マガジンのカバー画像

トナリ ノ テンシ

6
アリガトウ ヲ ツタエタイ ヒト モノ コト
¥500
運営しているクリエイター

記事一覧

いいものみっつ もらったひろった アリガト3!

1 向こう側のテーブルに腰掛けていたのは、親子らしき3人組。 小さな男の子の前に注文をしていたものが届いた途端に なんともとてもうれしそうに、その子が、大きく微笑むのが見えた。 つい、そちらを見てしまう。 その子はそれを冷ますためにフゥフゥと息を吹きかけ その次には、何かをせっせと拾っているのが見えた。 なんだろう?  気になる。

有料
200

名もなき イナセな人々

コンコンと 静かに 確かに 音がする コンコン コンコン 一日かぎり 数時間限りの店 てづくりの店を作っているらしい かすかな音 その中を漂うように ちいさな微かな声が聞こえる やがて その音が 聞こえなくなり いつのまにか ちいさな子供たちの 心からの歓声が聞こえてきた

有料
200

何か やわらかなもので やさしく そっと 包まれているような そんな   気がした

郵便屋さんが来た 待ちわびていた書類の到着 『おそれいります  配達先の記載に間違いが無いか ご確認を頂けますか』 たった これだけ わずかな言動

有料
200

夜道てくてく 夜更けのたのしみ

なんだか足を向けたくなって、ぽつぽつと坂を登ってゆく。夕闇にとっぷりと 包まれた暗闇の中に灯りが見える。するすると入り口を開けてショーケースに 並んでいる品物の中から、これを三つ、これを二つと注文。くるくると手慣れた 仕草で包装をしてくれる。帰路をゆき温め直して、ひとつをパクリ。おいしい。

有料
200

ほんのすこし ほんのひととき ひとやすみ どうか させてやってくださいまし

🎀  ちいさな女の子から・・・1 『 あのね このあいだ おともだちのおうちに行ったの  それで ちょっとだけおやつを取りに ちがう おへやに行って  また戻ろうとしたら  おともだちが わぁぁぁ どうしたの~~~♪って すごく うれしそうに言ったの  なんだろうって そっちをみたら  ノラネコが ざぶとんに ちょこんと座ってたの 開いてた窓から入ってきちゃったみたい  でも こっちをみたら すぐに 行っちゃった 』

有料
200

いろ  い ろ 

かつては 想像もしなかった日々の只中にあるのだな と ある日 思った ふと 思った 年長者の人とは なかよくなれる はずがないと 固く そう思っていた でも いつのまにか なかよくなった人は 人生の大先輩 互いの位置を示す数字 それは いつかどこかの誰かが何かの便宜上に定めた もの  ただ それだけなのだけれど それでも 時折 その数字に 心が もやもやとすることは  アル

有料
200