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新しい時代の音楽

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LIVEの感想・音楽について
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#ショパン

時代に消費される音楽の終結~藤井風という表現者~

 日本の音楽業界は、人々の生活に常に寄り添い、一緒に成長してきた。 かつては演歌・歌謡曲というジャンルで、歌手は商品としてプロデュースされ、疲弊していた。 70年代、「ニューミュージック」という新しいジャンルができ、今では当たり前となった、「シンガーソングライター」という言葉ができた。商業ベースにのせられる芸能界から離れたところで、自分たちの音楽を作る!という気概を持ち、テレビには出ない、というアーティストも出てきた。  でも、その分離はそれほど長くは続かない。作詞家の松本

◇ライブな時間◇角野隼斗ツアー2022

久しぶりのピアノソロコンサート! でも会場の空気は、今までのクラシックコンサートとは、全く違っていた。 角野隼斗さんのソロコンサートは、今回が初めて。 かなり過去の記憶をたどると、ブーニンなどショパンコンクール入賞者の演奏会を中心に聴きに行っていた。 その中でも、音色の美しさで一番記憶に残っているのは、タン・ダイソン。 (今回のショパンコンクールにも審査員として参加、教え子は1位と6位に入賞するなど、今では有名な指導者になっている。) 今回の生演奏を聴いたことで、私の一

『マイケル・藤井 風・ショパン』

『マイケル・藤井・ショパン』 湯川れい子さんがTwitterでつぶやかれたこの言葉が、私の心に稲妻のようにささった。 全く同じ思いを持っていたことに気付き、時間がたつほど3つのワードがどんどん大きくなっていった。 自分の中からとり出して、今伝えたい『今年のキーワード』。 (湯川れい子様、どうしても書きたくてお借りさせていただきました。) こんなに不安定な世の中なのに、YouTubeなどの動画配信やインスタLIVEが普通になったからなのか、『音楽』がとても豊かでぜいたくな時間