2020年の作品集
昨年に引き続き、今年作った物をまとめてみた。
今年は昨年よりも作品の幅が広がったため、コンテンツごとに分類している。活動集と捉えることもできるかな。
STEM教育向け卓上ロボット
■CHIRO
オリィ研究所のOriHimeみたいなロボットを作りたくて、突如昨年末から年始にかけて始めたプロジェクト。開発導入部は日記にまとめてある。最近サボってるから、また気まぐれに更新するかもしれない。
Twitterを振り返ると、なかなかスピード感があったなと我ながら感心。12/22:突如3Dモデルを作りだす。
12/28:造形や塗装を終え、気づくと部品も組み上がる。
1/4:顔追従する。この辺からnoteの日記を書き始める。
結構ノリノリだったので、あっという間に試作できた。12/22に宣言していた「年内に組み立て、年始に動いてるところ公開」を有言実行しているところが偉いよね!(笑)。自画自賛失礼。
VS_COVID19ものづくり
■1週間Make
小さなことから感染予防に貢献できないか、ものづくりを通じて考えてみた活動。1週間毎日、帰宅後に1~2時間くらいかけてDIYしてみた。概要は以下の記事参照。
まるで毎日、ハッカソンでもしているかのような気分。知恵を絞る良いキッカケになったし、感染予防の意識づけにもなり、なかなか良い活動だった。
■サハクィエルマスクバンド
マスクバンドつけている人をみて思った…あれ?エヴァの使徒に似たようなのがいたような。そう、第10使徒「サハクィエル」。マスクの紐を引っ掛けてくれと言わんばかりのデザインだよね。ただのモノボケ作品。
■Moby Dock Game
Dockerのあのクジラを、積み上げゲームができるオモチャにしてみた。在宅のおうち時間を楽しくさせる作品。DockerとM5の使い方が間違っているのは言わずもがなだが、そもそもDocker知らない子には通じないのが哀しい。
■アルペンさん
口からアルコールを吐くワンちゃんを試作したのち、完成度を上げたくて開発したのが、このアルペンさん。アルコールを吐くペンギンさんの略。
子供たちがもっと積極的に、楽しくアルコール除菌できるように作ってみた。 意外とキャラクター型のアルコールディスペンサーって世の中にないんだよね。置き場募集中。
魔改造の夜
今年6月に放送されたNHKスペシャル番組「魔改造の夜」
この番組「FESTA 2019 by MA」に来場されてた制作会社のディレクターさんと意気投合し、そのまま出演にまで至ったという背景がある。こういう、ものづくりを通じて人と人が繋がる場って素敵だよね。
結果として番組は大成功。SNSでは盛大にバズっており、番組は6月度ギャラクシー賞月間賞を受賞、先日は続編の「魔改造の夜2」まで放送され、とても喜ばしいことだ。
番組では2つのお題があったが、ここではあのワンちゃんを紹介しよう。
■魔獣キングスパニエル
魔獣キングスパニエルは、顔が4つあり、ワンワンとかわいい声で鳴きながら爆走する。番組視聴者の間では光っていたのも話題だったが、全身にNeoPixelを身に着けており、Arduinoで制御していた。
また、一部でスタートの遅れを指摘されていたが、あれには裏話があり、実は電源ON時、この子は「ワンワン」と鳴いてから動き始めるという、可愛らしさを演出する機能を備えていた為だ。
ちなみに、番組収録後もこりずに魔改造を続けSNS投稿していたら、そこそこバズった。みんな魔獣キングスパニエルが大好きである。
アソベルマナベルモビリティP/F
いわゆる「HelloWorld」や「Lチカ」みたいな基礎を、モビリティベースでやれたらいいのに…とずっと思っている。それには、汎用かつ簡易に扱えるモビリティP/Fが必要で、そんなものを作りたくて地道に活動してたりする。
micro:bitによるビジュアルプログラミングでモビリティは自在に操作可能。外装は好きなものを作り込み乗せるだけで、オリジナルモビリティが完成するというコンセプト。例えば、昨年のnokomoはmicro:bitをニンテンドースイッチのハンドルに埋め込んで自在に操作していた。
なかなかP/F化までの道のりは長く険しいのだけれど、趣味で自己開発する分には扱いやすいレベルにまで落とし込めていて、昨年の甲羅型モビリティ「nokomo」の外装と操作I/Fを変更するだけで、今年はこのような作品を作り出すことができた。
■きんとん v3
きんとんの外装がなかなか気に入らなくて、バージョンアップしてみた。もはやシンプルに雲のクッションを乗せてるだけである。
また、この機会に内機も改良しており、モータドライバは「ODrive」、マイコンは「M5Stack」と最新のトレンドに沿わせ、アップデートしてみた。
■スライムナイト
ドラゴンクエストウォークが流行ってるけど、「ARじゃなくてリアルなスライムと遭遇したら楽しそう」と思って作った作品。もはや作品名は隠すつもりもなく、趣味開発だし怒られないだろうと割り切っている。
剣の中にmicro:bitが入っていて、向けた方向に動く。
そういえば、本作を見た人から「スライムナイトのスライムは緑だよ」とツッコミをもらった。でも単体使用の時も多い為、とりあえず、この子はポピュラーな青にしているのでご了承いただきたい。
MashUp_broom
2017年に箒型モビリティext-broomを開発してから、実は毎年こまめに改良を加えたり、MashUpに励んでいたりする。昨年はモップをつけて掃除できるようにしていたけれど、今年はこんなアイデアを実現してみた。
■モビリティで絵を描こう「Rundraw」
筆型のモビリティとして、走行軌跡で絵を描くことができる。
新しい形のアーティスト(VRアーティスト的な、モビリティアーティスト)を生み出したい。ステージパフォーマンスに向いてそうだなと思ってる。
アイデアオリンピック
毎年トヨタ技術会が主催しているTESフェスティバル内の企画「アイデアオリンピック」の出場作品。今年で6年連続出場(チーム代表としては3年目)。今年は2部門あったから両方申し込んだのだけど、なかなかしんどかった。本件の詳細は別途まとめるので、ここでは作品の概要のみ紹介する。
■バトルモビリティ「MOT」
リアルとバーチャル、2つの次元でモビリティ同士がぶつかり競い合う、コマ型の対戦ゲーム。「子供が遊べる未来の○○部門」出場作品。
当初は高耐久の物理接触型も考えていたけど、近年のVRブームに便乗してハイブリッド型にしてみた本作。VRにすると完全目隠し状態となってしまうため、ARよりも走行時のワクドキ感が強くなるかなと思ってる。
本作でUnityにハマったので、調子に乗ってCluster展示ワールドまで作った。
■マフラー型ウェアラブルアーム「weArm」
ファッションの一部として身に着け、自在に動くマフラーが日常生活をサポートしてくれる。「なんでもアイデア部門」出場作品。
色んな大学が第三の手コンセプトのロボットアームを研究開発しているけど、実際身に付けると日常との違和感が凄い、だったらマフラーぽくしちゃえば身に着けやすいのではないだろうか?という想いで開発してみた。
当初はとても真面目にファッション性狙っていたのだけれど、できてくるとモノボケに走りだしたくなっちゃって、結局鬼滅の刃風にしてみたり、ギャグ要素取り入れたりになってしまった。
なんだか可能性は感じるし、コンセプトも面白いのだけど、操作I/Fなど大きく課題が残る作品となっている。
まとめ
振り返りって大事だし、自身で一番大切にしてること。そもそも昨年の「2019年に作ったもの」では、どのようなまとめ文だったか見てみよう。
2019年もたくさん作りましたね。他にも1年間色々活動をやってきて、私自身「教育」と「アート」あたりに惹かれるものが強かったです。来年は、もっとそういう方向性を強めてやっていこうかと思います。「モビリティ×教育」「モビリティ×アート」とか。では、良いお年を(早い…)。
「教育」に関しては「CHIRO」、「アート」に関しては「RunDraw」でチャレンジできていて、なかなか良かったかな。綺麗に作りこんでいる作品もあれば、モノボケに振り切ったものもあり、なかなかの充足感。
2021年の目標は「もっと使ってもらう」ことかな。ポイントは2点。1つ目はいくつかの作品に関しては、設計図公開で、誰でも作れる、使えるまで仕上げること。2つ目は、感染拡大でオンサイト展示が難しい中、オンラインでも楽しめる工夫を凝らした作品を作りこむこと。
ところで、こういうことをやっていると、よく「何を目指してるの?」って聞かれるんだけど、「何か作る」って面白いし、「使って遊ぶ」って楽しいよね。ただ、それだけ。私はもっと、もっと遊びたい!