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母が仕事を終えるのを待って、保育園や小学校のあとは店で過ごしていた。子どもの頃の話。 きょうだいの上のふたりとは4つ5つと離れていて、それもあって私は母にべったりだった。保育園では給食の先生にいつもくっついていたし、店にいるとお客さんからもかわいがられる。末っ子で甘えんぼうの見本みたいに育った。 それでも、店に長いこといると退屈する。お客さん用のマンガや雑誌を読みつくし、客席がすいていたら窓から下を眺め(店は2階にあった)、たまにお手伝いをしたり、人に会いたくないとき