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行って良かった旅・神社仏閣

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公共交通機関を使って行ったおすすめの旅や神社仏閣について、不定期に更新
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#修験道

熊野滞在日記③~シャクナゲ満開の玉置神社

新宮に1泊、熊野本宮に2泊滞在した後、大阪へ戻る最終日の記録です。 『よみがえりの地』でリセット、締めくくりはちょっと覚悟がいりそうな?玉置神社へ。 といってもバスに乗せてもらうので、時間制限はあるけど簡単にたどりつけます。 紀元前37年創建の玉置神社は、標高1,076mの玉置山の山頂近くにあり、神武天皇東征の伝承があるそうです。 ご祭神は最近お名前を聞くことが増えた、国常立尊(くにとこたちのみこと)。 本宮大社から朝一番の大和八木行きのバスを、十津川温泉で降りて乗り換

熊野滞在日記①~神倉神社・熊野速玉神社

この数年、春の休暇は熊野に滞在しています。 自然の中でのんびり過ごしたくて、とくに予定もたてない旅なのですが、自分の備忘録もかねてまとめておこうと思います。 バスからの通りすがりに見上げていた神倉神社、いつか登りたい・・と思いながら、かなり急な538段の石段を想像して尻込みしていました。 本宮だけに滞在予定だったのですが、これ以上先延ばしにしても・・と直前に決意し、熊野本宮に行く前に新宮にも一泊。 鳥居前に設置の杖を一本とり、覚悟を決めて登り始めました。(結局、杖はない

【奈良・笠山荒神社】役行者と弘法大師ゆかりの神奈備・鷲峯山

ずっと行ってみたかった笠山荒神社。 日本三大荒神の一つ、と知られているようなのですが実は『荒神発祥の地』として、山岳信仰や修験道の霊場とされてきたそうです。 奈良・桜井駅から例大祭のある時だけ、臨時バスが出ていることを知っていましたが、なかなか都合が合わずのびのびになっていました。 今回もいつもお世話になっている、奈良交通さん! ゴールデンウィークだったからか、行きも帰りも満席。 バスは桜井駅北口から大神神社の大鳥居に向かって、国道169号を走っていました。 道の両脇は箸

神武天皇ゆかりの神域『神津嶽』と枚岡神社

このところ奈良ばかり歩いていたのですが、今回はめずらしく大阪。 いつも人で賑わっている石切神社と同じ東大阪にある、枚岡神社へ。 初めての参拝なのですが行ってみてびっくり、創祀は初代天皇・神武天皇即位の3年前(紀元前657年)、ということは2680年超え!の歴史がある古社でした。 大阪に長く住んでいるのに、『河内国 一之宮』だったことも知らず、快速電車で通りすぎていました。 ◆枚岡神社神武天皇の勅命で国土平定を祈願するため、天児屋根命、その后神の比売御神の二柱を、本宮がある

京都・伏見稲荷大社 【登り】山頂へ

数年前に初めて行った時には山頂まで登れず、ずっと気になっていた伏見稲荷大社。 奥深そうな稲荷山について何もわからなかったので、今回は低登山の覚悟でトレッキングシューズで出発!(近々宮島の弥山にも登る予定のため、思い切って購入しました。) 現在のような華やかな状態になったのは近年で、もとは山がご神体であったのかもしれません。 猿田彦神や空海さんにもご縁がある、と聞いたことがあります。 今回は古代からの稲荷山信仰を少しでも感じたい、と思って出かけました。 コロナ前は中国か

【世界遺産 吉野】日本史の迷宮・𠮷水神社

奈良県吉野山にある𠮷水(よしみず)神社は、天武天皇(673-686年在位)の時代に、役行者によって創建された、吉水院という修験のお寺だったそうです。 明治時代の神仏分離政策で、南朝・後醍醐天皇の皇居とした時期があったことから神社に。 𠮷水神社は、飛鳥時代から近代にわたる歴史上の人物の所持品が残されている、博物館のようでした。 桜を見るためだけではなく、今でいうパワースポットのような場所だったのかもしれません。 (今回は金峯山寺の行事に参加してから、𠮷水神社へ。ここまでの

【世界遺産 吉野】金峯山寺と脳天大神 龍王院

『吉野』というと、山いっぱいの桜が有名です。 先日、ブラタモリ「奈良・吉野〜なぜ桜といえば吉野なのか?〜」でも紹介されていました。 かなり前に観光バスでお花見に行きましたが、『桜の名所』の印象が強すぎて神社仏閣の記憶がありません。 吉野に行きたいと思ったきっかけは、弘法大師・空海より前に現れる役行者(えんのぎょうじゃ)が開山、修験道の聖地という側面を知ったから。 吉野に桜が植えられていったのも、役行者が桜をご神木として信仰したから、でした。 子どもの頃から高野山にご縁が

石切剣箭神社上ノ社~役行者と弘法大師・空海

大阪で人気の神社といえば、“石切(いしきり)さん”と親しみをこめて呼ばれる『石切劔箭(いしきりつるぎや)神社』。 奈良との県境、生駒山の麓にあります。 神社までの参道は大阪版“プチおかげ横丁”のような雰囲気で、食べもの屋さんや占いのお店などが立ち並び、多くの人で賑わっています。 いしきりさんには今まで3回ほど参拝していますが、『上ノ社』があることは先日境内の案内で知りました。 気になりながら、どのくらい歩くのか不安なので、そのまま帰ってしまいました。 お寺でいうと『奥の院

路線バスで行く『龍神のまち』 室生龍穴神社と室生寺

奈良県宇陀市室生(うだし むろう)には、『日本三大龍穴』の1つといわれている室生龍穴神社があります。 見える能力がないので、数年前からの『龍ブーム』には乗っかれず、『龍』という存在がよくわからないままでした。 前回の大神神社と山の辺の道の記事を書いてから、なぜか本家?に行かなければいけない気がして、調べてみました。 龍穴は車でないと行けない、“秘境”の思いこみがあったのですが、近鉄・室生口大野駅から室生龍穴神社前まで、路線バスが通っているとのこと。 今回も熊野や玉置神社の

路線バスで行く世界遺産・玉置神社

熊野三山の奥宮・修験道の聖地として知られる『玉置神社』は、奈良県十津川村の山奥にあるため、呼ばれないとたどり着けないと言われています。 でも奈良交通さんが小型バスを運行しているので、簡単に行けることを知り今回は2度目の参拝になります。 ※土日祝のみ、電話にて事前予約要 熊野本宮に滞在していたので、本宮大社前7時15分発の奈良交通・大和八木行きに乗り、十津川温泉までは1時間ほど。 帰りも十津川温泉からこの路線に乗れば、奈良市内や大阪まで戻れます。 新宮までの『日本一距離の

路線バスでまわる世界遺産・熊野三山~熊野本宮滞在記

紀伊山地周辺が大好きで、時間があれば高野山・熊野・伊勢神宮などを訪れています。 このあたり一帯が世界遺産なので、最近は日本人より外国の方に、素晴らしさを発見されているようです。 今回も観光客の半数くらいが、白人の方だった印象でした。 その中でも、ゆっくり数泊滞在したいのは熊野本宮。 山に囲まれているのでお店も少なく、便利な場所ではないですが、ゲストハウスで暮らすように滞在できます。 昨年から訪れるようになったのに、『ただいま!』という気持ちになります。 今回はゴールデン

高野山 世界遺産秋の旅 【壇上伽藍~奥の院編】

和歌山の山の中に、守られるように存在している高野山。 日本人よりも、外国人観光客にその魅力が発見されていましたが、コロナで大打撃。しばらくは訪れる人も少なく、おみやげ屋さんも閉まってました。 コロナ前は7割が外国からの旅行客(おもにフランスから)だったようですが、だいぶ戻ってきているのを感じました。 今回は橋本駅から、弘法大師空海ゆかりの世界遺産の慈尊院や丹生都比売神社を経由して、秋限定の『高野山麓世界遺産アクセスバス』で山道を登りました。 高野山の入り口である大門から

高野山 世界遺産秋の旅【慈尊院~丹生都比売神社編】

今年は高野山は4回目になりますが、今回は橋本駅から10時発の高野山麓世界遺産アクセスバスに乗ってみました。 ※2023年度は11/26までの秋の期間限定のコースとなります。 ケーブルカーに乗らないこのルートのほうが、人も少なくスムーズなので、これからも年に一度は利用したいバスです。 土日・祝だけなのに、認知度が低いのかお客さんが少ない・・・。 九度山と天野の里山の景色を堪能できる素晴らしいルートなので、ぜひ春も夏も運行してもらえるよう、期待したいです! もちろん高野山ま