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皆から称賛される仕事

風に吹かれ、陽に照らされ、鳥の囀りを聞いてタバコに火をつける。私は今非常階段に居座って言葉を載せる。

私は何故か皆から称賛される仕事をしている。
その仕事をしているだけで偉いねと褒められる。
この仕事のイメージには「体力的、精神的にキツい」「給与水準が低い」「離職率が高い」「休暇が取れない」といったものがある。
このイメージだけでも よく続けてるね って言われそうですね。

ただ人間というものは不満に対しては声を上げ、同じ不満には共鳴して集団となる。ただそれ以外にも今の環境に満足して淡々と幸せな生活を送っている人もいるということを頭の片隅に、忘れないように。

まず私がこの仕事に就こうと思った時のお話をします。
私は役に立たない人間だと思い悩んだ時期があって、そんな時に誰かのために生きることのできる仕事に就こうと思い今の仕事に就きました。
書類はすぐに通り面接をしたその場で合格を頂けるようなそんな就職活動で、仕事始めは簡易的なんだなといった印象です。

正職として仕事に就きとても楽しそうな世界とはまた逆にサービス残業や暴言暴力がある世界がありました。
ある本ではこの事を踏まえて変わり者程長く続けれる仕事だと言います。
私は転職活動を二度していて全てが全てこの様な世界ではないと信じていました。ですがやはり実態は変わりませんでした。

この職に就いている人は皆が皆口を揃えて歳をとりたくないと言います。
皆言わないだけで生きていたくないと思う様なそんな環境なのだと私は気付きを得ました。

今現在左腕、右腕に暴力を振るわれた傷跡があります。
我慢と言い聞かせ耐える日々です。
勿論傷も痛く、心も痛く、泪の流るる日々です。

嘘偽りの世界に頼らなければならない日が誰しもいつか来るということを忘れてはならなくて、いつかの為に覚悟を持って生きています。
それでも私はまだ20代、出来ることは無限大にある。
そう信じて皆から称賛される仕事から身を離そうと思い固めました。

皆から称賛される仕事の実態は私にとっては苦痛でしかなくとても酷い現状だということ。これは忘れてはいけない経験になったこと。
そしてこの仕事にやりがいを持って働いている人が世界には多くいること。私はその人たちの様に強い心を持ち合わせて居なかった。ただそれだけのこと。
いつかまた強い心を持ち合わることができたなら、また人のためになるこの仕事を選択する時が来るのか。

それまでまたどの様に感じれるのか考えていきたいと思う。

自分の選択で得た人生の歩みをこれからも。


2021.08.11

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