全フレグランス作品(7種類)が完成!
今日も皆様お疲れ様です!
9th perfumeの正木です。
今回はこちらのイベントでお目見えさせていただく作品について少し話していこうかと思います。全作品の紹介なので、少しボリューミーですがお付き合いくださいませ。
ちなみにこのイベントでは、これからお示しする新作品7種類、実際に調香で用いる10種類以上のベース香料をお試しできます。
そのままスプレーして試してみたり、組み合わせてレイヤーしてみたり。
はたまた簡単な調香器具を使用して調合して楽しんでもらう事もできます。
ご縁が合えば『あなたオリジナルの香り』も一緒に作れるかも?
(原則事前予約制ですが、ゲストがいらっしゃらない際は、ご対応可能なことがあります。)
作品の特徴= Collection=
今回の作品は、息を飲む自然現象や心情を表現したコレクションです。
そして機能面の特徴としては、EUのフレグランス規制(IFRA Category 4)を自主的に遵守している点です。
念の為雑貨扱いで販売しますが、纏う方の安全を第一に考えて制作しております。
あとは、天然香料と合成香料の良いところを取っている点です。
・合成香料でしか表現できない香調(例えばフルーティーノートの大部分や、ムスキーノートの大部分、グリーンノートの大部分)
・天然香料でしか表現できない、複雑で奥深く本能的に求めてしまう香調
といった部分ですかね。
それでは、1つ1つ紹介して参りますね。
作品一覧
1『Peony』〜芍薬の可憐さと艶やかさ〜
Top:チェリー、レッドアップル、ホーウッド
Middle:ピオニー、ホワイトローズ
Last:バルサムノート、ムスキー
『はにかみ』を花言葉に持つ『芍薬(ピオニー)』
この作品は、夜中の我が家の一幕<妻と幼い子供の添い寝をしている光景>からインスピレーションを得た、とてもキュートでホッコリした心情を表した香りです。
とある駅前のお花屋さんで試したピオニーの香りのキュートさ、艶やかさから、ピオニーの花香を骨格にしようと思い立ちました。
ホワイトローズで艶やかさ、フルーティーノートでキュートさを、バルサミックノートで、ピオニーの影の部分を補足することで、よりピオニーの輪郭が出てくるのと同時に、子供(フルーティー)と妻(ローズ+バルサミック)のイメージを作ることができました。
目を瞑って試すと、一気にファンタジックな世界に飛びますよ(笑)
2『Papillon』〜紋白蝶をシクラメンで表現〜
Top:バジル、ホーウッド、ヒアシンス
Middle:シクラメンアブソリュート、ホワイトローズ
Last:ムスキーブレンド、イリス、バニラ
春先の畑に咲くアブラナ科の花々を目掛けて群をなしてやってくる紋白蝶。
休憩して眺めていると、とっても幸せな気持ちにさせてくれます。
しかし2週間も経って花が落ち着いてくると、気づいたらどこかに消えていくんですよね。本当に儚い。。
そんな儚い春先をイメージして、ホワイトフローラルとしてシクラメンを骨格にして特徴を持たせました。
よくあるホワイトフローラル調の香りって石鹸ぽくフルーティー香ってのが鉄板かと思うのですが、Papillonではその名の通り、蝶々が通り過ぎた時のシアージュ(残香)を表現したくて、ヒアシンスを効かせたリアリティあるホワイトフローラル調です。
3『Chocolat noir』 〜リキュールの入った大人チョコにミルクを添えて〜
Top:ベルガモット、マンダリン
Middle:ミルク、ハニー、ピーチ
Last:カカオ、ローストナッツ、ムスキー
深煎りされたナッツの香りが効いたビターチョコレート
バニラアブソリュートのコクのある甘さをダバナのお酒のようなアロマが装飾し、深く甘く、大人に酔いしれる冬を表現しています。
昨年から通い始めたお菓子教室で、高頻度で登場するアーモンドクリームやカカオパウダー。そんなチョコレート香に晒されていたら作りたくなった逸品。
でもグルマンを作るなら、甘ったるい香りにしたくない。やっぱり大人なチョコゆえ、甘さ控えめで少しお酒も入っててビター。
でもふんわりとミルキー感、フルーティーさをちょっとは感じたい。
そんなわがままな願望と心情を作品に入れ込みました。
ボナペティ!!(召し上がれ)
4『Dimond Dust』 〜モダンなシプレで雪原の輝きを表現〜
Top:ベルガモット、マンダリン、ラズベリー
Middle:ローズ・ドゥ・マイ、ジャスミン、ホワイトフローラル
Last:ムスキー、ベチバー、トンカビーン、レザー
この作品はダイアモンドダストという自然現象から制作しました。
『凍っている空気中の水分が粒となって太陽光に照らされて、あたり一面がキランキランと輝く現象』なのですが、自然界が発するキラキラって本当に感動するんですよね。(語彙力w)
幼き頃に見た雪国のキラキラ感を表現しようと思い立った時に選んだのは、シプレ(CHYPRE)タイプ一択でした。
ところでシプレと言えばゲランの名香ミツコやグレの名香カボシャードに代表される『ベルガモット〜ジャスミン〜ローズ〜オークモス〜トンカビーン』などの組み合わせを骨格に持つゴージャスな香りの総称です。
日本で身につけると『わっ、なんか派手』と思われる事もあるでしょう。
僕もそう思ってしまうと思います。
何なら昔ゴリゴリ男性用のシプレ系香水をプレゼントとして頂いたのですが、全く使えずお蔵入りだったこともあります。
でもこの作品は自分が外出時でもお仕事の時でも纏いやすい、モダンシプレタイプ(ホワイトフローラルとジャスミン、そしてムスキー)で骨格をつくり制作したものとなります。 数種類のアルデハイドも効かせているので、キラキラ感をより一層増幅させております。 穏やかに光る雪原で息を飲む瞬間を追体験ください
5『Coccinelle』 〜故郷に帰りたくなるスッキリグリーンな香り〜
Top:レモン、ユーカリ
Middle:トマト、すみれの葉、ヒヤシンス
Last:クローブ、サンダルウッド、アトラスシダーウッド
夏の畑に入った時をイメージしたグリーン&トマトの香り。
ヒアシンス、トマトのグリーン調の香りに微量のスズラン、チェリー、アルデヒド類を加えることで、さっぱりとみずみずしく神秘的なグリーン感を演出することができました。
タイトルはフランス語で『てんとう虫』の意味です。
夏野菜で1番旺盛に育つトマトの葉にてんとう虫やバッタ、カエルが休憩する姿が毎回見られて、愛らしくほっこりするんですよね。そんな情景をインスピレーションにしております。
シトラスやハーブ系アロマ、マリン系がお好きな方など、普段からさっぱり感やナチュラルを感じたい方に特にご好評いただいております♩
6『Holy Tree』〜体力が全回復する瞑想したくなる香り〜
Top:オリバナム、ローズマリー、カルダモン
Middle:ジャスミン、オールスパイス
Last:インセンスノート、ウード、パチュリ、バルサムノート
香水の起源は【煙を焚いて儀式として用いられてきた】と言われており、この作品はその起源にアプローチした香りです。
古代から大切な宗教的イベントで利用されてきたローズマリー、ウード、ミルラを骨格にケードオイルやガイアックウッドなどから成るスモーキーノートを強調したインセンスのアコード。
これらをジャスミンやスパイスで装飾し、全体をオリバナムでまとめたら『昇天』する香りになりました。
疲れている時に『体力が全回復するような癒しの香りを作りたいなあ』と思い制作に入ったら、目を瞑って深呼吸したくなる大好きな香りに仕上がりました。
7『Orange Cologne』〜ありそうでなかったオレンジ狂いの香り〜
Top:オレンジスイート、ネロリ、マンダリン
Middle:オレンジフラワー、ホワイトフローラル
Last:ムスキー、バルサムノート
タイトル通り、オレンジが好きな方のための香りです。
コロンという名前はもしかしたら相応しくないくらい、リッチでフローラルな香りです。
オレンジ果汁としての甘いシトラス、そして華やかなフローラル香としてのネロリ、オレンジフラワーが順番に揮発して香ってくるシンプルだけど奥ゆかしい香りです。大変貴重で高価な天然のオレンジフラワーを配合しており、『オレンジ香』に対する情熱を感じ取ってもらえたら嬉しいです。
子供部屋に何気なく置かれていたオレンジのコロンは、僕が香りフェチになってしまった人生のルーツの1つかなと思っており、とても大切にしている想い出です。(あとはトイレに置かれていたシャネルNo.5の小瓶も)
去年のイベントでもオレンジ香の香水を制作したのですが、その第2弾です。
『オレンジ』のいろいろな側面を感じ取ってもらえるように、より進化させた香りになったなと思っております。
以上、コレクションの紹介でした!
ここまで読んでくれた方は、とっても感謝でございます!
早めにディスカバリーセットなども用意してネットからでも試してもらいやすくしますので、お待ちくださいね。
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