の終結~藤井風という表現者~

 日本の音楽業界は、人々の生活に常に寄り添い、一緒に成長してきた。 かつては演歌・歌謡曲というジャンルで、歌手は商品としてプロデュースされ、疲弊していた。 70年代、「ニューミュージック」という新しいジャンルができ、今では当たり前となった、「シンガーソングライター」という言葉ができた。商業ベースにのせられる芸能界から離れたところで、自分たちの音楽を作る!という気概を持ち、テレビには出ない、というアーティストも出てきた。  でも、その分離はそれほど長くは続かない。作詞家の松本

『マイケル・藤井 風・ショパン』

『マイケル・藤井・ショパン』 湯川れい子さんがTwitterでつぶやかれたこの言葉が、私の心に稲妻のようにささった。 全く同じ思いを持っていたことに気付き、時間がたつほど3つのワードがどんどん大きくなっていった。 自分の中からとり出して、今伝えたい『今年のキーワード』。 (湯川れい子様、どうしても書きたくてお借りさせていただきました。) こんなに不安定な世の中なのに、YouTubeなどの動画配信やインスタLIVEが普通になったからなのか、『音楽』がとても豊かでぜいたくな時間

あなたの青春は、なにいろ? ~「旅路」によせて~

私の高校時代は、音楽と部活の思い出がすべて。はりつめた糸が切れそうなくらい不器用に真面目、自信がなくて、自分を追い込む。好きなことと苦しいことが裏表にくっついていて、息苦しかった思い出が多い。今から思えばかなり、精神的に不安定だった。 もう一度経験できたらもっと高校生活を楽しめたのに、と思う。 でも、もう一度は無理、とも思う。 高校時代の部活は「音楽部」という名称の混声合唱部だった。 毎年夏休みには合宿もあり、『合唱コンクール』に向けて、毎日練習をしていた。 目立ちたくない