見出し画像

僕の「ふつう」を整理するために

 元日になると去年のことがまるで全てリセットされたかのように感じるのと同じで、誕生日になったら新しい自分に生まれ変わるという感覚がある。かくいう僕自身もそういうタイプの人間でいっちょ前に「〇〇歳の抱負・目標」みたいなものを書いてみたりする。しかし、そんなものは常に絵に描いた餅というか、絵空事というか、実際は昨日までの自分と何ら変わりはしない。大きな問題も解決していやしないし、悩みが尽きることもない。「明日は明日の風が吹く」なんて言葉もあるけど、その風は地球を一周ぐるりと回って来た昨日の風なのかもなと思う。(確か、卒業研究で題材にした川上弘美『光ってみえるもの、あれは』にそういった表現が出てきた)

 2023年の8月30日をもって、僕はまた一つ年をとった。もう35歳だというのだから自分でもちょっと驚く。むしろ引く。子どもの頃に思い描いた35歳は、ちょうど自分の両親と同じくらいの年齢なので、すごく大人で、バリバリ働いたり、家を建てたり、そこに妻や子どもと住んだり…なんていう、誤解を恐れずに言えば「ふつう」というか「当たり前」の生活をしているはずだったと思う。(誤解を恐れないので、何が「ふつう」で何が「当たり前」なのかということはこの際置いておく。いや、ここに書いたら置いておくって感じでもないけど) 実際の35歳の僕は、仕事に少し行き詰まりを感じつつある、モノに溢れたマンションの一室で暮らす、日本酒と競馬を愛する、ごく「ふつう」のゲイということになっている。(何が「ふつう」で何が「当たり前」以下略)

 今まで時々SNSとかで「長い文章で喋れる場所が欲しい」と言い続けてきた。何を隠そう頭の方がデカい上に悪いという最悪の状態なので、短い文章にまとめるというのが超絶苦手なのだ。140字そこらで自分の言いたいことを「誤解を招かないように」「的確に」伝える芸当は僕には到底無理な話なのだ。(だからといって、長い文章が得意なわけでもない) だけど頭の悪い僕なりに考えていることを整理しておきたいなと思って、これから時々、自分の頭の中を整理してみようと思っている。
 自分の頭の中にあることだから、当然ながら話題に一貫したテーマなどというものはない。読んだ本の事とか、ニュースの話とか、競馬の話とか、書いた文章や詠んだ歌の話などなど、様々なことを書くことになると思う。記事を書いたら逐一SNSなどにアップしてみようと思うので、暇なときで、かつ自分が気になる話題の時に目を通してもらえればなと思っている。

 そうだ、これはいわば雲を掴むような話だ。
 

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?