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復活祭をひかえて

 先週のはじめに、いくつかの教会から黙想会のスケジュール告知がありました(所属しているという意味ではない)。ああ、もうそんな時期なんだな、とおもったものの、日常のあれこれに埋もれ、そのことは薄れていきます。

 ちょっとした他愛もない話題から「ことしの復活祭はいつだっけ?」と調べたのがきのうのこと。2024年の復活祭は3月31日だそうです。

 きょうは仕事の調べものの途中、Googleの検索窓に海外のカトリック校の名称を打ったところ、検索結果に「パンケーキ・デイは時間が異なる場合があります」というメッセージが出てきました。

 パンケーキ・デイ??

 調べてみたら、四旬節の初日である灰の水曜日の前日におこなわれる行事だそう。ローマ・カトリックだけでなく聖公会、ルーテル派やメソジストといったキリスト教を国教とする各国で催される行事なんですって。
 Pancake Day(英)、Shrove Tuesday(英)、Mardi Gras(仏)など各地での呼び名もさまざま。

 灰の水曜日からは大斎と小斎といって食事制限をおこなうこととされていて、その前日に脂肪分の多い食事をする習慣からきている催しで、卵、牛乳、砂糖をつかったパンケーキは、断食前の贅沢な食事、みたいなことらしい。また、卵や牛乳は傷みやすいから、40日間の断食期間(日曜日を除く)に入る前に食べきる、という意味合いもあるみたい。

 パンケーキ・デイを知る数時間前に百貨店の地下食料品売り場でパンケーキミックスが目についたのはこのせいだったのかもしれない、とかおもいましたね(買わなかったけど)。
 正体のよくわからない欲を刺激されて、夕飯をパンケーキにしようかとも考えたけど思いとどまった。

 以前、喫茶店マガジンでパンケーキの記事を書いていました。

 記事にも書いたけど、両親の店のメニューにパンケーキ(ホットケーキ)はありませんでした。
 子ども時代のわが家では、日曜日にはよくフレンチトーストをつくって食べました。昭和の片田舎の家庭でそんなことをやっていた理由は、店で余った硬いパンの消費のためです。べつに洒落ていたわけでもなんでもない。
 でもそういえば、ときどきはホットケーキが焼かれることもあったな。それに、メニューにはないけど、店がひまなときには母がおやつに焼いてくれていたのを(いま)思いだしました。たまには仕事に関係のないものでも作りたかったからかもしれません。

 メープルシロップの入った瓶をそえてくれたけど、私はバターだけで食べるのが好きでした。

 パンケーキ(ホットケーキ)、ずいぶん食べてないなあ。

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今日の「催し」:イベント、祝日といえば、昼間の百貨店ではバレンタインデイの催事がピークだし、すぐそばの中華街では旧正月の祭りの混雑で大賑わいしてて、世間はいそがしそうだな、とおもいました。

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