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目をとじたまま歩くみたいに不安で不安定で躰をぐらつかせる昏い性器のなかを通って産まれてき…
絡まらない髪を梳かした指の、爪の、白いところ1mmに来た夏が愚かしく静かで見ていられず――…
声を殺して泣くあなたを抱きしめる躰が欲しいなんて祈る日がきて、皮膚も、体温も、愛を示すも…
木々は腐るための果実をぶらさげて、だから淋しいという字は濡れている。
迎えにきてと言わないよわさがあったならどこへだって行けた雨の夜、糾弾されるあなたの眼の数…