【立憲・国民フォーラム】今野典人(緑区)

【質問】市民から選ばれる給食を

次に中学校給食について伺います。今回、わが会派では、中学校給食の視察のために、本年1月に、大阪市立中学校を訪問しました。大阪市は選択制のデリバリー方式での中学校給食をおこなっていましたが、31年2学期から、全中学校において親子方式を中心に自校調理方式を組み合わせた学校調理方式での給食に移行しています。大阪市では、生徒・教職員・保護者へのアンケート調査で、多数の保護者が選択性ではなく全員喫食を希望しているという結果や、残食率の調査を行うことで中学校給食の方針を決定するうえでの生徒や保護者の給食に対するニーズを把握しています。

本市では、今回保護者にハマ弁やデリバリー型給食に対するニーズを聞いていますが、子育てしやすい、働きやすい都市・横浜の実現にむけてという視点から考えると、中学校の昼食問題ひとつをとっても、市民が横浜に住み続けたいと思ってもらえるような施策を推進することが市の責務だと考えます。そこで、令和3年度以降の方向性を検討するにあたり、市民から選ばれる中学校昼食にすべきと考えますが、市長の見解を伺います。

【質問】希望者全員に供給できる体制を

先日の子ども青少年・教育委員会において、中学校昼食に関する懇談会等の開催結果について教育委員会から報告がありましたが、令和3年度以降の方向性を検討するにあたり、昨年実施したアンケート調査ではハマ弁を学校給食法上の給食として位置付けて提供するデリバリー型給食を実施した場合、中学校の保護者の約5割が「毎日利用したい」と回答するなど、デリバリー型給食に対する保護者の期待が高いことがわかりました。

現在のハマ弁は、家庭弁当や業者弁当との選択制の中で実施しており、想定喫食率20%までの事業スキームとなっていますが、給食化となり、現行の想定喫食率を大幅に大きく上回る場合には供給体制の確保が課題となります。

わが会派では、全員喫食の中学校給食の実現を目指しており、仮にデリバリー型で給食を実施する場合でもすべての生徒が給食を食べられる環境とする必要があると思います。そこで、令和3年度以降、デリバリー型給食を実施するにあたっては、希望する全員に供給できる体制を整えるべきと考えますが、市長の見解を伺います。

【質問】ハマ弁全員で食べる取り組み推進を

仮にデリバリー型給食を実施する場合でも多くの生徒が食べるようになれば、事業者も参入や事業投資を検討し、供給体制の確保もしやすい環境になってくると考えます。そのためには、現状のハマ弁の利用をさらに促進する取り組みも重要となってきます。

令和2年度のハマ弁の利用促進の取り組みについて、教育委員会では、市内27校において、生徒の荷物の負担や保護者の弁当作りの負担を減らしスムーズに中学校生活に移行するということを目的として、4月からの一定期間、新1年生はみんなでハマ弁を食べることを推奨する「さくらプログラム」を実施すると伺いました。新1年生が一定期間ハマ弁をみんなで食べることを推奨するこの取り組みは、もっと多くの学校で実施し、ハマ弁を食べる機会を増やしていくべきだと考えます。そこで、さくらプログラムの取り組みを他の学校でも広げていくべきだと考えますが、教育長の見解を伺います。

【要望】あらゆる手法の検討を

政令指定都市で中学校給食を実施していないのは横浜市だけとなっています。今回、大阪を視察しましたが、横浜市においても、児童生徒の減少により将来的には学校施設を利活用することが可能となることが考えられます。令和3年度以降の方向性を検討するにあたっては、希望する生徒全員が食べることができる中学校給食の実施をすすめ、さらに大阪市のような自校方式や親子方式を組み合わせる手法など、あらゆる選択肢を検討することを要望し、次の質問に移ります。

【答弁・林市長】選択制充実でハマ弁を給食に

中学校給食について。市民から選ばれる昼食にすべきとのことですが、R3年度以降のあり方を検討するために実施したアンケートでは、中学校昼食の選択制は評価され、ハマ弁を学校給食法上の給食として提供する、デリバリー型給食のニーズが高いことが分かりました。先生ご指摘の通りでございます。選択制の充実に向けて、R3年度からの実施も視野に入れてできるだけ早期にハマ弁を学校給食法上の給食に位置付けることをめざしていきたいと考えております。

【答弁・林市長】喫食率30%まで対応可

希望する全員に給食を提供できる体制の整備ですが、学校給食法上の給食に位置付けるにあたっては、希望するすべての生徒に提供する必要があります。確実に提供できるよう、供給体制を整えていきたいと思います。サウンディング調査の結果から、参入企業を増やすことで喫食率30%まで対応可能と考えています。

【答弁・教育長】全員ハマ弁広げ、新プログラム展開する

さくらプログラムの取り組みを広げるべきとのことですが、市内27校で4月~5月の連休前後をめやすに、新入生がみんなでハマ弁食べることを推奨する取り組みを実施する予定としています。4月の実施校での効果を検証し、他校に広げたり、新たなプログラムを展開することも含め、考えていきたい。

会の活動はすべてボランティア、運営は募金で賄っています。仕事と子育てといっぱいいっぱいのメンバーを、みなさんの力で支えていただければ幸いです。