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少年少女前を向く

少年少女前を向く 暮れる炎天さえ希望論だって

ボランティアで会っている中学1年生の子どもは、ボカロを知ってて、私が中学1年生の頃聞いていた曲だって聴いてる。恋愛裁判、からくりピエロ、チルドレンレコード。ロミオとシンデレラだって聴いてたし、多分一緒にカラオケ行ったら泣けるくらい知ってると思う。ボーカロイドっていうジャンルの曲は色褪せない。もう今はK-POPとか邦ロックしか聴かないから今のボカロは分からないけど、昔何百回も聴いて、何百回も歌った曲はきっと何年経っても色褪せない。今日お風呂からあがって、妹がカラオケしてきた〜天ノ弱歌ったよー!と言ったのを聞いて、友達が歌っていたカラオケの曲を聴いてた。7時間カラオケして、しゃぶ葉とか焼肉とかを食べて帰宅するっていう遊び方、何回やったんだろう。楽しかったなあ。私の全てだった。ゲームも、インターネットも。歌詞の一節、思考、そういうことが全てだった。その日々が幸せだったかと言われると違う。嘘で塗り固めていた部分も多かったし。けど、やっぱり私の青春時代は引きこもって自分自身に閉じこもっていた5年間であって、懐かしいよ。そんな生活から完全に切り離された生活をする努力を今はしてる。毎日学校に行って、バイトに行って、目標を立てて、達成する為に努力する。コミュニケーションの取り方を試行錯誤して、将来どうしようって考えて、ガクチカのためにボランティアを始めたり、学内団体だってガクチカになる、縦の繋がりが出来るみたいな理由で始めたし。出来るだけ成長できるように、普通の、社会の中で幸せを得られるように頑張ってる。あの5年間があったからこその私だけど、3年前、8年前ともしかしたら全く一緒かもしれないけど、どんどん時間は過ぎてて、私のアイデンティティの1部であるあの5年間は、過去になるんだなあ。そろそろ夏が来る。大好きな夏。タンクトップを着て、フェスに行ったり浴衣を着て花火を見たりする。水着でプールや海に行くかもしれない。真っ青な空を眺める。もしかしたら深夜徘徊するかもしれないし、免許を取って快晴の下、ドライブしているかもしれない。夏って本当に大好きで幻なんだ。多分今こんなに切ないのは、あの頃みたいな強い感情を感じたいから。きっとそう。少年少女前を向く、暮れる炎天さえ希望論だって。全部が幻だとしても、あともう少し頑張ってみようと思う。全部が繋がってるって信じてるよ。

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