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行って良かった旅・神社仏閣

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公共交通機関を使って行ったおすすめの旅や神社仏閣について、不定期に更新
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#古代史

【宮津・天橋立周遊】豊受大神と真名井御前

ずっと行ってみたかった眞名井神社。 ご祭神は伊勢神宮 外宮に鎮座する豊受大神なので、元伊勢としても有名。 丹後国一の宮・籠神社の奥宮となります。 公式HPによると外宮ができたのは、倭姫さまが伊勢に天照大神を遷宮してから500年も!あとのことだったんですね。 元伊勢の側面とは別に、空海さんファンとしては、空海さんにとって大きな存在だったと想像される真名井御前のご実家(海部家)になるので、ずっと気になっていました。 真名井御前について知りたいと思っても、Wikipediaに

熊野滞在日記①~神倉神社・熊野速玉神社

この数年、春の休暇は熊野に滞在しています。 自然の中でのんびり過ごしたくて、とくに予定もたてない旅なのですが、自分の備忘録もかねてまとめておこうと思います。 バスからの通りすがりに見上げていた神倉神社、いつか登りたい・・と思いながら、かなり急な538段の石段を想像して尻込みしていました。 本宮だけに滞在予定だったのですが、これ以上先延ばしにしても・・と直前に決意し、熊野本宮に行く前に新宮にも一泊。 鳥居前に設置の杖を一本とり、覚悟を決めて登り始めました。(結局、杖はない

【奈良・笠山荒神社】役行者と弘法大師ゆかりの神奈備・鷲峯山

ずっと行ってみたかった笠山荒神社。 日本三大荒神の一つ、と知られているようなのですが実は『荒神発祥の地』として、山岳信仰や修験道の霊場とされてきたそうです。 奈良・桜井駅から例大祭のある時だけ、臨時バスが出ていることを知っていましたが、なかなか都合が合わずのびのびになっていました。 今回もいつもお世話になっている、奈良交通さん! ゴールデンウィークだったからか、行きも帰りも満席。 バスは桜井駅北口から大神神社の大鳥居に向かって、国道169号を走っていました。 道の両脇は箸

宮島滞在ひとり旅②【古代の祈り編】弥山と大元神社

前回の【観光編】に続き、今回は観光客が少なめの場所、宮島深堀り編。 読んでいない方、宮島に行ったことのない方は、ぜひ①からどうぞ! 3月の後半でも桜は見れませんでしたが、標高の高い弥山では雪が残る、予想外の景色を見ることができました。 宿の方におすすめの散歩道を教えてもらい、朝6時半頃から歩き始めました。 【今伊勢神社】桟橋から歩いてすぐの左手の階段を登り、かつては毛利元就の戦場となった要害山のそばに、教えてもらった今伊勢神社がありました。 ご祭神を調べると、藤原鎌足

宮島滞在ひとり旅①【観光編】松山→呉→厳島神社

1ヵ月ほどサボっていましたが、久しぶりの投稿です! 昨年秋に念願の宮島に行ったのですが、途中で帰らなければいけなくなり、未完了のままになっていました。 今回は、あらためてリベンジの宮島滞在。 今回は1168年に平清盛が作った華やかな厳島神社よりもっと古代の593年の創建時や、唐から戻った弘法大師・空海が806年に弥山で100日間修行した宮島を少しでも感じたい、と思っていました。 2回の滞在記をまず観光編と、まだあまり知られていない宮島編にわけて、まとめてみたいと思います。

【奈良生駒・宝山寺】役行者と空海が修行した神奈備山

今まで歴史として検証できる書物は古事記と日本書紀、勝者の記録しかなかったので、日本の古代史はこれまで謎だらけでした。 最近では時代が変わり、隠されてきた口伝での歴史が公開されてきています。 いろんな方がyoutubeでも出していて、調べると簡単に情報を得られるようになりました。 どの人の言っていることが正しいのか、というよりはいろんな角度から、立体的に歴史を眺められる時代になってきている気がします。 奈良を歩くうちに古代史に興味を持ち始めましたが、まだまだ明らかになっていく

新年の奈良・大神神社と耳成山の『山の神さま』

元旦から悲しいニュースが続き、日常の幸せが当たり前ではないことを、つきつけられているようです。 “祈り”ながら、自分の機嫌と生活には責任を持てるよう心がけて、日々感謝して過ごしていきたいと思っています。 年末に買っておいた近鉄の『新春おでかけ 京阪奈1dayパス』を使って、奈良へ行ってきました。 1dayパスには神社ごとの『特典引換え券』がついていたので、「えと守陶器」がいただける、大神神社へ行くことにしました。 (大神神社についてまとめるのは、3回目で最多!) 「えと

神武天皇ゆかりの神域『神津嶽』と枚岡神社

このところ奈良ばかり歩いていたのですが、今回はめずらしく大阪。 いつも人で賑わっている石切神社と同じ東大阪にある、枚岡神社へ。 初めての参拝なのですが行ってみてびっくり、創祀は初代天皇・神武天皇即位の3年前(紀元前657年)、ということは2680年超え!の歴史がある古社でした。 大阪に長く住んでいるのに、『河内国 一之宮』だったことも知らず、快速電車で通りすぎていました。 ◆枚岡神社神武天皇の勅命で国土平定を祈願するため、天児屋根命、その后神の比売御神の二柱を、本宮がある

飛鳥・岡寺(龍蓋寺)義淵僧正と空海の祈り

奈良県・飛鳥の岡山中腹にある岡寺は、少し離れたところに近鉄・岡寺駅という駅名にもなっているのですが、もともとは龍蓋寺(りゅうがいじ)という名前のお寺だったそうです。 暴れる龍を龍蓋池に封じた、という興味深い説話に由来しています。 その伝承から日本最初の厄除け霊場、またお花のお寺としても人気。 また真言宗なので空海さんのゆかりのお寺とは思っていたのですが、想像以上に空海さんのお寺でした。 真夏の暑い日、前記事で訪れた『奈良県立万葉文化館』から歩きました。 前方の山から吹く

一人旅・飛鳥で古代史を学び直す『奈良県立万葉文化館』

奈良の神社仏閣を訪れるたび、古代史について何も知らない、をつきつけられている気がしていました。 奈良は歴史が古いので、試験のための暗記科目でしかなかった歴史について、何もわかっていなかったことを再認識させられてしまうようです。 もともと聖徳太子から空海さんの時代に興味があったので、この際ちゃんと学び直そうと思い立ち、ひとりで飛鳥へ向かいました。 真夏の37℃を超える、晴天の日。 広大で高い建物がない奈良は日陰もなく、徒歩もレンタサイクルも厳しそう。(まず、歩いている人はめ