人は変わると主張する人間と変わらないと信じる人間がいる
昨日の夜、電話で友達から恋愛相談を受けた。
もちろん内容は付き合っている相手との関係性についてだったけども、電話の向こう側で彼女がぽろりとこぼした言葉に思わずぐっときてしまった。
要約すると、
自分がこうして相手との関係がどうしたらうまくいくのか、今こうやって考えてるけど、実際自分はしんどさを感じてしまってるけど、でも付き合い始めた頃はそんなこと思ったこともなくて、付き合ってくれてるだけで幸せで、それってつまり相手が変わってるんじゃなくて自分が変わったんだって気付いた。
という感じのこと。
自分はしんどい。
相手はそれに対して深く考える様子もないようだ。
どうすればいいんだろう。
という無限ループを繰り返した果てに、それは「相手ではなく自分が変わってしまったからではないか」という一原因のようなものに気付く。
なんだか切ないなあと思った。
付き合い始めた頃の感覚というものはそりゃ変わるだろうけど、だけど人が変わるのって、そりゃそうだよなあって。
環境が変われば、周りにいる人間も変わっていって、そうこうしているうちに自分も何かしら影響を受けたりして、良くも悪くも変化が生まれる。
だから変わるのって自然なことだよなあって。
これは完全に私の主観だけど、彼女は、自分自身が変わってしまったことに非があるような言い方をしていたような気がする。
でも、そんなもんじゃないのって。
だけど、「こいつやっぱ変わんねえな」っていう人だっている。
でもそう思うのは、「人は変わる」という意識が無意識に働いているから余計に輝いて見えるのかもしれない。
それだけ、自分の芯をもって変わらずに生きていくのって難しいのだろうな。
みんな変わらないと信じている。
Gossip GirlのJennyは、「自分は自分を失っていない。大丈夫」と言った。
Home AloneのMacaulay Culkinは、富と名声のためにすっかり変わってしまった。
隣の家の息子さんは、遅めの反抗期を迎えた。
普通の会社員をしていたおじさんは、あるとき退職願を届け出てヒマラヤを目指して登山を始めた。
あるカップルは想いゆえにこれまでなかった欲が生まれてしまった。
変わるということは普遍的なことなんだろうなと。
その中で「自分」とは、みたいな話になるのかもしれない。
もちろん、奥底には変わらない何かをもつ人もいる。
難しい話は苦手ですが、そういう人も含めて、変わりうるものに、変わらないって信じるのは、人間臭くて良いと思う。
reinakb
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