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2020日本シリーズの緒戦2試合を振り返る

11月21日から待ちに待った日本シリーズが始まり、緒戦の2試合はホークスの2連勝となりました。まだ2試合しか戦ってなく、データの数も少ないですが、その試合の内容を見てみたいと思います。以下はSports navi戦評です。

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1.両チームの打撃・投手の成績比較

2試合分の打撃成績の比較です。上段は出場全選手での比較、下段は1番から6番打者の比較です。どの数字もホークスが優っており、特に1−6番が機能しているか否かが数字からもわかります。

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次に投手成績の比較でもホークスが有利なことがわかります。パリーグでもダントツの投手成績であったホークスが日本シリーズでも普段通りの力を発揮してます。

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この2試合の試合結果を受けて、パ・リーグの投手の球速が速く、セ・リーグの打者は打てないのではないかという記事も見かけます。実際のところはどうだったのか見てみましょう。

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両チームとも2試合で球数は300球以上となってますが、球速150km/h以上のボールはホークスで93球(約30%)、讀賣で45球(約13%)と倍くらいの差があります。球種の選択にもよる部分もありますが、結果としてはこの数字になっており、ホークス投手陣の結果球以外のファウルが多いのも、讀賣打者陣がこの速球を捉えきれていない結果かもしれません。

2.両チームの先発投手陣の投球内容

2−1 千賀滉大投手

いつもよりストレートが多くフォーク少なめな感じですが、讀賣がフォークを振らずに見てきていたので変えて来たのでしょうか。今回もそれほど内容が良い登板ではなかったですが、苦しいなりにも平均153km/hのストレートで圧倒していることには変わりありません。

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2−2 菅野智之投手

ストレートが高めに集まっていて、あえて高めに投げていたのかもしれませんが、平均150km/hのストレートだとパ・リーグ打者には厳しいと思います。右打者へのスライダーは効果的であったと思います。

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2−3 石川柊太投手

22日の登板内容はボールが高めに浮いて、あまり良くなかったですが、パワーカーブとスライダーを活かす投球内容で上手く切り抜けたと思います。それほど速くもない高めのストレートのファウルが多かったのですが、打者の手元で変化(ナチュナルなシュート?)していたのでしょうか。右打者へのパワーカーブは引っかかって曲がり過ぎでしたが。

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3.両チーム主軸の打撃内容(ホークス)

3−1 柳田悠岐選手

パ・リーグではとにかくインコース攻めばかりですが、讀賣はそこまで徹底しているようには見えませんでした。ただ、フォークはもう少しアウトコースに投げとかないと失投になるとスタンドまで運ばれます。

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3−2 グラシアル選手

ストレートで押して来ていますが、そのうち打つと思います。特にインコースが多いのですが、グラシアルのインコース捌きは実は絶妙です。讀賣は去年の日本シリーズ見てなかったのかなw

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3−3 栗原凌矢選手

得点圏打率も高く、140km/h前後の高めの球は普通に打ちます。パ・リーグでは落ちる球をインコース、アウトコースに投げられることが多いですが、今回はあまりそういう攻めはされていません。ひょっとすると、シリーズMVPを獲得するかもしれません。

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4.両チーム主軸の打撃内容(讀賣)
4−1 坂本勇人選手

2000本安打を達成して、意気揚々と日本シリーズで活躍すると思ってましたが、さっぱりです。変化球についていけず空振りしているシーンを何度も見ることになりました。パ・リーグとセ・リーグではそれほど違うのでしょうか。

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4−2 岡本和真選手

今シーズンも良い成績を残したようですが、日本シリーズではさっぱりです。ストレートに押され、変化球を見極められず空振りというケースが多いです。もう少しストレート系には強いバッターという印象があったのですが、どうも違っていたようです。

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4−3 丸佳浩選手

逆シリーズ男が定着していますが、今年もそのようです。特に難しい攻めはされてないように見えますが、嘉弥真投手との対戦ではスライダー4球で終了、何もできませんでした。

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ここまでお読みいただきありがとうございました。

明日からは有給使ってpay payドームに遠征ですが、どっちが日本シリーズを制覇するのか楽しみです。



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