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メディアアーティスト「落合陽一」

オススメのアーティストを紹介する「芸術手帖」マガジン。
第29弾は落合 陽一さん。

筑波大学と自身の企業であるPixie Dust Technologiesにて、メディア芸術及びメディア技術に関する研究や制作に従事する「現代の魔法使い」の名を冠するメディアアーティスト。父はジャーナリストの落合信彦さん。ヘッダー画像は公式HPより引用。

そもそも落合さん、色々やり過ぎなので、ここではメディアアートのみ紹介する。その他も知りたい場合、以下の彼自身のnoteがオススメ。

そもそも「メディアアート」とは、文化庁定義によるところの「コンピュータや電子機器などのテクノロジーを利用した芸術表現」である。似たような言葉に「メディア芸術」なるものがあるが、こちらは「映画、漫画、アニメーション及びコンピュータその他の電子機器等を利用した芸術」。分かりにくい…。

メディアアートはその特徴の一つに「装置を使った表現」も挙げられる。よって、広義に捉えると「メディア芸術」も「メディアアート」の一部ではあると思う。

落合さんが以下の記事で語っている定義は、シンプルで分かりやすいかもしれない。彼曰く、メディアアートとは「新しいメディアを発明すること」。

私はWIRED主催の「CREATIVE HACK AWARD」を毎年チェックしているのだけれど、落合さんは2015年のグランプリを受賞している。フェムト秒の単位でプラズマを発火させ、空中に浮かせている作品。

他にも作品沢山あって、個人的には「Levitrope」が好き。

あとは「Colloidal Display」とか。

落合さんの逸話は沢山あるけれど、一番好きなのはTEDxで語っていた「ある日僕はブレッドボードにコオロギを刺してみた」という話。

電気部品をつけてコオロギを電気で操ってみたかった。
大きなアンプに接続してキャプチャーする事に成功しました。
生命の繋がりも電気で表してみたかった。
しかし悩みが残った。
コオロギが電気回路の部品に思えて来た。
視点を変えるだけで命の価値観が変わる。

そこから生まれたのが「ホタルの命とゴキブリの命?どれほど差があるのか?」と向き合うための、ゴキブリに触れ合うインスタレーション。

普通に落合さんGoogleで調べるとあまりにも沢山の情報が出てくるので、メディアアートの作品のみ見る場合は公式ページのアートワークを見るのが一番の近道。


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